80年後半に結成され、ガールズバンドで初めて成功をした伝説のロックバンド、Princess Princess(以下:プリプリ)30代の世代にとっては、忘れられない存在です。彼女たちの残した名曲の数々をSonyの新人アーティストたちが全く新しいアレンジでカバーしたCDが発表されましたので、原曲をふまえながらレビューしたいと思います。(左のジャケ写は原曲を集めた方のものなので、このCDとはデザインが異なります。最後の試聴サイトで確認してください。)

14プリンセス - Princess Princess Chlidren -
01.19 GROWING UP -ode to my buddy-(玉置成実)
02.KISS (北出菜奈)
03.Diamonds (ユンナ)
04.M (RYTHEM)
05.世界でいちばん熱い夏(ナチュラルハイ)
06.OH YEAH!(ホイフェスタ)
07.ジュリアン(kazami)
08.パレードしようよ(wiz-us)
09.パパ (伊沢麻未)
10.GET CRAZY! (いきものがかり)
11.GO AWAY BOY(14 AWAY BOY)(町本絵里)
12.SEVEN YEARS AFTER (高田梢枝)
13.ジャングル プリンセス(NIRGILIS)
14.友達のまま(AMADORI)

プリプリは奥井香(現:岸谷香)がメインボーカルであり、ほとんどの作曲を担当していたメンバーの中心的な存在でした。彼女の描くメロディーラインの美しさは女性ならではの優しさと暖かさに溢れていて、それが約20年経った今でも色あせずに、どんなアレンジでも再び輝きを放つことができるということは素晴らしいことだと思います。また、その一方でプリプリをリアルタイムで知らない世代が自分たちの「らしさ」を活かしながらプリプリの名曲をアレンジしているというのがCDの魅力的なところだと思います。全曲はムリなので、特にお気に入りのものを取り上げましょう。

まず、女性2人組のナチュラルハイのアレンジした05.世界でいちばん熱い夏です。独特の叩きつけるようなピアノが軽快なテンポを生み出してます。原曲では奥井香の突き抜けるボーカルが印象的でしたが、ここではツインボーカルで盛り上げています。かなりGood!

kazami07.ジュリアン伊沢麻未09.パパはミドルスローのR&Bへと思い切ったアレンジでも違和感なく、むしろメロディーの美しさがよりハッキリしていていい感じです。ちなみに09.パパはヒット曲でなく隠れた名曲で、当時は結婚式でよく歌われたりしました。(歌詞が多くの女性の共感を得ました。)

11.GO AWAY BOY(14 AWAY BOY)は原曲にはなかったフェミニンな雰囲気のポップスで癒してくれるのは町本絵里という女の子(83年生まれ!)私は知りませんでしたけど、どうやら今もプリプリのメンバーがプロデュースにかかわっている様子。

そして、最先端のロックシーンを切り開いている話題のバンド、NIRGILIS13.ジャングル プリンセスは必聴。テクノサウンドで彩りながら、後半はやはりマッシュアップで押し上げるというサウンド創りは、さすがに新世代の感覚がします。これでも原曲の雰囲気は残っているのには驚きます。こういうカバーも出来るというのはかなりの実力派だという証明になると思います。(今度のアルバムは期待大!)

総じて、原曲を知らない若い世代も、よく知っている中年世代も十分楽しめるCDだと思います。また、新しいアーティストたちを知るという意味では、お得な内容だと思います。トリビュートとしないで、「Chlidren」というコンセプトで集めたのは正解だったと思います。同時に出た原曲のCDと聞き比べるのも楽しいかもしれません。あなたもぜひ一度「プリプリ」の音楽に触れてみてはいかが?

※試聴はこちら
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=SECL000000351

※PRINCESS PRINCESS SPECIAL FAIR
http://www.princess2.net/

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