そろそろ街もクリスマスモードになってきましたね。みんなが楽しく見える季節ですが、実際は「それぞれいろんな悩みや不安を抱えながら、みんな生きてるんじゃないかなぁ〜」なんて思うんですよね、最近。例えば、最近自分の悲しみを誰かの前で赤裸々に語ったり、ましてマジ涙を見せたりって出来てますか?友達はたくさんいても、いつもそういう悲しみが押し寄せる時って独りになった時が多いと思うんですよね。そういう時は正直ツライ。なぜなら、相手がいないともう一人の自分に語り始めるでしょ?もう一人の自分は剥き出しなので、簡単に傷つき病んでゆく・・・スネオヘアーのアルバム、カナシミを聴いているとそんなことを考えてしまいます。

カナシミ / スネオヘアー
01.no trick
02.ワルツ
03.悲しみロックフェスティバル(album version)
04.フューチャー
05.空も忙しい
06.ランドマーク
07.peaky
08.moon face
09.Merry Christmas to me
10.happy end(feat.azumi)
11.クーペ
12.NO.1

ノリのいいサウンドが多いので、どこにカナシミが?という人が多いと思うんですが、私にはそんなノリがどこか悲しく感じるんですよね。特にハチクロでもお馴染みの02.ワルツなんか、ぜんぜんマイナー調でないのに、サウンド面で、不思議な感覚に取り込まれ、例えようのない感情が心に響いてきます。でも一番悲しいのはやはり、03.悲しみロックフェスティバル。これは歌詞がすごく良くて、「名前を聞けば君はカナシミって答える」って部分には胸を貫かれたような感覚がしました。

他にもサウンドのテンポはむしろアップテンポなのに、十分なくらいカナシミが詰まっているように思います。でも後半に行くほど少し楽になって、ワイヨリカのazumiと共に歌う10.happy endなんかは、ちょっとほっとします。(苦笑)最後の12.NO.1は、あのCMで話題になったヤツのセルフカバーで、贅沢なオマケという感じでしょうか?

全体的に素晴らしい作品で名盤だと思います。スネオヘアーは好みの差がわりとあるようですが、こういう表現の出来るアーティストは少ない(しかもロックで)と思います。そして、冒頭に書いたように悲しみはそんなに単純で誰にでも判りやすいものの方が少ないと思いますね。そんな感じがこのアルバム(カナシミ)なんだと思います。

※試聴はこちら
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=ESCL000002744

※スネオヘアー Official Web Site
http://www.suneohair.com/

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索