すっかり秋ですな〜。今日は電車でお出かけしたんですけど、その間にずーっと聴いていた木村カエラの半年前にリリースされた最新アルバムのScratchを、レビューというか、ちょっち考察っぽく取り上げてみたいと思います。ちょうどそういう本も出てるみたいですが、私目線(っていうか私妄想?)で思ったことを曲に合わせながら綴ってみたいと思います。
 

Scratch / 木村カエラ
01. L.drunk
02. Magic Music
03. Snowdome
04. ワニと小鳥
05. dolphin
06. sweetie
07. きりんタン
08. Scratch
09. SWINGING LONDON
10. never land
11. TREE CLIMBERS
12. JOEY BOY
13. Ground Control (Album Mix)

このアルバムはよく聴いた方なんですけど、3作目にして、彼女が完全にアーティストとしてリリースしたものだと思うんです。というのは、彼女には「アイドル」っぽいイメージを持たれるのを嫌がっているような側面があると思うんです。それともう一つこれは歌詞などから感じることですが、彼女の曲にはハッキリした「恋愛」の歌が全くないんです。aiko大塚愛とか、女の子の恋愛をストレートに表現という感じでない。その違いをわかりやすく喩えると、彼女の愛情表現はいつも「LOVE」でなく「LIKE」で、かといってそれが「みんな大好き〜」っていう希薄な感じでもない。

つまり、耳元で小さく1回だけ「好き」っていわれるような感じ?こうなるととっても気になる。「マジで?どんだけ?」みたいな。でもそれは彼女には一切問えないわけで。なぜなら、リスナーはただ一方的に曲を聴くだけだから。今までいろんなアーティストを見てきたけど、こういうシャイ系な歌詞を女性で書く人を知らない。あんまり「愛してる」とか言わない(言えない?)っていうのって男性ならよくわかる感性だと思うんだけど、なぜ彼女にそれができるのかが不思議だし、そこが彼女の最大の魅力でもあるように思うんです。

彼女はボーイッシュに振舞うことが多いし、女の子があまりしないような奇抜なファッションもするのに、なぜか女の子っぽい部分も決して失わない。だから中性的にも思わない。こういうことはあまり計算ではできないと思う。自然にそうなってる。それが私の思う「木村カエラ」だと思うんです。新世代の産物か?突然変異か?やっぱり只者じゃない。

最後にそういう彼女が強く感じられるトラックを抜粋。まず、02. Magic Musicなんかまさにそう。小さい男の子が相手の気を引く時みたいな歌詞です。あと、驚くのは動物をタイトルに使った曲が4曲もあり、全て擬人化されたおとぎ話のような歌詞の中で、一貫してるのは、言葉にしないけど「一緒にいる」とか「ずっとそばにいる」とかだから、この対象となるキミと呼ばれる方は、「もしかして、俺のこと好き?」みたくなるわけですね。

11. TREE CLIMBERSのプロモーションで彼女は「大人こども(子供っぽい大人)」がテーマといっていたけど、それはこのアルバム全体のテーマだと思いますね。いやもしかすると彼女自身のテーマなのかも?だから、このアルバムも大人こどもになって聴くのが楽しいと思います。でも彼女こそ大人こどものカリスマなんじゃないのかな?(笑)

※試聴はこちら
http://columbia.jp/artist-info/kaela/COZA-243-4.html

※Kaela Blog
http://kaela.jugem.jp/

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