80年後半から90年前半に活躍したケバケバのロックバンド、poisonのブルースバラッドを基調にセレクトされたベスト盤で、Best of Ballads & Bluesをピックアップです。三度のメシよりロックが好きというくらいのロック馬鹿たちのマジなラブソングは結構いい曲が多く、こうして改めて聴くと、軽薄なイメージばかりが付きまとった彼らの音楽性は案外しっかりしていたことがわかります。ブルージーなロックバラッドを一枚に集めたCDというのは案外少ないので、あなたのコレクションとは異色な一枚となると思います。


Best of Ballads & Blues / POISON
01. Every Rose Has Its Thorn
02. Something to Believe In
03. Life Goes On
04. I Won’t Forget You
05. Good Love
06. Lay Your Body Down
07. Until You Suffer Some (Fire and Ice)
08. Be the One
09. Life Loves a Therapy
10. Only Time Will Tell
11. Poor Boy Blues
12. Theatre of the Soul
13. Bastard Son of a Thousand Blues
14. Last Song
15. Something to Believe In [Acoustic Version Featuring New Lyrics]
16. Stand [Acoustic Version]

まず、01. Every Rose Has Its Thornは、軽薄なロックバンドという印象を払拭した名曲バラード。ブルースに傾倒して行くのもここからが始まりです。美しいピアノのイントロが印象的な02. Something to Believe Inも彼らの代表曲となります。こちらはギターのみの15. Something to Believe In [Acoustic Version Featuring New Lyrics]も収録されており、新録です。

ポイズンらしさのあるロックなミドルも魅力で、04. I Won’t Forget Youや、14. Last Songあたりは心地よいです。後者は鳴きのギターソロにも注目です。

全編スローだと退屈です。その辺りはちゃんと心得てあって、アップテンポの軽快なロックナンバーも収録されています。とにかくノリのいい、05. Good Love。まだ演奏も上手くなかった頃のナンバーですが、このあらびきな感じがポイズンの音楽の原点です。アッパーブルースの13. Bastard Son of a Thousand Bluesは後期の楽曲で、ハーモニカとピアノとコーラスの掛け合いが楽しい曲です。

一応ブルースがテーマなので、後期のポイズンのベストといえる内容だと思います。ただロック馬鹿になりたい人は、どぎついジャケ写が目印の「Open Up and Say...Ahh!」をオススメします。(買うのに勇気いるかも?>苦笑)

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1962001

今日はヒップホップユニットのHOME MADE 家族の2ndアルバムで、musicationをピックアップ。このアルバムは彼らの名前を有名にした代表作であり、名盤です。2人のMCのレベルの高さにも驚きですが、ヒップホップという枠にとらわれない楽曲作りで、斬新なアイデアに溢れた作品です。特に、歌とラップの線引きがなく、自然とリズムに混ざっていくあたりは、それまでにはなかった音楽だと思います。強いメッセージと若さを凝縮した14曲は、元気をくれる音楽ばかりです。

musication / HOME MADE 家族
1. Journey in 2 H.M.K.U.
2. music & communication
3.少年ハート
4. Lean On Me
5. JOYRIDE
6. Take It Easy
7. サルビアのつぼみ
8. FUNKY 20 × 8
9. Shall we 乱舞 !?
10. 愛しのマイクチェック1、2
11. いつもいつでも
12. R.A.I.N.B.O.W.
13. You’ll be alright with 槇原敬之
14. happy days ~幸せな日々~

大ヒットとなったシングルは、7. サルビアのつぼみでした。メッセージ性の強い歌詞と力強いMCで、強いインパクトのある楽曲です。少年ハートはアッパーチューンの音楽で、ラップとMCの絶妙な融合が完成されたサウンドで実現しています。疾走感のあるこの曲は、人気アニメのオープニングソングとしても使用されました。

続いて、4. Lean On Meや、5. JOYRIDEのようなスピード感溢れるナンバーは彼らの魅力です。ここまでは、ヒップホップ色よりもポップよりでしたが、後半から高速ラップの乱れ打ちになります。

