最近はややマニアックな路線だったので、もっともポピュラーなCDを取り上げます。近年のアメリカでは、ちょっとしたカントリーミュージックの復権が起きています。カントリーミュージックというのは、アメリカ音楽の歴史としては古いもので、黒人音楽のブルース(そしてジャズ)とは対極的な位置にある白人音楽です。わかりやすく言えば、西部劇(ウェスタン)のカウボーイのイメージ(ジーンズにテンガロンハット)の音楽を想像してみればいいと思います。ところが、ソウルミュージック、ロック等の台頭で、いつしかカントリーといえば「田舎物のダサイ音楽」とされるようになってきました。(若い子は聴かないという点では日本の演歌みたいな位置づけでしょうか?)

ところが、そのカントリーミュージックをポップなアレンジで歌う女性アーティストが、近年続々と登場し多くの若者の支持を得て、新たなブームを巻き起こしています。このシャナイア・トゥエインが一番の成功例で、彼女の3rdアルバム、COME ON OVERは世界一のCDセールス記録となっています。(ホイットニーでもマライアでもない!)そんな彼女の世界最強のベストアルバムがこれです。

Greatest Hits / Shania Twain
01. Forever And For Always
02. I’m Gonna Getcha Good!
03. Up!
04. Come On Over
05. Man! I Feel Like A Woman!
06. That Don’t Impress Me Much
07. From This Moment On
08. Honey, I’m Home
09. You’re Still The One
10. Don’t Be Stupid (You Know I Love You)
11. Love Gets Me Every Time
12. No One Needs To Know
13. You Win My Love
14. I’m Outta Here! (If You’re Not In It For Love)
15. The Woman In Me (Needs The Man In You)
16. Any Man Of Mine
17. Whose Bed Have Your Boots Been Under?
18. Party For Two (previously unreleased, featuring Mark McGrath)
19. Don’t! (previously unreleased)
20. Party For Two (previously unreleased, with Billy Currington)
21. I Ain’t No Quitter (previously unreleased)

とにかく全米No.1ソングを含むヒット曲のオンパレードです。(Track18以降は新曲です。)カントリー部門からここまでのヒット曲が生まれた秘訣は、ポップスへの絶妙なアレンジにあります。03. Up!は現在日本でも車のCMに使用されている軽快なポップス。04. Come On Overもラジオ等で必ず耳にしているはずで、まさに新しいカントリーミュージックを感じさせる曲。また、09. You’re Still The Oneのようなそよ風のように爽やかなバラードがあって、世界中の人を魅了するだけの十分な要素が、彼女の音楽にはたくさんあります。

以前から言っていることですが、たくさん売れたCDがいいCDというわけではありませんが、何かの魅力がなければ、多くの人がそのCDを手にすることはないということは言えると思います。これは洋楽初心者の方や、R&Bばかりでちょっと退屈気味の方にオススメしたいCDです。こんなにオイシイCDはないかも?まさに秋の収穫祭といった所ですね。もうレンタルにもあると思います。気軽に彼女の音楽に触れてみてはいかが?

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2001356658

※シャナイア・トゥエイン 国内公式サイト(UNIVERSAL)
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/shania_twain/

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