Change of Season
2010年3月14日 CDレビュー
最近いろいろありますが、どんなにツライ時も悲しい時も「音楽」だけが私を支えてくれます。No Music No Lifeの「Life」という単語はいろんな意味がありますが、ここではやはり「生活」あるいは「人生」程度の意味となるのでしょうが、私の場合は「命」といってもいいのかもしれませんね。そして、個人にどんなことがあっても時間(とき)はいつも淡々と流れていくんですね。冬を終わると、また春が来て、夏になり・・・ そんなことを考えている時にふと聴きたくなったのがこのダリル・ホール&ジョン・オーツの90年発表のアルバム「Change of Season」です。
これちゃんと90年に買ってるんですけど、今聴いてもいいですね。80年代を「ブルー・アイド・ソウル」という皮肉を込めたジャンル名の中、アメリカで大成功をした彼らの音楽性はそんなくだらないことを寄せ付けない普遍的な音楽性を証明し、さらに原点回帰と新しい試みで、90年の幕開けをこのアルバムで果たした訳です。
原点回帰としては、02.Starting All Over Again。これは、70年代初期の黒人デュオ「メル&ティム」の大ヒットソングのカバー。本物のソウルを白人の彼らが、忠実に再現して見せたことは、彼らからの一つの答であるようにも思えます。
新しい試みには、同じく80年代をハードロックで大成功を収めたジョン・ボン・ジョヴィをサウンドプロデューサーに迎えての01.So Close。これがアルバムの幕開けだったので、当時は少々面食らったのですが、これがイイ!もっというと最後のアンプラグドヴァージョンの方はちょっと鳥肌ものです。
さて、他に私のお気に入りは、03.Sometimes a Mind Changesと10.Halfway Thereのミドルスローナンバー。こういう暖かい気持ちになれるミドルは彼らならではの魅力で、さりげなくお洒落なナンバー。また、05.I Ain’t Gonna Take It This Timeはメロディアスなのにどこか切なくて、でも終盤の転調と突き抜けるボーカルにコ−ラスを合わせるという隠れた名曲と言えるでしょう。
ここからヒットしたのは、ボン・ジョヴィ参加で話題になった01.So Close、とか、当たり障りのない06.Everywhere I Look、それでも09.Don’t Hold Back Your Loveは少しだけ1位になったよーな?ハッキリ言えるのは、80年代ほどのヒット曲はありませんでした。このアルバムは「ヒット曲=いい曲」とは限らないことが良くわかる隠れた名盤と言えるかもしれませんね。
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/320639
※追記:07.Rip It Up [*]は日本盤のみのボーナストラックで、ジャケ写で使ったUS盤には収録されていませんが、ここでは記載しておきました。
Change of Season / Hall & Oates
01.So Close
02.Starting All Over Again
03.Sometimes a Mind Changes
04.Change of Season
05.I Ain’t Gonna Take It This Time
06.Everywhere I Look
07.Rip It Up [*]
08.Give It Up (Old Habits)
09.Don’t Hold Back Your Love
10.Halfway There
11.Only Love
12.Heavy Rain
13.So Close [Unplugged][*]
これちゃんと90年に買ってるんですけど、今聴いてもいいですね。80年代を「ブルー・アイド・ソウル」という皮肉を込めたジャンル名の中、アメリカで大成功をした彼らの音楽性はそんなくだらないことを寄せ付けない普遍的な音楽性を証明し、さらに原点回帰と新しい試みで、90年の幕開けをこのアルバムで果たした訳です。
原点回帰としては、02.Starting All Over Again。これは、70年代初期の黒人デュオ「メル&ティム」の大ヒットソングのカバー。本物のソウルを白人の彼らが、忠実に再現して見せたことは、彼らからの一つの答であるようにも思えます。
新しい試みには、同じく80年代をハードロックで大成功を収めたジョン・ボン・ジョヴィをサウンドプロデューサーに迎えての01.So Close。これがアルバムの幕開けだったので、当時は少々面食らったのですが、これがイイ!もっというと最後のアンプラグドヴァージョンの方はちょっと鳥肌ものです。
さて、他に私のお気に入りは、03.Sometimes a Mind Changesと10.Halfway Thereのミドルスローナンバー。こういう暖かい気持ちになれるミドルは彼らならではの魅力で、さりげなくお洒落なナンバー。また、05.I Ain’t Gonna Take It This Timeはメロディアスなのにどこか切なくて、でも終盤の転調と突き抜けるボーカルにコ−ラスを合わせるという隠れた名曲と言えるでしょう。
ここからヒットしたのは、ボン・ジョヴィ参加で話題になった01.So Close、とか、当たり障りのない06.Everywhere I Look、それでも09.Don’t Hold Back Your Loveは少しだけ1位になったよーな?ハッキリ言えるのは、80年代ほどのヒット曲はありませんでした。このアルバムは「ヒット曲=いい曲」とは限らないことが良くわかる隠れた名盤と言えるかもしれませんね。
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/320639
※追記:07.Rip It Up [*]は日本盤のみのボーナストラックで、ジャケ写で使ったUS盤には収録されていませんが、ここでは記載しておきました。
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