8月も終わりにさしかかって、一般的には夏が終わろうとしていますが、暑さだけでいうとぜんぜん真夏と変わらないし。ところで実は今月末でこのブログも3年になります。アルバムでも300枚前後はレビューしたことになるのかな?まぁ、その辺のコメントはその時に譲るとして、最近CDショップでやたら見かけるR35というCDコンピ。なぜか大人気だそうです。「大人だけのモテコンピ」とか書いてあったけど、選曲を見てもただの30代〜40代の懐メロなのでは?なんて思いました。これで本当にモテるんだろうか?(たぶん違うと思う。)そんな対抗意識を持ってオススメするのが、若い子たちに人気のジャパニーズ・レゲエ(ジャパレゲ)の第一人者、MOOMINが昨年のデビュー10周年を記念してリリースしたフルカバーアルバムのADAPTです。

ADAPT / MOOMIN
01.春夏秋冬(泉谷しげる)
02.ビューティフル・ネーム(ゴダイゴ)
03.リバーサイド ホテル(井上陽水)
04.悲しみにさよなら feat.RYO the SKYWALKER(安全地帯)
05.ALISON(エルビス・コステロ)
06.MODERN GIRL with YOYO-C(COURTNEY MELODY)
07.WAITING IN VAIN(BOB MARLEY)
08.サヨナラ(GAO)
09.WHY DID YOU LEAVE feat.CHUCK FENDER(THE HEPTONES)
10.夏をあきらめて(研ナオコ)
11.サボテンの花(財津和夫)
12.山賊の唄(作者不明)

ジャパレゲというのは若い子の聴くものという感じはあると思うし、若い子の中でも好きな子はすごく好きでも、まったく関心のない子もいるようです。というのは、レゲエってクラシカルになるほどポピュラーでなくなるんです。つまり聴きやすい音楽でなくなるという要素を含んだ音楽なので、現在のジャパレゲというのは、R&Bやクラブサウンドのエッセンスを加えることで、多くの若者の支持層を増やした音楽といえます。(近年の湘南乃風とかが良い例かな。)

そんなジャパレゲのオシャレ感覚はそのままで、曲が「R35」なのが、このアルバムだといえます。02.ビューティフル・ネームは今超リバイバル中の「モンキー・マジック」の原曲者ゴダイゴのもう一つの名曲です。これはアレンジが原曲の良さを生かした感じになっててオシャレです。04.悲しみにさよなら feat.RYO the SKYWALKERでは逆に思い切ったアレンジでも不思議とポジティヴな気持ちになるような元気のいいナンバーになっていて、こういう逆方向の発想でのアレンジには脱帽ですね。

あと、私が最も「R35」を強く感じるのは、03.リバーサイド ホテル(井上陽水)11.サボテンの花(財津和夫)の2曲。なぜならこれは昔の大ヒットTVドラマの主題歌だったんですよね。前者は「ニューヨーク恋物語」で思い出すのはドラマよりも石橋貴明のモノマネかな。(笑)後者は「ひとつ屋根の下」で、あんちゃんとチイ兄ちゃんの中で揺れるノリピーみたいな。(なつかし〜)サウンドもちゃんと聴きやすいアレンジでレゲエしてます。

最後に私のお気に入りは、08.サヨナラと、10.夏をあきらめてですね。GAOの「サヨナラ」は90年には欠かせない名曲。見た目では想像できないですが、実は女の子だったという衝撃はその男性よりも強いボーカルスタイルにさらなる衝撃を与えてくれました。「夏をあきらめて」は研ナオコの曲ですが、実はサザンのカバー。そして、今回のアルバムではこれがベストトラックかな?これほどオシャレでサンバのアレンジにするなんてベテランならではの想像力だと思います。10年レゲエやってる人の貫禄みたなものを感じましたね。やっぱムーミンすごすぎ。

長くなりましたが、35歳でもこれで若者との会話も弾むかも?でも音楽好きには年齢関係なく友達になれるはずだけどね。少なくともあのコンピよりもいいと思うんだけどな。時期的にもピッタリ!ジャパレゲ入門編としてもオススメです。

※MOOMIN Official Web Site(Discographyで一部試聴可)
http://www.universal-music.co.jp/moomin/

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