ただとおりすぎただけ、きみがまわるため・・・
2005年11月3日 CDレビュー
現在の私の着メロ。ますます、一青窈の魅力にはまっています。前回の影踏みもすごく好きでしたが、今回のかざぐるまは本当に素晴らしくて、何度も噛み締めるように聴いています。特に、この印象的な歌詞には本当に心が打たれました。これだけの比喩表現ができる彼女には、非凡な文学的才能があると思います。今日は、この曲を歌詞からレビューしてみたいと思います。
今回のCD発売に際して、店頭にある小さなフリーペーパーが用意されていて、そこにこの曲への想いを綴った短文が載っているのですが、参考としてその一部をここに引用してみます。
「かざぐるま」を人に喩えたとして、その人に対する愛情を「風」と表現した時に、その「かざぐるま」が回り続けることが、人が生きるということ、それがすなわち「人生」であるということ。たった数行の歌詞にこれだけの想いを込めることができるのは、まさに彼女の文学的な才能から生まれる比喩表現の成せる技だと思います。
これは他の曲にも感じることですが、彼女には日本古来からある比喩と巧みな言葉遊びを用いた歌が多く、それが作品をより深みのあるものにしていると思います。また、「愛」といっても「恋愛」だけに限らず、「人間愛」や「家族愛」などのより普遍的な「愛」をこのように様々な形で表現しているのも、他のアーティストとは異なる特徴だと思います。かつて、槇原敬之が歌詞に詳細な場面設定を施し、作詞の手法に革命を起こしたように、一青窈も文学的な手法で新しい革命を起こしているのではないかと感じています。噛めば噛むほど味の出る「かざぐるま」はぜひ歌詞を見ながら聴いてみて欲しいと思います。
※一青窈 Official Site(「ミミトナリ」で試聴&12/21に3rdアルバム発売決定!)
http://columbia.jp/~hitoto/index.html
かざぐるま / 一青窈
01.かざぐるま
02.ホチKiss
03.空蝉
04.かざぐるま(instrumental)
今回のCD発売に際して、店頭にある小さなフリーペーパーが用意されていて、そこにこの曲への想いを綴った短文が載っているのですが、参考としてその一部をここに引用してみます。
あなたの人生の中で、私は通過点に過ぎなかったとしても、よかったのです。(中略)ただ、とおりすぎただけ、きみがまわるため吹いた風だったの。まわってないと、綺麗じゃないあなたなのだから。
「かざぐるま」を人に喩えたとして、その人に対する愛情を「風」と表現した時に、その「かざぐるま」が回り続けることが、人が生きるということ、それがすなわち「人生」であるということ。たった数行の歌詞にこれだけの想いを込めることができるのは、まさに彼女の文学的な才能から生まれる比喩表現の成せる技だと思います。
これは他の曲にも感じることですが、彼女には日本古来からある比喩と巧みな言葉遊びを用いた歌が多く、それが作品をより深みのあるものにしていると思います。また、「愛」といっても「恋愛」だけに限らず、「人間愛」や「家族愛」などのより普遍的な「愛」をこのように様々な形で表現しているのも、他のアーティストとは異なる特徴だと思います。かつて、槇原敬之が歌詞に詳細な場面設定を施し、作詞の手法に革命を起こしたように、一青窈も文学的な手法で新しい革命を起こしているのではないかと感じています。噛めば噛むほど味の出る「かざぐるま」はぜひ歌詞を見ながら聴いてみて欲しいと思います。
※一青窈 Official Site(「ミミトナリ」で試聴&12/21に3rdアルバム発売決定!)
http://columbia.jp/~hitoto/index.html
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