真冬のロックンバラード&ブルース
2009年2月1日 CDレビュー80年後半から90年前半に活躍したケバケバのロックバンド、poisonのブルースバラッドを基調にセレクトされたベスト盤で、Best of Ballads & Bluesをピックアップです。三度のメシよりロックが好きというくらいのロック馬鹿たちのマジなラブソングは結構いい曲が多く、こうして改めて聴くと、軽薄なイメージばかりが付きまとった彼らの音楽性は案外しっかりしていたことがわかります。ブルージーなロックバラッドを一枚に集めたCDというのは案外少ないので、あなたのコレクションとは異色な一枚となると思います。
Best of Ballads & Blues / POISON
01. Every Rose Has Its Thorn
02. Something to Believe In
03. Life Goes On
04. I Won’t Forget You
05. Good Love
06. Lay Your Body Down
07. Until You Suffer Some (Fire and Ice)
08. Be the One
09. Life Loves a Therapy
10. Only Time Will Tell
11. Poor Boy Blues
12. Theatre of the Soul
13. Bastard Son of a Thousand Blues
14. Last Song
15. Something to Believe In [Acoustic Version Featuring New Lyrics]
16. Stand [Acoustic Version]
まず、01. Every Rose Has Its Thornは、軽薄なロックバンドという印象を払拭した名曲バラード。ブルースに傾倒して行くのもここからが始まりです。美しいピアノのイントロが印象的な02. Something to Believe Inも彼らの代表曲となります。こちらはギターのみの15. Something to Believe In [Acoustic Version Featuring New Lyrics]も収録されており、新録です。
ポイズンらしさのあるロックなミドルも魅力で、04. I Won’t Forget Youや、14. Last Songあたりは心地よいです。後者は鳴きのギターソロにも注目です。
全編スローだと退屈です。その辺りはちゃんと心得てあって、アップテンポの軽快なロックナンバーも収録されています。とにかくノリのいい、05. Good Love。まだ演奏も上手くなかった頃のナンバーですが、このあらびきな感じがポイズンの音楽の原点です。アッパーブルースの13. Bastard Son of a Thousand Bluesは後期の楽曲で、ハーモニカとピアノとコーラスの掛け合いが楽しい曲です。
一応ブルースがテーマなので、後期のポイズンのベストといえる内容だと思います。ただロック馬鹿になりたい人は、どぎついジャケ写が目印の「Open Up and Say...Ahh!」をオススメします。(買うのに勇気いるかも?>苦笑)
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1962001
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