偉大なラップの女王(クィーン)が「歌った」時。
2005年5月22日 CDレビュー
本当にこれを聴いた時は衝撃だった。個人的には名盤中の名盤。おそらく所蔵CDのベスト10に入る驚異の名盤。それと、これほどの女性ラッパーを他には知らないですね。まさにQUEENの名前に相応しいラップ界の女王、クィーン・ラティファ。だけど、実際には、わりと賛否両論があったアルバムでした。
それは、このアルバムで彼女は歌っているから。最近はそんなことないと思うけど、当時はラッパーが歌うなんてのは邪道で、そういうのは本物じゃないという声がわりとあったんです。黒人の人は自分達の音楽に絶対のプライドとこだわりを持っているゆえに、一部では音楽的に閉鎖的な面があったことは否めない事実なんですが、そんな彼らが認めた女王がラップ以外のことをやることをすんなりと受け入れられない人がいても不自然ではないです。
でも、このアルバムのテーマである「女性らしさ」の表現方法としての「歌」への試みはすごく効果的な手段だし、それは時代への迎合ではなく、むしろ挑戦だったと思います。さて、中身について。本当に飛ばす曲なしの完成度。歌があるのが、04.Give Me Your Loveと07.Fly Girl、11.If You Don’t Know。特に07.Fly Girlは歌なのかラップなのかわからない絶妙の表現。静かに語りかけるようなラティファの卓越したセンスには脱帽。一方では今までの畳み掛けるようなキレ味鋭いラップが聴ける、09.Nature of a Sista’では改めて女王の実力が再確認できます。とにかく、ラップという既成概念を打ち砕く衝撃のアルバムです。力押しのラップしか聴いたことのない人にはぜひ一度聴いて欲しいですね。この人がなぜ「クィーン」なのかがよくわかる一枚です。強力オススメ!
※試聴はこちら
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=7301925
Nature of a Sista / Queen Latifah
01.Latifah’s Had It up 2 Here
02.Nuff’ of the Ruff’ Stuff
03.One Mo’ Time
04.Give Me Your Love
05.Love Again
06.Bad as a Mutha
07.Fly Girl
08.Sexy Fancy
09.Nature of a Sista’
10.That’s the Way We Flow
11.If You Don’t Know
12.How Do I Love Thee
それは、このアルバムで彼女は歌っているから。最近はそんなことないと思うけど、当時はラッパーが歌うなんてのは邪道で、そういうのは本物じゃないという声がわりとあったんです。黒人の人は自分達の音楽に絶対のプライドとこだわりを持っているゆえに、一部では音楽的に閉鎖的な面があったことは否めない事実なんですが、そんな彼らが認めた女王がラップ以外のことをやることをすんなりと受け入れられない人がいても不自然ではないです。
でも、このアルバムのテーマである「女性らしさ」の表現方法としての「歌」への試みはすごく効果的な手段だし、それは時代への迎合ではなく、むしろ挑戦だったと思います。さて、中身について。本当に飛ばす曲なしの完成度。歌があるのが、04.Give Me Your Loveと07.Fly Girl、11.If You Don’t Know。特に07.Fly Girlは歌なのかラップなのかわからない絶妙の表現。静かに語りかけるようなラティファの卓越したセンスには脱帽。一方では今までの畳み掛けるようなキレ味鋭いラップが聴ける、09.Nature of a Sista’では改めて女王の実力が再確認できます。とにかく、ラップという既成概念を打ち砕く衝撃のアルバムです。力押しのラップしか聴いたことのない人にはぜひ一度聴いて欲しいですね。この人がなぜ「クィーン」なのかがよくわかる一枚です。強力オススメ!
※試聴はこちら
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=7301925
コメント