80年代の終わり、日本の音楽はこれまでの歌謡曲を卒業し、洋楽が持つ普遍的で魅力的なエッセンスをうまく吸収して、独自に表現をしたポップスが誕生しました。そうした音楽が、まさに90年代に様々なアーティストたちの登場により、いわゆる「J-POPSの黄金期」を迎えることになったわけです。そして、私はそのJ-POPSの扉を開いたのが、この3人だったんじゃないかと思います。日本で知らない人はいないグループ、ドリカムことDreams Come Trueです。今日は彼らの足跡をたどりつつ、SONY在籍時代までのヒット曲を集めたベスト盤を紹介したいと思います。(よって左のジャケ写とは異なります。下記の試聴サイトで本当のジャケ写を確認してください。)

BEST OF DREAMS COME TRUE
01 APPROACH
02 あなたに会いたくて
03 うれしい!たのしい!大好き
04 うれしはずかし朝帰り
05 LAT.43°N
06 さよならをまってる
07 Ring!Ring!Ring!
08 笑顔の行方
09 忘れないで
10 Eyes to me
11 決戦は金曜日
12 晴れたらいいね
13 go for it!
14 す き
15 サンキュ。
16 ROMANCE
17 LOVE LOVE LOVE

若い人たちは知らないかも知れませんが、ドリカムは当初は3人組で、吉田美和が東京へ歌手になるべく、同郷の西川隆宏と共に上京。一方、その頃、ゲーム音楽などのコンポーザーをしていた中村正人と出会い(というか、吉田をスカウトしたSONYが結成させた。)89年に1stアルバム「DREAMS COME TRUE」を発表するも、1曲もヒットはありませんでした。そんな状況が一転したのが、ある音楽番組でワンコーラスだけ歌った、04 うれしはずかし朝帰りが、クチコミなどで想像もしない速さで話題となり、03 うれしい!たのしい!大好きが流れる頃には、彼らの名前を知らない人の方が少ないくらいでした。

ここから、彼らは「夢以上の夢が叶う」ほどのブレイクをします。3rdの「WONDER3」さらに4th「Million kisses」と史上初のセールスを更新していきます。この辺での代表曲が、08 笑顔の行方であったり、10 Eyes to meであったりします。おそらく彼らが最も多忙を極めた時期であっただろうと思います。5th「The Swinging Star」で、彼らの音楽性のレベルがぐっと高くなり、11 決戦は金曜日や、12 晴れたらいいねなどのシングル曲だけでなく、アルバムの1曲に深い感銘を受けるファンも多くなりました。(キロロが歌手になることを決意したのは、この時のアルバムに収録されていた、眼鏡越しの空という曲に感銘を受けたからというエピソードもあります。)

これ以降のドリカムはエンターテイメントだけでなく、よりアーティスティックな創作活動を熱望するようになり、未来予想図のようなシンプルなバラードよりも、14 す き、あるいは不朽の名曲となり、今でもよく耳にする17 LOVE LOVE LOVEなど、アップな曲よりも優先して発表するようになります。この時期に、彼らのメンバー間での問題(西川問題)や、移籍問題など、超売れっ子には必ず発生する諸事情により、少し休養をとりながら活動を行うようになります。(吉田美和のソロ活動なども含む)

さて、これからもまたいろんなことが起きるわけですが、さすがに今日は長文になったし、ちょうど区切りなのでここまでにします。この後のドリカムについても、また今度の機会に取り上げたいと思います。

※試聴はこちら
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20000988

※1stでは01 APPROACHが好きだったなぁ。思い出の曲です。

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