ユニークなMCが楽しい、9. Shall we 乱舞 !? 。少しソウル風味な10. 愛しのマイクチェック1、2 では、かなりレベルの高いラップが聴けます。それまでのシングル曲では決して知ることのなかった2人のMCの実力がわかります。

総合的には、かなりキャッチーで聴きやすいサウンドだと思います。ヒップホップというジャンルとしての先入観を持たずに聴いてみるのがいいと思います。個々の楽曲には、ソウルやファンクといった部分のおいしいところを抽出してアレンジしているので、とてもバラエティーに富んだ内容で、オススメです。

※試聴はこちら
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=KSCL000000941

※HOME MADE 家族 Official Web Site
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/home-made/

なんと、今年のバレンタインは週末にバッチリはまっているんですね。しかも土曜日で。(私には関係ないけど・・・)あと、「逆チョコ」なるものがあるそうな。ホワイトデーの「お返し」という前提を外すということなんでしょうね。あと、自分で自分に買う女の子も多いそうで、なんでもありな感じですが、女の子が主役の日には変わりないようです。

さて、今日はフツウの女の子の気持ちを歌ったやさしいポップスをご紹介。女性ポップ・デュオのRYTHEMの最新アルバムで、23です。前作から2年ぶりの作品となりました。だいぶポップな曲が増えて、バラエティーに富んだ内容になりましたが、2人の優しい歌声とハーモニーと耳になじむメロディーラインは健在です。

23 / RYTHEM
1. 東京メトロガール
2. Love Call
3. 猫背-original-
4. 首すじライン
5. 夏メロ
6. アイシカタ
7. SMILE
8. Joyful
9. Like a Friend
10. Bitter & Sweet
11. あかりのありか
12. ~interlude~
13. Banana moon
14. Love Call (DAISHI DANCE REMIX)

今作は今までよりもだいぶポップ路線になりました。大ヒットとなったのは、キマグレンとのコラボで話題となった、2. Love Callで、女の子の気持ちをRYTHEMの2人が歌い、男の子の気持ちをキマグレンが歌うという最近よくあるアンサーソングに近い感じの曲。4. 首すじラインは映画の主題歌となった切ない系のバラードで、彼女たちのハーモニーの美しさがよくわかります。

ポップ路線という意味で、オープニングを飾る1. 東京メトロガールは今までないアーバンなポップサウンドにアレンジされています。またミドルスローも心地よいナンバーが多く、7. SMILEあたりは、キャッチーで昼下がりが似合うナンバーです。

最後に私のオススメは、バレンタインも近いので、10. Bitter & Sweetを挙げておきます。片想いの冬ソングで、ミドルスローなナンバー。サビの部分のハモリの美しさは鳥肌ものです。チョコを選ぶ時のBGMにどうぞ。

※試聴はこちら
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=AICL000001964

http://morawin.jp/package/80312130/AICL01964/

※オマケ(sakusaku)
http://www.youtube.com/watch?v=Rsjad-48jNE

最近は無性に女性ロックが聴きたくて、いろいろと探しているんですが、最近はほとんど、R&Bかテクノ系ばかりで困っています。本当のロックはチャットモンチーくらい?でも、自分が知らないだけなのかもしれません。そんな私が今はまっているのが、OLIVIAの最新ミニアルバムで、Trinka Trinkaです。あのアニメ版のNANAのREIRA(TRAPNEST)から2年近くなるわけですが、やはり抜群の歌唱力ですね。また彼女は声自体にも魅力があると思います。

Trinka Trinka / OLIVIA
1. Trinka trinka
2. Rain
3. Because
4. Collecting sparkles
5. Miss you
6. Your smile

実は、OLIVIA inspi’ REIRA(TRAPNEST)のミニアルバムと一緒に聴きまくっているんですが、今作の方がアーティスティックで楽曲もNANAのイメージは払拭されて、新しいOLIVIAの魅力が満載です。残念なのは、フルアルバムでないということだけ。(アルバム発表は2004年で止まってる。)

