どうして待てど暮らせどAMAZONにジャケ写が載らないのか、今日店頭で実物を手にしてわかりました。(そんないろんな角度から見て楽しみたくないけど。っていうかそういう小細工みたいなことするのやめて欲しい・・・)仕方ないので代替ジャケ写で中ノ森BANDの2ndアルバムをピックアップ。わりと今は再びガールズ・ロックバンドが注目されていますが、本当に「純粋にロックしてるなぁ〜」と感じるのは、やっぱり彼女たちだけかな?シングルだけがポップなのはコマーシャル的な部分が多いと思います。でも、そういうポップな中にも中ノ森文子のVo.にはちゃんとしたロックボーカルの土台がしっかりしているので、軽薄な感じにならないのが、このバンドの最大の魅力だと思います。

Do the Rock / 中ノ森BAND
01.聖なる夜の詩
02.Cannonball
03.ポラリスピケトラ
04.Hey You!!
05.君の中のム・ゲ・ン・ダ・イ
06.New Year Party
07.Fly High
08.remember me...(Acoustic Version)
09.Say Good Bye
10.Tomorrow
11.One☆Two☆Diving
12.キスしてほしい(トゥー・トゥー・トゥー)
13.罠
14.花物語
15.i Need Love
16.バス停小町

やっぱりね、ロックは生演奏をそのまま録音する感じの方が、それだけでも「ああ、ロックだ!」って思ってしまうのは、デジタル化されたすぎた代償なのかも?1stでもそうだったけど、中ノ森BANDだけは明らかにそういう点を意識して録音しているようですね。「血の通った音」はVo.の才能を100%引き出すことに成功しています。ここでは、04.Hey You!!が一番ノリノリです。お馴染みの07.Fly Highも爽快感溢れるナンバーですが、私はむしろ10.Tomorrowの方が躍動感があって好きですね。でも、躍動感なら15.i Need Loveもかなりいいです。この曲を他の人が歌うとチープになるんだろうけど、中ノ森文子のボーカルテクニックがそうさせない所はさすがです。いや、テクニックではないですね。きっと彼女は心から「ロック」が好きで、そういうスピリットみたいなものが自然に出ているんでしょう。(もちろん、そういうことを含めて「ロックボーカル」というのですが。)

今作品で追加された要素として、「ハードロック」へのチャレンジが挙げられると思います。もちろんサウンド面での話ですが。オープニングを飾る1曲目の01.聖なる夜の詩がシリアスなナンバーで面食らいましたが、こういうサウンドは今までになかったし、これは洋楽の80年代ハードロックのバラードの手法に近いですね。シンセの使い方といい、コーラスワークといい、まさに私にはあの頃を彷彿とさせるものがありました。02.Cannonballだって、1小節目のバスドラ、ノイジーなギター、シングル曲ではサビしか聴けないコーラスもぜんぜん雰囲気違ってます。

最後にまとめですが、今回の2ndではリスナーがハードかキャッチーか、どちらを選ぶかということのいい意味での「探り」であるように思います。ただ今の日本の音楽トレンドからいえば、これほど血の通ったサウンドをスタジオ録音で求める人は少ないのが現状なのかな?よくわかんないけど。

それにしても、こういう感じの音をLPレコードやカセットテープで聴いていた頃をふと思い出しました。(笑)確実に成長中の彼女たちをこれからも応援したいと思います。(書けなかったけどバラードもいいよ。)

※中ノ森BAND Official Web Site(discography で全曲試聴可)
http://www.teichiku.co.jp/artist/nakanomori/

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