今日は、ソウルミュージックへの原点回帰をしたベテラン実力派のソウルシンガー、sakuraのこれまでの彼女の作品を新鋭の有望な若手DJたちが新たにアレンジしたアルバム、Soul Collectionです。彼女がデビューした90年代の日本というのは、ソウルミュージックなんてほとんどやってなかったし、サウンド技術的にも未成熟だったわけで、彼女のシーンへの登場は早すぎたといえると思います。それがこのアルバムでようやくそれが彼女に追いついたということがわかると思います。

Soul Collection(CCCD) / SAKURA
01.All Brand New
02.HEART OF GOLD (Jazztronik Mix)
03.HONEY
04.Let’s Go Dancing (SUGIURUMN HOUSE MISSION MIX)
05.So Free (SUGIURUMN HOUSE MISSION MIX)
06.Love Love Love
07.Angel eyes
08.One+Only Love(feat.SPHERE of INFLUENCE)
09.On and On
10.So Divine(Tosh’s FAT EQ MIX)
11.Sista sista

これだけの才能溢れるDJたちをもって、「追いついた」という表現は正しくないですね。もはや職人肌のJazztronik02.HEART OF GOLDや、現在のクラブシーンで最も勢いのあるSUGIURUMNのプログレッシブなハウスチューンが聴ける、04.Let’s Go Dancing05.So Freeなどは、メジャーで定型化されつつあるサウンドとは一線を画していると思います。(やはり本物はインディーズにありということかな?)

しかしいくらサウンドが素晴らしくても、このグルーブ感が出せるのは、やはりSAKURAのボーカルの技があってのこと。現在のソウルシンガーは若さとノリがやたら重視され、またそればかり要求するリスナーが多いわけですが、彼女のボーカルはベテランらしく円熟していて、しかもボーカルスタイルとして確立されている点で、国内では貴重な存在だと思います。日本では軽視されがちですが、音楽活動を長く継続するということこそが、音楽が熟する、その人だけの味が染み込んだものを耳に入れる時に「本物」の味がわかるということですね。

※本物のグルーブ感を試聴できるのはこちら。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1511257

※関連過去記事
http://diarynote.jp/d/57127/20050329.html

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