日本の音楽史上で初めて歌謡曲という壁を自ら破り、「音楽を生み出す人」をアーティストと呼ばしめたのは久保田利伸だということを決して忘れることはできない。それほど彼のデビューは衝撃的で、まさに「流星」のように私達の前に現れた。そして、20年近く経った今も第一線で活躍していることは、並大抵の器量ではない。今回は、彼のたくさんあるアルバムの中から、近年の名盤として、このアルバムを取り上げます。
01.Introduction
02.As One
03.Bossa Groove
04.My Heart,Homeless Heart
05.His Sugar
06.Always Remain
07.Interlude
08.毎度オブリガート
09.Let’s Make One Shadow
10.the Sound of Carnival
11.Party People In The Planet
12.Shooting Star
13.ポリ リズム

久保田利伸のサウンドをベスト盤だけで終えている人にぜひオススメしたいですね。時期的にはBADDEST3に収録されるべきアルバムになりますが、収録されていない名曲がここにはたくさんあるからです。特に03.Bossa Groove05.His Sugarは必聴の名曲です。こんな曲は洋楽にはないし、洋楽でもなく、邦楽でもなく、これこそkubotaだとしか喩えようのない音楽。また、08.毎度オブリガートでは、彼の音楽の魂ともいえる、Funky Soulなサウンドが脈を打つナンバー。久保田利伸の変わっていく部分と決して変わることのない部分がみごとに融合している。旧知のファンにとっても、間違いなく久保田のサウンドがここに生きていることが、楽曲を通じてわかることはとても嬉しい。

このアルバムは本当に素晴らしいが、個人的な感想として、BADDEST3だけが、ベスト盤としては役不足なように思います。1、2とベスト盤ならではのトラックがあったり、選曲もタイアップ等を意識しない、久保田自身の息が感じられるものだったのに、3だけがそういう部分で少し物足りなさを感じます。もしBADDEST3だけで満足してしまっている人がいたら、ぜひこのアルバムは聞いて欲しいと思います。

※試聴はこちら
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=SRGL000000617

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