抜群のメロディセンスを持つ川村結花のベストアルバム。このCDには、「あれ?これどっかで聴いたことある!」という音楽がたくさん詰まっています。他のアーティストに曲を提供したり、コンポーザーとして影からサポートしたりという活動の方がむしろ有名ですが、自分のアルバムには、川村流の別アレンジがあって、アーティストとしてのスタイルが確立しているところがすごいと思います。 

Yuka Kawamura Best”Works”/ 川村結花
01.ヒマワリ
02.Travels
03.夕日が沈んだら
04.遠い星と近くの君
05.Here There
06.夜空ノムコウ
07.お引越し
08.知らないままじゃなくてよかった
09.SLOW TRAIN
10.ときめきのリズム
11.朝焼けの歌
12.home
13.ビューティフル・デイズ
14.アケボノ

ちょっと切なくて、でもどこかやさしいメロディーラインが彼女の最大の魅力だと思います。それに親しみやすいサウンドも心にゆっくりと染み込んで来る理由だと思います。シチューのCMでおなじみの、03.夕日が沈んだらはサビの部分で思い出す人が多いはず。06.夜空ノムコウはスマップのカバーではなく、彼女が提供した作品なので、このトラックがむしろオリジナルといえるかもしれません。(作詞はスガシカオですが。)しかし、08.知らないままじゃなくてよかったもそれに負けないくらいほどの名曲。これほどのソングライティングの出来る人は今では少ないと思います。それでいて、11.朝焼けの歌ではCHEMISTRYの堂珍嘉邦とのスペシャルコラボ、小田和正プロデュースの13.ビューティフル・デイズなど、他アーティストの感性を吸収することも忘れない音楽活動への謙虚な姿勢が窺えます。

まだ、彼女の歌声を聴いたことの無い人はぜひこのベスト盤から入ってみてください。レンタルには必ず置いてあるはずです。この肌のぬくもりに近い音楽は、冬が来る前のこの季節にピッタリです。

※試聴はこちら(全曲試聴可)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1929385

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