そろそろロックが聴きたくなってきたのですが、気候は梅雨の真っ只中なので、ヴァン・ヘイレンのような派手なものでなく、わりと地味だけど歴史的な名盤に勝手に認定している、Mr. Bigのデビューアルバムをピックアップしました。80年代のハードロック界では、次々と素晴らしいバンドがデビューした中、世界一のベーシストと称されるビリー・シーンが中心となって、超テクギタリストのポール・ギルバート、そしてボーカルにエリック・マーティンの抜擢という話題性の一番高いバンドの記念すべきデビュー作。とあって、どんな超絶なプレイのバンドになるのかと思うと、1曲目を除いて驚くほど地味な仕上がりでした。

MR.BIG
01.Addicted to That Rush
02.Wind Me Up
03.Merciless
04.Had Enough
05.Blame It on My Youth
06.Take a Walk
07.Big Love
08.How Can You Do What You Do
09.Anything for You
10.Rock & Roll
11.Over 30 Days in the Hole

89年の作品なのに70年代のロックテイストを残した作風にあえて仕上げています。このMR.BIGというバンド名には由来があって、バンドの方向性として、メンバー全員がリスペクトしている70年代に活躍したロックバンド「FREE」の残した1曲のタイトルから命名されたそうです。しかし彼は2ndの「To Be With You」のバラードから人気爆発し、その後はご存知の方も多いかと思います。メロディーライン、ボーカル、演奏技術とどれも完璧なバンドの唯一やや荒削り気味なのが、このデビューアルバムというわけです。

ポールとビリーがイントロで超テクを披露するPVが印象的だった01.Addicted to That Rushは、彼らのアルバム全部の中でもかなりのスピードナンバーです。(だいたいあのポールのギターにベースで併走するビリーのテクって人間ワザではないよ。)曲の構成、ギタープレイと悶絶必至の1曲です。

でも、さりげなく「うまい」のが、03.Merciless。演奏は抑え目ですが、エリックのボーカルがまたまた只者ではないのです。ロックだけどファンキーにも聞かせるのは彼ならでは。それと忘れてはならないのが、切ないバラード曲の09.Anything for You。エリック・マーティンのロックバラードには切なさの中に温もりがある所が他のロックバンドにはない良さだと思います。どちらも、彼が元はハードロックのボーカリストでなかったことが逆にいい結果になっていると思います。11.Over 30 Days in the Holeはライブ音源で誰かのカバーだったと思います。前曲捨てなしの名盤です。エリックのボーカルだけでなく、テクを控えるという「テク」の演奏も味わって欲しいですね。

※試聴はこちら(HMV download)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2000561038

コメント

MONI
MONI
2007年7月12日23:02

はじめまして・・・Mr.Bigに惹かれてやってきちゃいました。
そういえば・・・Mr.Bigのコンサートにいったなぁ〜なんて思い出していました。
ちなみに・・・ヴァン・ヘイレンも・・・サミーヘイガーのときに行きました。懐かしいです。

しゅう
しゅう
2007年7月13日20:50

いらっしゃいませ!すごい久しぶりにコメントをいただいたので嬉しいです。ありがとうございました。Mr.BIGはすごく大好きなくせに、ライブに行けませんでした。(泣)けど、ライブ映像はわりとみてるので、あの独特の「ほんわか」した感じ?は知ってます。(そうでない時もあったのかもしれませんけど。)あと、私はもろに「サミー・ヘイレン」の世代です。エリックも大好きですが、サミーはベテランの貫禄がありますよね。どちらのバンドも他に類のない素晴らしいバンドだと思います。

最後に、私のブログには各記事のヒミツ日記にちょっした「隠れコメント」載せてますので、もしMONIさんも音楽に少しでも興味があれば相互リンクしていただけませんか?(今まで相互リンクしてた人も全く更新のない人が多くなって寂しいので・・・)もちろんリンクなくても気軽に遊びにきてくださいね。ではでは。

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