英語を使わずにソウルを語る男
2005年11月27日 CDレビュー
ソウル・ミュージックの起源はアメリカの黒人音楽。それは揺るぎない事実だけど、もしもそれが日本だったら、たぶんこんな音楽になっていたんじゃないかなって。そんな風に思ってしまうのが、椎名純平の1stアルバム。椎名林檎の兄ということは、単なる事実なだけで肩書きとしては不要。おそらく、彼はソウルを敬愛しているけど、敬愛するアーティストになりたいのではなく、自分の中にあるソウルを探求し続けているのではないかと思います。
ディープでアダルトなサウンドに渋すぎるボーカル。力みはないのに太く重く力強い、そんな重力に近い引力で彼の世界に引き込まれてしまいます。また、ソウル・ミュージックを基調とするものの歌詞に英語がないのが特徴で、しっかりと聞き取れる日本語が「重み」を生み出しているのだと思います。
独特のグルーブ感がスリリングな03.世界、突き抜けるようなサビが印象的な04.未来、ビターでかつメロウな09.無情がシングル曲で利きどころ。09.無情は松尾"KC"潔の監修によるオムニバス「smooth」に収録されています。最後の12.MUSIC MAKERは、トラックメイカーでラッパーでもあるDEV LARGEとのコラボで、ディスコ風味でノリのいいサウンドになってます。
とにかくデビューアルバムとはとうてい思えない完成度です。ソウル好きな人には必聴の名盤だと思います。
※椎名純平 公式HP(Sony Music Ent.:試聴可)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/AI/JunpeiShiina/
※関連過去記事(偽 松尾KC?)
http://diarynote.jp/d/57127/20050314.html
椎名純平
01.EV
02.物語
03.世界
04.未来
05.逃げろ!
06.仮面
07.疑惑
08.珈琲屋
09.無情
10.白昼夢
11.朝
12.MUSIC MAKER
ディープでアダルトなサウンドに渋すぎるボーカル。力みはないのに太く重く力強い、そんな重力に近い引力で彼の世界に引き込まれてしまいます。また、ソウル・ミュージックを基調とするものの歌詞に英語がないのが特徴で、しっかりと聞き取れる日本語が「重み」を生み出しているのだと思います。
独特のグルーブ感がスリリングな03.世界、突き抜けるようなサビが印象的な04.未来、ビターでかつメロウな09.無情がシングル曲で利きどころ。09.無情は松尾"KC"潔の監修によるオムニバス「smooth」に収録されています。最後の12.MUSIC MAKERは、トラックメイカーでラッパーでもあるDEV LARGEとのコラボで、ディスコ風味でノリのいいサウンドになってます。
とにかくデビューアルバムとはとうてい思えない完成度です。ソウル好きな人には必聴の名盤だと思います。
※椎名純平 公式HP(Sony Music Ent.:試聴可)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/AI/JunpeiShiina/
※関連過去記事(偽 松尾KC?)
http://diarynote.jp/d/57127/20050314.html
コメント