90年代に登場したジャズ界の歌姫、ダイアナ・クラールのアルバムで、When I Look in Your Eyesです。昨年はベストアルバムも出たりしましたが、彼女が最初に成功したのが、このアルバムです。多様化した音楽が溢れる中で、ジャズ・ボーカリストとしてグラミー賞を受賞したという事実は、ジャズの持つ普遍的な魅力を多くの人に思い出させる結果となりました。年間でも星の数ほどリリースされるジャズ盤の中でなぜ彼女だけが、ポピュラーに成り得たのか?多くの人たちはどこに惹かれたのかを、このアルバムは最もよく伝えてくれると思います。ジャンル全体の中でみても名盤です。(99年作品)

When I Look in Your Eyes / Diana Krall
01. Let’s Face the Music and Dance
02. Devil May Care
03. Let’s Fall in Love
04. When I Look in Your Eyes
05. Popsicle Toes
06. I’ve Got You Under My Skin
07. I Can’t Give You Anything But Love
08. I’ll String Along With You
09. East of the Sun (And West of the Moon)
10. Pick Yourself Up
11. The Best Thing for You
12. Do It Again
(secret track : P.S. I Love You)
13. Why Should I Care [*]

私もジャズに詳しいわけではないので、専門的なことでなく、ポピュラーな部分でわかりやすくご紹介したいと思います。まず、ジャズの名門レーベルで、今では最高のステイタスでもあるVerve Recordsから出ているので、演奏もボーカルも本物であるといえます。ただ、そういう玄人志向から閉鎖的になりつつあったジャズを敷居を下げないで、なおかつたくさんの人の心を捉えたのは、収録曲が懐かしいスタンダードがメインだったことと、彼女の飾らないボーカルが絶妙にマッチしたからだと思います。よって、ここにはどこかで聴いたナンバーがたくさんあります。

01. Let’s Face the Music and Danceはナット・キング・コールでお馴染みの名曲。また、全ての人のスタンダードといえる、03. Let’s Fall in Loveも有名な名曲。07. I Can’t Give You Anything But Loveも有名で、ダイアナ自身がピアノと歌で軽快さをシンプルに表現し、より小粋なナンバーになりました。もう一つアップテンポなのが、11. Best Thing for Youで、こちらはスウィングが心地よいリズムです。

最後にこれは書いていいのかどうなのか・・・でも書いちゃうんですが、track12の次にスタンダードのP.S. I Love Youがシークレットとして収録されているのです。これは、クレジットには一切書いてありません。しかし、オマケ的でもなんでもなく、他と同様に高度な演奏で下手するとベストトラックかもしれません。というわけで、有名な曲だけを取り上げましたが、全曲が心地よいサウンドで、しかもシンプルなアレンジがオヤスミ前の音楽に最適な安らぎを与えてくれます。彼女は3年前にクリスマス・アルバムを発売していますし、そちらの方でジャジーなクリスマスを演出するのもいいかもしれませんね。今作と一緒にオススメしておきます。

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/879163

※ダイアナ・クラール(MySpace)超オススメ!
http://www.myspace.com/dianakrall

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