個人的なボヤキはさておき、今作の目玉はやはり、2. Rainです。新生OLIVIAの魅力爆発のソリッドで開放感のあるロックナンバー。歌いだしとギターのリフで惹き付けられ、サビで突き抜ける圧倒的なボーカルは素晴らしいです。

アップテンポなのはこの曲だけです。(だからNANAの方も聴かねばならんわけで・・・)ただ、他の曲がよくないのではなく、むしろかなりキテマス。1. Trinka trinkaのイントロがエレクトロサウンドだったので、少し嫌な予感がしましたが、ロック基調の部分は崩さずに彼女のサイケディリックな魅力を引き出すための手法で、新鮮なトラックだと思います。

「a little pain」をしのぐほどの名バラードなのが、3. Becauseで、こちらの方が彼女の圧倒的な歌唱力がよくわかる壮大なスケールのバラードです。私は2. Rainがダントツですが、全編英詩の4. Collecting sparklesは実験的なサウンド(テクノロック調)で気に入っています。(こういうの洋楽にもないような?)

くどいですが、もう3曲程度アップテンポな曲が欲しい所です。それに別テイク(ライブバージョンと。)を追加してフルアルバムで出して欲しかったのが、今作の率直な感想です。せっかくのOLIVIAがもったいないよ。

※試聴はこちら
http://avexnet.jp/id/olivi/discography/product/CTCR-14597.html

※Rain(PV)はこちらからどうぞ!
http://ototabi.blog.eonet.jp/music/2009/01/post-54dc.html

今日は、お隣の国韓国から歌うためだけにやってきた青年、のデビューアルバムを取り上げます。母国では、「天国からの歌声」と称されるほどの、透明で美しい歌声の持ち主です。サウンドはソウル・R&Bが主体で、CHEMISTRY、SKOOP ON SOMEBODYなどが好きな人は、きっとお気に入りになると思います。個人的には韓流とは切り離して聴いて欲しい、実力派のシンガーです。


Beyond the Sea / K
1. Cover Girl
2. Girlfriend
3. Only Human
4. TAXI
5. 陸(おか)の上の舟
6. Beyond the Sea
7. Play Another One(feat.Mummy-D(RHYMESTER))
8. Fly Away
9. Friends before Lovers
10. 抱きしめたい
11. over...
12. Bye My Friends

デビューアルバムをサポートしたのは、日本の有名なアーティストたちでした。8. Fly Awayでは歌詞を古内東子が、9. Friends before Loversでは、ゴスペラーズの黒沢薫がバックコーラスで参加しています。製作側では、和田昌哉(01)、松尾KC潔(02)、川口大輔(05)などの豪華な顔ぶれです。

まずは、代表曲から。スーパーバラードの10. 抱きしめたいは彼の最初の大ヒットとなった名曲です。静かに始まるイントロのピアノは彼本人の演奏です。11. over...は初めて彼の歌声が日本に流れたデビュー曲です。歌の上手さも控えめな丁寧なボーカルです。

甘い歌声が堪能できるのは、バラードよりもむしろミディアムスローなナンバーで、2. Girlfriend6. Beyond the Seaあたり。メロウなサウンドにピッタリの甘いボーカルは完璧です。特に後者は、彼の訪日の時の気持ちと重なる歌詞で心に響きます。

一方、アップテンポな4. TAXIでは、甘い声も違う表情を見せます。流れるようなボーカルでアーバンな雰囲気もどこか優しさを残せしています。キャッチーなリズムの8. Fly Awayも、やさしい歌でグルーブ感は十分表現しています。このあたりも彼の実力が相当なものであることがわかります。

全体的にすごくバランスのいいアルバムだと思います。先にも触れましたが、天国からの歌声が最大限に発揮されるのは、ミディアムスローです。このあたりは、他のアーティストよりも一歩抜けていると思います。この歌声は女性にはたまらんのではないでしょうかね。男性は彼の歌だけはカラオケで歌うのはやめておいたほうがよさそうです。(苦笑)

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1422495

※k Official Web Site
http://www.k-official.com/