テディー・ライリーのプロジェクト、Blackstreetの96年に発表された2ndアルバム。テディーといえば、ニュージャックスイングのパイオニアとして有名ですが、このアルバムではその音楽スタイルを継承しながら、より落ち着いた雰囲気のある作品になっています。若い人には地味に感じるかもしれませんが、私ぐらいの年齢になると、この辺がたまらなくクールなわけです。一般的には知名度が低いかもしれませんが、その筋では(どの筋?)隠れた名盤です。黒人ボーカルグループ(Boys?Menなど)が好きだけど、もう少し違った雰囲気のものが聴きたいという人にピッタリだと思います。

Another Level / Blackstreet
01. Black & Street Intro
02. This Is How We Roll
03. No Diggity - (featuring Dr.Dre)
04. Fix
05. Good Lovin’
06. Let’s Stay In Love
07. We Gonna Take U Back (Lude) / Don’t Leave Me
08. Never Gonna Let You Go
09. I Wanna Be Your Man
10. Taja’s Lude (Interlude)
11. My Paradise (Interlude)
12. Deja’s Poem
13. Buy Me Love,(Money Can’t)
14. Blackstreet (On The Radio)
15. I Can’t Get You (Out Of My Mind)
16. I’ll Give It To You
17. Happy Song (Tonite)
18. Motherlude
19. The Lord Is Real(Time Will Reveal)

うーん、本当はニュージャックスィングについて語りたい所なのですが、どうしても長くなるし、このアルバムはニュージャックの発展型なので、またそれを語るのに相応しい名盤があるので、詳しくはそちらで述べたいと思います。とりあえず言えるのは、本来のニュージャックスィングというのは、コーヒーに例えるところのブラックな訳です。もうちょっとうまく言うと、「砂糖は少し入れるけど、ミルクは入れない。」というようなこだわりがある。でも多くの人に好まれるのはカフェオレで、そういうおいしい音楽だったのが、ボビー・ブラウンであり、MCハマーだったということです。(サウンド面での手法ではなく、精神面での話。)この話は後日にして、このCDの紹介に移ります。

ちょっとしたメンバー交代がありましたが、このアルバムはゲスト陣が豪華で、特に03. No Diggityでは、G-ファンクのドクター・ドレーをフューチャーし、大ヒット。 同曲の後半部分の女性ラッパーは、クィーン・ペンで、ここから有名に。サウンド面でも、80年後期のソウルグループ、デ・バージの名曲、Time Will Revealを使用して、ゴスペル風に仕上げるというテディーの古いソウルへのリスペクトがあります。全体的にはミドルナンバーが多いので、ノリノリのダンス系を想像している人はやめた方がいいでしょう。「違い」の判る人のためにドリップされた作品だと思いますね。一度は大人の「ブラック」をぜひご賞味あれ!

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/107588

※関連過去記事
http://diarynote.jp/d/57127/20050103.html

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