最高のロックボーカルをひき立てる本物のロックギター
2007年10月18日 CDレビュー
久しぶりにちゃんとしたCDレビューを。最近のロックは進化しすぎたのか、どうもロックンロールな感じが少なくないですか?そういうのってダサイんですかね?まぁ、バンド全員が長髪で髪振り乱して〜っていうビジュアル(ファッション)面で言えばそういえなくもないかもしれないけど、私はやっぱロックといえば後はロールでしょ!というわけで、ハードだけどメロディアスなロックで魅了してくれる、このホワイトスネイクのアルバムで、スリップ・オブ・ザ・タングをご紹介です。今回もやっぱり、デビッド・カヴァーデルがいい感じで吼えてます。(笑)
前作のジョン・サイクスとの競演ともいえる最高傑作、サーペンス・アルバスの次にあたる今作に起用されたギタリストは、ロックギタリストのカリスマ、スティーブ・ヴァイ。80年後半はヴァン・ヘイレンを脱退したデビッド・リー・ロスと組んでいたのですが、ちょっとした事情で、この作品に助っ人としてプレイすることになったそうですが、助っ人にしてはいい仕事してます。
ボーカルは同じで、ギタリストが違うだけでこんなに変わるのかと思わせるのは、やはり、スティーブのギターによるところが大きいですね。長い活動の中で見たらサイクスの方があったかもしれませんが、このザクザクしたギター音はまさにハードロックのギターサウンドの原点ともいえます。それでいて、実は要所ですっごいプレイしてるんですよね。ボーカルを立てながら、一歩後ろですんごいことを、いとも簡単にやってるので意外と目立たない。彼はほんと只者じゃないわ。(またかいな!)
ノリノリのロックサウンドなのは、イントロからのせられてしまう02.Cheap An’Nasty。それと、今回もやっぱり吼えてます05.Kittens Got Clawsですね。これが80’sのハードロックですよ。疾走感に重量感が増量してクールです。また、秋の空を思わせるような爽やかなミドルバラードの07.Deeper the Loveは、間奏での短いギターソロが美しすぎて、後半への盛り上げにうまいことバトンを渡しています。楽曲の展開がさすがベテランですね。
後は、セルフカバーとなる03.Fool for Your Lovingも元々名曲ですから触れるに及ばずです。ロックギター好きな私だと、09.Sloe Poke Musicあたり気になりますね。後に孤高のギタリストとしての活躍が少し垣間見えるような感じですね。(そういう意味では少しホワイトスネイクっぽくない感じもしますが。)
商業的に成功したのは、結果的にはサイクス&カヴァーデルの前作でしたが、これもかなりいいですよ。どっちかといえば、こちらのアルバムの方が正統派な作品だといえると思います。ロックギターのお手本ともなる曲が多いし、今のグランジ系ばかり聴いてる人で、ギターサウンドが好きな人に一度聴いてみて欲しいですね。あと、「ハードロックはなんとなく雰囲気が怖い」とか思ってる人にもオススメです。(上記の他にも爽やかな曲ありますよ。)そういえば、ベスト盤もあるけど、前作と今作を足して2で割っただけで、ギタリストが違うので個別に聴く方がいいと思います。
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2000473424
Slip of the Tongue / Whitesnake
01.Slip of the Tongue
02.Cheap An’ Nasty
03.Fool for Your Loving
04.Now You’re Gone
05.Kittens Got Claws
06.Wings of the Storm
07.Deeper the Love
08.Judgment Day
09.Sloe Poke Music
10.Sailing Ships
前作のジョン・サイクスとの競演ともいえる最高傑作、サーペンス・アルバスの次にあたる今作に起用されたギタリストは、ロックギタリストのカリスマ、スティーブ・ヴァイ。80年後半はヴァン・ヘイレンを脱退したデビッド・リー・ロスと組んでいたのですが、ちょっとした事情で、この作品に助っ人としてプレイすることになったそうですが、助っ人にしてはいい仕事してます。
ボーカルは同じで、ギタリストが違うだけでこんなに変わるのかと思わせるのは、やはり、スティーブのギターによるところが大きいですね。長い活動の中で見たらサイクスの方があったかもしれませんが、このザクザクしたギター音はまさにハードロックのギターサウンドの原点ともいえます。それでいて、実は要所ですっごいプレイしてるんですよね。ボーカルを立てながら、一歩後ろですんごいことを、いとも簡単にやってるので意外と目立たない。彼はほんと只者じゃないわ。(またかいな!)
ノリノリのロックサウンドなのは、イントロからのせられてしまう02.Cheap An’Nasty。それと、今回もやっぱり吼えてます05.Kittens Got Clawsですね。これが80’sのハードロックですよ。疾走感に重量感が増量してクールです。また、秋の空を思わせるような爽やかなミドルバラードの07.Deeper the Loveは、間奏での短いギターソロが美しすぎて、後半への盛り上げにうまいことバトンを渡しています。楽曲の展開がさすがベテランですね。
後は、セルフカバーとなる03.Fool for Your Lovingも元々名曲ですから触れるに及ばずです。ロックギター好きな私だと、09.Sloe Poke Musicあたり気になりますね。後に孤高のギタリストとしての活躍が少し垣間見えるような感じですね。(そういう意味では少しホワイトスネイクっぽくない感じもしますが。)
商業的に成功したのは、結果的にはサイクス&カヴァーデルの前作でしたが、これもかなりいいですよ。どっちかといえば、こちらのアルバムの方が正統派な作品だといえると思います。ロックギターのお手本ともなる曲が多いし、今のグランジ系ばかり聴いてる人で、ギターサウンドが好きな人に一度聴いてみて欲しいですね。あと、「ハードロックはなんとなく雰囲気が怖い」とか思ってる人にもオススメです。(上記の他にも爽やかな曲ありますよ。)そういえば、ベスト盤もあるけど、前作と今作を足して2で割っただけで、ギタリストが違うので個別に聴く方がいいと思います。
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2000473424
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