ソウルシンガーの中で、最も高度なボーカルスタイルとして、「ファルセット」と呼ばれるものがあります。基本的には超高音を保ちながら少し「裏声」のようなかすれた声を重ねるというもので、これを正確にこなせる人は海外でも数少ない存在といえます。日本でも空前のソウルブームを迎えましたが、ファルセットで歌う人はこの人だけなのではないでしょうか?平井堅SENTIMENTALoversです。日本中で大ヒットとなった05.瞳をとじても既に4年前のことです。

SENTIMENTALovers / 平井堅
01.思いがかさなるその前に…
02.jealousy
03.言わない関係
04.君が僕に憑依した!!
05.瞳をとじて
06.青春デイズ
07.style
08.signal
09.鍵穴
10.nostalgia
11.キミはともだち
12.センチメンタル

今回はヒット曲を踏まえずに、彼の歌のうまさを「ファルセット」というキーワードで見ていきたいと思います。一般的にはファルセットというのはコーラスで追加的に導入することが多いのですが、コーラスとサビとで2重にファルセットなのが、04.君が僕に憑依した!!で、これだけはカラオケで歌ってはいけないほど高度なテクニックを披露しています。同じく、06.青春デイズ07.styleもサビからファルセットになってきます。ここで平井堅という人が凄いのは、メインをやりながらファルセットもするという所。いや、もうどこからどこまでがファルセットかもわかりにくいほど、変幻自在のボーカルはあまり例のないスタイルだと思います。

後は、シングルだけだとわかりにくいことですが、彼のボーカルは昔からセクシーな表現を得意としています。ここでは、09.鍵穴で、昔ヒットした「WHY」を超えるくらいの官能的な歌詞です。これも後半でファルセット攻めなので、女性にはさぞかし大変でしょう。(何が?)私は男性なので、そういう男性目線の曲でセンチメンタルな10.nostalgiaという曲がお気に入りです。ギター一本とボーカルというシンプルさこそが、究極にセンチメンタルだと思いました。

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1791571

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