100年分のスタンダードをジャズで歌う「マイケル」
2008年12月5日 CDレビュー
寒気がやってきて、冬が本格的になってきましたね。この前は自販機で「ココア」を買いました。心まで暖かくなるようでしたが、そんな感覚に近い「あったか〜い音楽」の詰まったCDをご紹介します。99年に発表された、ジョージ・マイケルのカバーソング集で、ソングス・フロム・ザ・ラスト・センチュリーです。記事のタイトルで、ほとんどの人はあっちの「マイケル」を想像したでしょうけど、UKでマイケルといえば、ほとんどの人は彼の名を答えるでしょう。アルバム名にあるとおり、世紀末の幕を閉じるのにも相応しいすばらしいカバーソング集となりました。
今回の選曲については、本気で100年の中から選んだような感じになっていて、古くは1910〜30年くらいの初期の頃にヒットした曲まであって、そういうのはたくさんの人に歌われたことで、誰がオリジナルかよくわからないくらいになっています。これに誰の曲かを付記するのにあたって、ちょっち調べた結果原則として、ヒットした時点での歌手名を載せていますが、正確ではない部分もあると思いますので、ご容赦ください。
さて、中身の方ですが、わかりやすい所からいくと、02. Roxanneは、スティングがポリス在籍時の名曲で、ブルージーでクラシカルなジャズになっていて、ものすごくカッコイイです。また、ジャズではスタンダード中のスタンダードである05. First Time Ever I Saw Your Faceは、近年ではセリーヌ・ディオン、ジャズの新星ダイアナ・クラールなどが記憶に強いですが、男性の声のやさしさが女性のそれに劣らないことがわかるはずです。U2の90年代の大ヒットとなった、06. Miss Sarajevoも生ギターをメインにしたアンプラグドなアレンジで原曲の良さそのままに、抑え気味の彼らしいボーカルが堪能できます。
で、よく知らないけどいい曲なのが、01. Brother, Can You Spare a Dime?で、1曲目から悶絶必死のボーカルで歌い上げています。USでは超スタンダードだそうですが、だいぶ古い曲のようです。軽いスウィングジャズで粋な08. Secret Loveは、バラード中心だった展開を和ませてくれます。10. Where or Whenもぜんぜん知らないけど、超スタンダードのようですが、60年代の曲だそうで。ここでも当時にタイムスリップしたかと思うほどクラシカルになっています。
とにかく、歌という点でいえばあちらのマイケルとは段違いだと思いますね。個性の強い人でしたが、こういうの聴かされると謙虚に思えるからコワイ・・・天才のやることはよくわからないもんですね。(苦笑)
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/254789
※George Michael - Roxanne
http://www.youtube.com/watch?v=hSyOCx6ZXfM
Songs from the Last Century / George Michael
01. Brother, Can You Spare a Dime? / Bing Crosby
02. Roxanne / The Police
03. You’ve Changed / Bill Carey and Carl Fischer
04. My Baby Just Cares for Me / Nina Simone
05. First Time Ever I Saw Your Face / Roberta Flack
06. Miss Sarajevo / U2
07. I Remember You / (from the movie "The Fleet’s In")
08. Secret Love / Doris Day
09. Wild Is the Wind / David Bowie
10. Where or When / The Lettermen
11.Its Alright With Me / Cole Porter(*)
今回の選曲については、本気で100年の中から選んだような感じになっていて、古くは1910〜30年くらいの初期の頃にヒットした曲まであって、そういうのはたくさんの人に歌われたことで、誰がオリジナルかよくわからないくらいになっています。これに誰の曲かを付記するのにあたって、ちょっち調べた結果原則として、ヒットした時点での歌手名を載せていますが、正確ではない部分もあると思いますので、ご容赦ください。
さて、中身の方ですが、わかりやすい所からいくと、02. Roxanneは、スティングがポリス在籍時の名曲で、ブルージーでクラシカルなジャズになっていて、ものすごくカッコイイです。また、ジャズではスタンダード中のスタンダードである05. First Time Ever I Saw Your Faceは、近年ではセリーヌ・ディオン、ジャズの新星ダイアナ・クラールなどが記憶に強いですが、男性の声のやさしさが女性のそれに劣らないことがわかるはずです。U2の90年代の大ヒットとなった、06. Miss Sarajevoも生ギターをメインにしたアンプラグドなアレンジで原曲の良さそのままに、抑え気味の彼らしいボーカルが堪能できます。
で、よく知らないけどいい曲なのが、01. Brother, Can You Spare a Dime?で、1曲目から悶絶必死のボーカルで歌い上げています。USでは超スタンダードだそうですが、だいぶ古い曲のようです。軽いスウィングジャズで粋な08. Secret Loveは、バラード中心だった展開を和ませてくれます。10. Where or Whenもぜんぜん知らないけど、超スタンダードのようですが、60年代の曲だそうで。ここでも当時にタイムスリップしたかと思うほどクラシカルになっています。
とにかく、歌という点でいえばあちらのマイケルとは段違いだと思いますね。個性の強い人でしたが、こういうの聴かされると謙虚に思えるからコワイ・・・天才のやることはよくわからないもんですね。(苦笑)
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/254789
※George Michael - Roxanne
http://www.youtube.com/watch?v=hSyOCx6ZXfM
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