今日はまた古いアルバムを引っ張り出してみました。84年の作品ですよ。当然のごとく私の家にはちゃんと「LPレコード」で保管してあります。(安売りで買ったCDももちろん持ってますけどね。)80年代に活躍したロック界の老舗バンド、TOTO(一応今でも現役)のまさにバンド危機ともいえる転換期にリリースされたIsolationです。バンド危機というのは、このアルバムの製作中にバンドの黄金時代を築いたボーカリストのボビー・キンボールが突如脱退するという「事件」が発生。誰が歌うかわからんまま曲だけ書くなんてことが出来るはずもなく、オーディションという形で結局、新ボーカリストにはファーギー・フレデリクセンに決定。そんなドタバタの中で完成したのがこの作品で、内容はこのジャケ写が一番端的に説明しているようにも思えます。

Isolation / Toto
01.Carmen
02.Lion
03.Stranger in Town
04.Angel Don’t Cry
05.How Does It Feel
06.Endless
07.Isolation
08.Mr. Friendly
09.Change of Heart
10.Holyanna

そんな状況下でこのクオリティーはさすがです。さらに心機一転という楽曲がかえって新しい魅力を生み出すことになりました。高音が伸びるフレデリクセンのボーカルで、とってもシャープなサウンドのロックになっています。変則的なリズムでも余裕で歌いこなされている、02.Lionや、キンボールには合わないと思う、06.Endlessあたりは、新生TOTOを強く感じさせたナンバー。

しかし逆に美しいハイトーン・ボーカルを封じたかのごとき、03.Stranger in Town04.Angel Don’t Cryあたりは若干違和感を感じました。(根拠のない推論ですが、このあたりの曲はキンボールでいく予定だったのでは?なんて勝手に思いました。)だから、ジャケ写にあるように、白と黒に分離(セパレイトではない所がミソ)されていますよという事を認めた上でリリースされたのかなと・・・

まぁ、どの曲が白でどの曲が黒かということを勝手に想像するのも意味が無いので、感じたまま聴いて欲しいですね。ちなみに私は06.Endlessから08.Mr. Friendlyまでめちゃめちゃリピートして聴いた記憶がありますね。(カセットテープでね。>苦笑)ちなみに、昨年には再びボーカルにキンボールを擁して現役でTOTOはがんばってます。(フレデリクセンはこの作品のみの登板でバンドを去りました。)結果オーライな名盤といえるかもしれません。

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/22011

※ちょっとしたトリビア
このボーカリスト探しの最終候補にハードロックバンド「Mr.Big」として大成功したエリック・マーティンの起用が検討されていたそうです。(ああ、「Mr.Big」で出会えてよかった。マジで。)

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