昨日、槇原君の話の中で、90年代のJ-POPS黄金時代ということを書きましたが、その頃は、男性シンガーは槇原敬之、女性シンガーは谷村有美という頃がありました。多分、今ではほとんどの人が知らないんだろうと思いますが、槇原君の音楽(歌詞含む)で昔のベスト盤が好きな人は、たぶんハマルと思いますので、ここで紹介します。

実はこの谷村有美という人もたくさんのアルバムを出していましたが、数年前に某超大手コンピュータ会社(りんご味?)の日本社長さんとご結婚されて、今はCDはだしてないようです。でも、当時のファンと、ミニライブみたいなことをして、マイペースで音楽活動を続けている様子です。

でも、谷村さんの場合は、初期の頃のCDはぶっちゃけ、ほとんど「アイドル」です。とはいえ、今ほどひどくは無いです。作詞・作曲も自分でしてたりもしましたから。でも、コンサートはほとんど男性ばかりでしたね。(この頃、後にスピードの創設者となる伊秩弘将も1曲、アルバムに参加してます。)

でも、本当にアーティストとして認識され、男女問わず、多くの人に指示されるようになったのは「愛する人へ」(9th)からになります。完全セルフプロデュースで、まさに本人手作りのアルバムと言えます。彼女自身のアーティスト活動の中で最も売れたし、各音楽雑誌の表紙になり、インタビューが掲載されるという、売れっ子アーティストの仲間入りとなります。(活動は1987年からですから、槇原くんよりは先輩で年上でしたが、売れたのは槇原くんの方が少し早いです。)

それから1998年の15枚目にして3枚目のベストアルバム「WITH3」から約2年間、体調を崩して休業されます。復帰されてからの谷村さんは、長年自分を育ててくれたSonyから新しくZETIMAにレコード会社を移籍。2001年発表の「マイ・プレジャー 」を最後にCDのリリースを辞めます。ZETIMA唯一のこのアルバムは、今までのファンの多くの人には残念な内容であったと認めざるを得ないでしょう。これは、あの時の谷村有美のサウンドではないという現実は、当時、ファンよりも彼女自身が解っていたように、私は思います。

というわけで、谷村有美が最高に「谷村有美」だったころのアルバムを列挙します。下記のCDならば、槇原ファンも納得の歌詞とサウンドになっていますので、ぜひオススメしたいです。ただ、店頭及び大手レンタル店には無いかもしれません。中古屋で安値で売られてるのが現状だと思います。それを見るたびに私は、とても残念な気持ちになるのですが。まぁ、私情ははさまずにオススメ度の強い順番から・・・

?「この愛の始まりも 恋の終わりも」(1998発表)
これは今の言葉でいうならば「裏ベスト」といった感じですが、このCDが最高傑作(選曲)です。ミディアム・スローナンバーのみの収録で、他のベスト盤よりも、一番聴きやすい内容になっています。

?「圧倒的に片思い」(1995年発表)上記のジャケット写真
これも愛する人へと同じく、本人によるフルプロデュース作品。彼女自身が弾くピアノから始まるインストゥルメンタルが印象的で、歌詞も普通の恋愛ソングに留まらない女性ならではのヒネリのある内容が、槇原ソングとは似て否なる作品。

?「幸福の場所〜しあわせのありか」(1994年発表)
上記のアルバムの1つ前の作品。この時代がアーティストとしての彼女の音楽スタイルが確立しつつあった頃。冬に発売されたので、暖かいサウンド。5.雪の扉は名曲。ここでも、すでに歌詞のセンスは一級品。

?「愛する人へ」(1993年発表)
これでブレイクしたことは既に記述しました。当時の槇原敬之とヒットチャートを分け合うキッカケになったアルバム。よって歴史をたどる意味でも一度聴いてみるのがオススメのアルバム。

?「with3」〜Best Selection〜(1998年発表)
正直いって谷村さんのベストアルバムは3枚出ているが、あまり良くない。ただ機械的に収録しただけで、全体の流れや雰囲気はまるで伝わらない。ただ、これだけはまだ選曲がマシなのと、現物が手に入る可能性を考慮して、こちらを紹介。?以外の曲ならそこそここのCDで聴けます。

と、谷村有美のアルバム、全16枚の中から5枚を選びました。参考にしていただき、ぜひ一度でいいから耳にしてください。不本意ながら中古屋ではレンタル料より格安で手に入ります。廃盤でなければ購入していただきたいくらいですが、知らない人の曲を買う人は少ないので、無理でしょうね。

余談ですが、谷村さんは槇原ソングが好きで影響を受けましたが、槇原敬之自身はアイドル風味の谷村有美の頃からの大ファンで、彼女のCMや出演してるTV番組を全部録画しているほどの谷村フリークでした。彼は某ラジオ番組主催の各アーティスト共演ライブで、「谷村さんの時だけ観客席でみたい。」と発言したほど。(笑)

槇原君と同い年の私も、やはりアイドル谷村にはまったわけで、VHSは限定ものも含めてコンプリートしております。槇原君と僕の中では、当時の谷村有美は「世界に一つだけの天使」でした。(笑)

※試聴はこちら
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20102615

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