最近のロックは複雑で難解なものが多いような気がします。それと、日本では「ロック」というとほぼUK系かオルタナ系(ラウド含む)を想像するようになってるみたい。つまり、ソウルを飛び越えてR&Bブームを迎えたのと同じように、R&R(Rock & Roll)をすっ飛ばして、まだ歴史の浅い新ジャンルに飛びつくという、新しいもの至上主義みたいなものが強いと思います。そういう点でいうと、この中ノ森BANDのロックは一昔前のアメリカン・ロックという感じだけど、ほとんどの人がその一昔前を知らないのでは?そういう意味で、彼女たちがサマソニに出ることになったのは、日本のロックシーンにとってはとってもいい刺激になると個人的には思っています。

Whatever / 中ノ森BAND
1. Whatever
2. センチメンタル・プレイス
3. Whatever -Instrumental-
4. センチメンタル・プレイス -Instrumental-

アルバムのレビューでもよかったんですが、今回は前述の意味を伝えるべく、この1. Whateverだけを一曲レビューで行きます。歌詞も含めて、今一番ロックらしいロックナンバーだと思います。実はこの曲にはUSのアイドルだったケリー・クラークソンをスターにしたJimmy Harryが作曲に加わっているので、他の曲よりも特別に本場の正統派ロックのDNAが継承されてます。そのごくシンプルなロックンロールに中ノ森文子がまた、まじりっけなしのストレートな歌詞を付けています。そう、「Whatever」というサビは、シンプルを過ぎてチープなくらいですが、元々のロックというのは「理屈抜き」っていうのが大原則でも、「意味不明」ではない。そう、それがまさに日本の多くのリスナーが知ったかぶりしている「ロック」であるように思います。最近はガールズロックバンドが増えてきていますが、彼女たちのこの古くて、でも多くの若者には未経験な音楽スタイルをこれからも影ながら応援していきたいと思っています。(またアルバムもレビューします。)

※中ノ森BAND Official Web Site
http://www.teichiku.co.jp/artist/nakanomori/

※中ノ森BAND×中山加奈子(元プリンセス・プリンセス:ギター)
スペシャル対談(by oricon style)
http://www.oricon.co.jp/music/special/060524_02_01.html

※関連過去記事(プリンセス・プリンセス)
http://diarynote.jp/d/57127/20060628.html

※追記:またボチボチ更新再開していきます。不定期ですが、よろしくお願いします。

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