90年前後にブレイクした女性ラッパートリオ、SALT’N’PEPA(ソルト・ン・ペパ)の93年のアルバム。当時男性優位だったラップ界で、Queen Latifah(クィーン・ラティファ)たちと同じく、女性ラッパーとしての存在を認めさせた功績は大きいと思います。ただ、これ以前に大ヒットとなった80年代の曲(Push Itや、Expressionなどは超有名)は、やや話題性が先行した感じでした。いつもならこのブログでは聴きやすいものを優先するのですが、今回は敢えてそこまでのヒットはないものの、本格派の雰囲気を持つようになったこのアルバムをセレクトしました。

Very Necessary / Salt-N-Pepa
01.Groove Me (featuring Styowlz)
02.No One Does It Better
03.Somebody’s Gettin’ on My Nerves
04.Whatta Man (with En Vogue)
05.None of Your Business
06.Step
07.Shoop
08.Heaven or Hell
09.Big Shot
10.Sexy Noises Turn Me On
11.Somma Time Man
12.Break of Dawn
13.I’ve Got AIDS(public sevice announcement)

大ヒットしたころに比べて格段にラップがよくなってます。それは品性オゲレツな歌詞の羅列でなく、強いメッセージ性を持つようになったからだと思います。あと、ダンス系を排除してラップに原点回帰したことも、作品自体に深みをもつようになったと思います。言葉の汚さは相変わらずでしょうか?(苦笑)

男性へ強烈なボディーブローを打ち込むような全13曲は、やはり多くの支持は得られなかったものの、こういう選択をした彼女たちの存在が、後のアーティストたち(TLCなど)に伝わっていったわけですから、女性ラッパーの歴史においては必ず語られるべき存在であると思います。

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/7132

※関連過去記事(Queen Latifah)
http://diarynote.jp/d/57127/20050522.html

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