感染することで共感できる彼女の「愛の病」
2006年4月5日 CDレビュー
この桜の季節になったら聴きたくなるCDのひとつ。aikoのメジャーで2作目となるアルバム、桜の木の下です。ここから彼女はアルバムのコンセプトとして「四季」をテーマにして出発したことからも、このアルバムは彼女にとっては単なる代表作というよりもむしろ記念碑的な作品となっていると思います。ちなみに私は今でもaikoのアルバムの中ではこれが一番好きです。
四季シリーズが完結して、夢の中のまっすぐな道で新しい展開を期待していた私にとっては、このアルバムが好きなのではなく、このアルバムのaikoが私は一番好きということなのかもしれないと思います。具体的にいうと、やはり当時の恋愛ソングにはなかった全く異質な「毒」というか「病」みたいな表現力が、直接的にリスナーの心に侵食し感染するという感覚が、このアルバムにはあったということです。
実際にそれがわかりやすいのは、01.愛の病や、04.お薬、最後のシークレットトラックの11.恋愛ジャンキーあたり。それでも、最もポップなサウンドの02.花火でさえ、彼女のボーカルには十分なほど毒気がある。彼女の出世作となったバラードの10.カブトムシでも、サビの部分に同じものを強く感じます。
とはいえ、彼女のアルバムはどれを聴いても素晴らしいクオリティーであることは間違いないですが。ただ彼女のインディーズ時代をほとんど知らないので、まだ私のしらない彼女がいるのかも知れないなぁ・・・。
※aiko Official Home Page
http://aiko.can-d.com/
桜の木の下 / aiko
01.愛の病
02.花火
03.桜の時
04.お薬
05.二人の形
06.桃色
07.悪口
08.傷跡
09.Power of Love
10.カブトムシ
11.恋愛ジャンキー(えせボーナストラックちっく)
四季シリーズが完結して、夢の中のまっすぐな道で新しい展開を期待していた私にとっては、このアルバムが好きなのではなく、このアルバムのaikoが私は一番好きということなのかもしれないと思います。具体的にいうと、やはり当時の恋愛ソングにはなかった全く異質な「毒」というか「病」みたいな表現力が、直接的にリスナーの心に侵食し感染するという感覚が、このアルバムにはあったということです。
実際にそれがわかりやすいのは、01.愛の病や、04.お薬、最後のシークレットトラックの11.恋愛ジャンキーあたり。それでも、最もポップなサウンドの02.花火でさえ、彼女のボーカルには十分なほど毒気がある。彼女の出世作となったバラードの10.カブトムシでも、サビの部分に同じものを強く感じます。
とはいえ、彼女のアルバムはどれを聴いても素晴らしいクオリティーであることは間違いないですが。ただ彼女のインディーズ時代をほとんど知らないので、まだ私のしらない彼女がいるのかも知れないなぁ・・・。
※aiko Official Home Page
http://aiko.can-d.com/
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