最響の音塊が心を揺さぶる、今注目のスリーピース・バンド
2010年8月29日 音楽
ようやく、このCDのレビューを書くことになりました。前回は少しだけ紹介したに留まりましたが、今回はガッツリとレビューしたいと思います。新人バンドとは思えない技巧派のスリーピース・バンド、Half-Life(ハーフライフ)のメジャー・デビューアルバムで、second narrowです。何故かカナダのバンクーバーで3人が出会いバンド結成。5年後に音楽活動の拠点を東京に移して、渋谷CYCLONEを中心に精力的なバンド活動を展開。観客を圧倒する攻撃的なライブとは反比例するほどに繊細な歌詞の妙で、多くのファンに支持される。これまでのJ-ROCK(ラウド、パンクなど含む)という漠然でも定着しつつあった「括り」に束縛されず、逸脱もしない彼らの新しい感性に目を付けたのが、今日本の音楽業界で最強のクリエイティブ集団とされるavex傘下のtearbridge production。この満を持してのこのデビューアルバムは、渋谷CYCLONEにてレコーディングされ、tearbridge recordsよりリリースされています。このあたりで既に「只者ではないバンド」であることが想像されますが、それが実感に変わるのがこのアルバムです。前置きが長かったですが、彼らの情報はまだネットでも少ないので書いておきました。それではレビューです。
抜群のメロディーセンスに3ピースバンドとは思えない圧倒的な厚みのサウンドが絶妙なバランスでマッチしています。まずこのアルバムのリード曲、01. entranceは、のっけからハイスピードでアグレッシブなロックサウンド。特にリズム体の2人の超絶的な演奏とパワフルでスリリングなボーカルに衝撃を受けました。息をつかせぬまま、02. orangeの重低音のイントロ。しかし、曲は軽快なリズムとキャッチーなギターリフで、心地よいサウンドです。
03. 色彩は、デビュー前にリリースした曲で、このアルバムの代表曲といえます。メロディー以上に、素晴らしいのは楽曲展開の巧みさで、今までのJ-ROCKにはなかった壮大なスケール感をたった3人で見事に表現しています。06. パズルピースも同様で、緩急を織り交ぜた変幻自在の演奏と展開には驚かされます。
ここでようやく、静かなバラード曲となります。04. アンプラグは、切ないボーカルに相応しい内容の歌詞です。スローナンバーなので、繊細な歌詞の内容もよく聴いてみて欲しいです。後半の09. 夏の終わりも同様です。一方、08. sighだけが全て英詩です。こちらもハイスピードなロックですが、英詩だとよりボーカルがシャープに聴こえて、別の魅力が垣間見えます。
このアルバムはプレイヤーに入れて何度も聴いていますが、曲を飛ばしたことはないですね。全曲が質が高いし、曲順もうまく並んでいる。これこそ隠れた名盤と呼ぶべきでしょうが、それも時間の問題かも?というのは、彼らの最新シングル「J-POPS」が、人気コミック発の深夜ドラマ「モテキ」(森山未來 主演)のエンディングソングに抜擢されています。ただ、彼らをこれで知ると地味な出会いとなるでしょう。(さらにPVがかなり残念な感じで。)名前だけでも知った人は、下記の別の曲のPVを見て、彼らの本当の凄さを体感してください。そして、このアルバムをぜひ聴いて欲しいと思います。
※Half-Life Official Eeb Site
http://half-life.jp/
※全曲試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3701469
※Half-Life のあまり知られてない話。
アルバムのエンドクレジットのSpecial Thanksには、交流のあったバンド名が記載されてありますが、チャットモンチー、四星球(チャットメンバーの先輩)、さらに徳島のライブハウスの名前があります。実は、Half-Life のドラムとベースは「徳島県」の出身だそうです。(チャットともなにか繋がりがあるのかも?)
second narrow / half-life
01. entrance
02. orange
03. 色彩
04. アンプラグ
05. idea
06. パズルピース
07. 失くした願い
08. sigh
09. 夏の終わり
10. MY WORLD
抜群のメロディーセンスに3ピースバンドとは思えない圧倒的な厚みのサウンドが絶妙なバランスでマッチしています。まずこのアルバムのリード曲、01. entranceは、のっけからハイスピードでアグレッシブなロックサウンド。特にリズム体の2人の超絶的な演奏とパワフルでスリリングなボーカルに衝撃を受けました。息をつかせぬまま、02. orangeの重低音のイントロ。しかし、曲は軽快なリズムとキャッチーなギターリフで、心地よいサウンドです。
03. 色彩は、デビュー前にリリースした曲で、このアルバムの代表曲といえます。メロディー以上に、素晴らしいのは楽曲展開の巧みさで、今までのJ-ROCKにはなかった壮大なスケール感をたった3人で見事に表現しています。06. パズルピースも同様で、緩急を織り交ぜた変幻自在の演奏と展開には驚かされます。
ここでようやく、静かなバラード曲となります。04. アンプラグは、切ないボーカルに相応しい内容の歌詞です。スローナンバーなので、繊細な歌詞の内容もよく聴いてみて欲しいです。後半の09. 夏の終わりも同様です。一方、08. sighだけが全て英詩です。こちらもハイスピードなロックですが、英詩だとよりボーカルがシャープに聴こえて、別の魅力が垣間見えます。
このアルバムはプレイヤーに入れて何度も聴いていますが、曲を飛ばしたことはないですね。全曲が質が高いし、曲順もうまく並んでいる。これこそ隠れた名盤と呼ぶべきでしょうが、それも時間の問題かも?というのは、彼らの最新シングル「J-POPS」が、人気コミック発の深夜ドラマ「モテキ」(森山未來 主演)のエンディングソングに抜擢されています。ただ、彼らをこれで知ると地味な出会いとなるでしょう。(さらにPVがかなり残念な感じで。)名前だけでも知った人は、下記の別の曲のPVを見て、彼らの本当の凄さを体感してください。そして、このアルバムをぜひ聴いて欲しいと思います。
※Half-Life Official Eeb Site
http://half-life.jp/
※全曲試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3701469
Half-Life フルPVリンク集(必見!)
○「色彩」
http://www.youtube.com/watch?v=g-DiNVMwCb4
○「entrance」
http://www.youtube.com/watch?v=RCtNM77fDck
○「city talk」
http://www.youtube.com/watch?v=HvJ7dB46fFQ
※Half-Life のあまり知られてない話。
アルバムのエンドクレジットのSpecial Thanksには、交流のあったバンド名が記載されてありますが、チャットモンチー、四星球(チャットメンバーの先輩)、さらに徳島のライブハウスの名前があります。実は、Half-Life のドラムとベースは「徳島県」の出身だそうです。(チャットともなにか繋がりがあるのかも?)
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