ラウンジ系の最先端は世界標準の「メロウ・ヒップホップ」
2010年6月12日 CDレビュー
今日は昨年に買ったCDの中で個人的にベストだったものを、最近の音楽トレンドをふまえつつ、ご紹介したいと思います。2000年から、大人のお洒落なサウンドとしてカテゴライズされたいわゆる「(テクノ)ラウンジ系」と称される音楽は、クラブを通じて、ジャズとの融合に始まりました。後にラウンジ系の最先端発信地となったイタリアでは、ボサノヴァと融合し、ラテン語による歌詞でのブラジリアンフレイバーなサウンドが流行しました。(イタリア3大レーベル、イルマ・スキマ・シナリオの時代です。)
そして、2010年となった今現在で、注目されているのが、「ヒップ・ホップ」のサウンドです。ヒップ・ホップについては、本来は最も自由度の高い音楽性(精神性)を持つジャンルですが、現実的には異なる解釈などにより抗争までおきるという、ある種の閉鎖性を兼ね添えているのが現状となっています。
そんな中で、多国籍なメンバーによる生バンドでの演奏をするヒップホップ集団が昨年に発表したアルバムは、おそらく現時点で最先端の「ラウンジ系ヒップホップ」とも呼べる作品になりました。そんな彼らのバンド名は、クラウン・シティ・ロッカーズ(CROWN CITY ROCKERS)。約5年ぶりのアルバムとなるザ・デイ・アフター・フォーエヴァー(THE DAY AFTER FOREVER)をピックアップです。
この手のアーバンでお洒落なヒップホップは大手のCDショップでは、ラウンジコーナーにありながらも「メロウ・ヒップホップ」と呼ばれています。彼らの新作もこうした流れを組んではいますが、「生演奏」というこだわりは、他とは違う点です。早速、中身について触れていきます。
極上のメロウ・トーンで心地のよいヒップホップを聞かせる、03. Soulは最強のトラックです。これが今の最先端といえるサウンドといっても過言ではないでしょう。アウトロの演出もヤバイくらいのかっこよさです。続く、04. Kiss feat.SILYAもスムースでキャッチーなサウンドに美しい女性ボーカルが花を添えます。かなりメロウな雰囲気になっています。さらに、05. Go On feat.AIMAもキャッチーですが、こちらはクールなラップで決めています。
後半からはヒップホップ基調のクールなサウンドが並びます。07. Go Away、同じく08.
Cruisin’ feat.DESTANI WOLFあたりは、前半から一転してブラック色が出ています。それでも彼らのサウンドのクールさが「世界標準」なのは多国籍ユニットの成せる技かもしれません。
もう書き出すとキリがない傑作揃いの名盤なのですが、個人的なベストトラックを挙げると、先の03. Soulは別格として、12. That’s Life Feat. JASON JASPERです。生バンドの演奏にエレピをあしらい、フロウしていくメロウなラップに区切りを付けるような男性ゲストボーカルがセクシーでも力強い。それぞれの異質なものが完璧に調和しています。これはもうジャンルという概念を超えています。
去年から未だによく聴いています。メロウ・トーンのオムニバスよりは作品として完成されているので、絶対にオススメです。あと、日本盤でなくてもいいと思います。(ボーナストラックは少し音が違うところから、いつかのデモを起こしたものかも?悪くはないですが、なくても十分だと思います。
※全曲試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3608971
※これぞ次世代メロウ・ヒップホップの名曲「soul」(公式全曲フル)
http://www.youtube.com/watch?v=Vl0-Rb6IO6A
※"Break" (公式フル:こんなパフォーマンス集団です。)
http://www.youtube.com/watch?v=jxepxKh6jB4
※CROWN CITY ROCKERS MySpace
http://www.myspace.com/crowncity
※参考記事(HMV特集)
http://www.hmv.co.jp/news/article/909250119/
そして、2010年となった今現在で、注目されているのが、「ヒップ・ホップ」のサウンドです。ヒップ・ホップについては、本来は最も自由度の高い音楽性(精神性)を持つジャンルですが、現実的には異なる解釈などにより抗争までおきるという、ある種の閉鎖性を兼ね添えているのが現状となっています。
そんな中で、多国籍なメンバーによる生バンドでの演奏をするヒップホップ集団が昨年に発表したアルバムは、おそらく現時点で最先端の「ラウンジ系ヒップホップ」とも呼べる作品になりました。そんな彼らのバンド名は、クラウン・シティ・ロッカーズ(CROWN CITY ROCKERS)。約5年ぶりのアルバムとなるザ・デイ・アフター・フォーエヴァー(THE DAY AFTER FOREVER)をピックアップです。
THE DAY AFTER FOREVER / CROWN CITY ROCKERS
01. Intro
02. Break
03. Soul
04. Kiss feat.SILYA
05. Go On feat.AIMA
06. Astroshocks
07. Go Away
08. Cruisin’ feat.DESTANI WOLF
09. Let’s Love
10. Clap Your Hands feat. AIMA
11. Make It Hotter
12. That’s Life Feat. JASON JASPER
13. Forever Song
14. FAIRY TALE*(日本盤のみ収録)
この手のアーバンでお洒落なヒップホップは大手のCDショップでは、ラウンジコーナーにありながらも「メロウ・ヒップホップ」と呼ばれています。彼らの新作もこうした流れを組んではいますが、「生演奏」というこだわりは、他とは違う点です。早速、中身について触れていきます。
極上のメロウ・トーンで心地のよいヒップホップを聞かせる、03. Soulは最強のトラックです。これが今の最先端といえるサウンドといっても過言ではないでしょう。アウトロの演出もヤバイくらいのかっこよさです。続く、04. Kiss feat.SILYAもスムースでキャッチーなサウンドに美しい女性ボーカルが花を添えます。かなりメロウな雰囲気になっています。さらに、05. Go On feat.AIMAもキャッチーですが、こちらはクールなラップで決めています。
後半からはヒップホップ基調のクールなサウンドが並びます。07. Go Away、同じく08.
Cruisin’ feat.DESTANI WOLFあたりは、前半から一転してブラック色が出ています。それでも彼らのサウンドのクールさが「世界標準」なのは多国籍ユニットの成せる技かもしれません。
もう書き出すとキリがない傑作揃いの名盤なのですが、個人的なベストトラックを挙げると、先の03. Soulは別格として、12. That’s Life Feat. JASON JASPERです。生バンドの演奏にエレピをあしらい、フロウしていくメロウなラップに区切りを付けるような男性ゲストボーカルがセクシーでも力強い。それぞれの異質なものが完璧に調和しています。これはもうジャンルという概念を超えています。
去年から未だによく聴いています。メロウ・トーンのオムニバスよりは作品として完成されているので、絶対にオススメです。あと、日本盤でなくてもいいと思います。(ボーナストラックは少し音が違うところから、いつかのデモを起こしたものかも?悪くはないですが、なくても十分だと思います。
※全曲試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3608971
※これぞ次世代メロウ・ヒップホップの名曲「soul」(公式全曲フル)
http://www.youtube.com/watch?v=Vl0-Rb6IO6A
※"Break" (公式フル:こんなパフォーマンス集団です。)
http://www.youtube.com/watch?v=jxepxKh6jB4
※CROWN CITY ROCKERS MySpace
http://www.myspace.com/crowncity
※参考記事(HMV特集)
http://www.hmv.co.jp/news/article/909250119/
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