京都の人たちにとっては、終戦記念日よりも想い出があるのは、今日の京都五山の送り火ではないでしょうか?それは、私が子供の頃からリアルタイムで知っているわけですし、こうして今でも毎年この日に行われている京都の大切な行事の一つであることは変わっていないわけですから。子供の頃、料理の上手なおばちゃんの家に遊びにいって、屋根庭から大文字を眺めた記憶があります。そんで、待ちに待った晩ご飯〜っと思ったら、精進料理でした。(殺生を控えるので肉も魚もないのね。:悲)小学校の私にはイマイチ面白くないイベントという風に最初に記憶されてしまいましたね。

さて、京都の大文字については本当に誤解している人が多くて、まずお祭りみたいに考えてる人、「京都の大文字焼きでしょ?」っていう人は8割がた祇園祭の延長的なイベントと思ってるようです。正確には京都の大文字というのは、京都五山の送り火という行事のうちの1つの山のことでしかないわけです。

ちゅーわけで、まずはこちらを。(京都新聞社)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/gozan/index.html

五山で6つの文字が出るんです。大文字って2つあるんですよ。「妙法」なんて知らなかったでしょ?全て昔からあります。京都盆地をこの送り火が包み込み、お盆で戻ってきた死者の魂が再びこの火であの世に送られるわけです。私の例だと、子供の頃に自分が肺の病気で片肺だったのに、一緒に卓球に付き合ってくれた京都のおばあちゃんのことを思い出します。こんな風に京都の人々はこの送り火で亡くなった大切な人をお見送りするわけです。そんなわけで、観光に来られる方はあまり騒がしくしないようにしましょう。街全体は鎮魂の雰囲気で包まれていますから。

やっぱ、京都って素敵な町だと思うな。

本日のBGM:
「青のレクイエム」元ちとせ
「語り継ぐこと」 元ちとせ

お気に入り日記の更新

日記内を検索