ザ・ボサノヴァ・フォーエヴァー
2005年7月21日 音楽
夏はやっぱり、ボサノヴァですね。今回はクラブ系でなく、クラシカルな生粋のボサノヴァを集めたコンピレーションアルバム、The BOSSA NOVA 4 everをご紹介。これは、ユニバーサルインターナショナルが企画したボサノヴァのスタンダードナンバーを集めた人気のコンピです。これで4枚目になりますが、このシリーズはなかなか良いです。クラブ系のボッサが流行りの中で、敢えてクラシカルボッサの良さをアピールするための選曲になっているそうです。サウンドも良質でかなりオススメです。
今日は、ボサノヴァの歴史について少し触れます。1950年後期にアントニオ・カルロス・ジョビンとジョアン・ジルベルトが全く新しいリズムの音楽を創造しました。特に革新的なギターの奏法がボサノヴァの最大の魅力で、60年になって、01.イパネマの娘のヒットによって世界的な音楽として認識されるようになります。その後も当初は少なかった女性アーティストによる活躍がさらにボサノヴァの発展に大きく貢献しました。スキャット(ハミングのような歌い方)で有名なジョイスは後期ボサノヴァのディーバとして、現在も活躍しています。
近年ではアレンジ手法の一つとして、ボサノヴァのリズムが使われたり、新しい手法での原曲のカバーが盛んになり、どれが原曲かわからないほどです。(イパネマやおいしい水なんか数え切れないほどの人が歌っています。)また、このCDはいい音源を使用しているので、ボサノヴァの良さがよくわかるようになっています。初めての方にぜひオススメしたいコンピです。(ジャケットもかわいいし。)涼しい部屋でゆったりした時間をどうそ。
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1083561
The BOSSA NOVA 4 ever
01.イパネマの娘(スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト)
02.ヂサフィナード(ナラ・レオン)
03.ワン・ノート・サンバ(アントニオ・カルロス・ジョビン)
04.まなざし(シルヴィア・テリス&ルーシオ・アルヴィス)
05.アテ・ロンドレス-ロンドンまで(クアルテート・エン・シー)
06.ビン・ボン(アストラッド・ジルベルト)
07.オ・パト - がちょうのサンバ(セルジオ・メンデス&ブラジル’66)
08.小舟(エリス・レジーナ&トゥーツ・シールマン)
09.コルコヴァード(ナラ・レオン)
10.ドミンゴ・ア・ノイチ(ルイス・ボンファ)
11.ソー・ダンソ・サンバ(スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト)
12.エッサ・パッソウ(カルロス・リラ With シコ・ブアルキ)
13.私はあなたのもの(エリス・レジーナ)
14.ファセイラ(ガル・コスタ)
15.ミーニャ・セニョーラ(ジルベルト・ジル)
16.エトセトラ(カエターノ・ヴェローゾ)
17.チカ・チカ・プーン・シック(ジョイス)
18.ペピーノ・ビーチ(マルコス・ヴァーリ)
19.バイアォンジーニョ(ホベルト・メネスカル)
20.彼女は変わった(シコ・ブアルキ)
21.レザ(タンバ4)
22.バラに降る雨(エドゥ・ロボ&トム・ジョビン)
22.アマゾナス(ナラ・レオン&ジョアン・ドナート)
23.おいしい水(アントニオ・カルロス・ジョビン)
24.許してあげよう(ジョアン・ジルベルト)
今日は、ボサノヴァの歴史について少し触れます。1950年後期にアントニオ・カルロス・ジョビンとジョアン・ジルベルトが全く新しいリズムの音楽を創造しました。特に革新的なギターの奏法がボサノヴァの最大の魅力で、60年になって、01.イパネマの娘のヒットによって世界的な音楽として認識されるようになります。その後も当初は少なかった女性アーティストによる活躍がさらにボサノヴァの発展に大きく貢献しました。スキャット(ハミングのような歌い方)で有名なジョイスは後期ボサノヴァのディーバとして、現在も活躍しています。
近年ではアレンジ手法の一つとして、ボサノヴァのリズムが使われたり、新しい手法での原曲のカバーが盛んになり、どれが原曲かわからないほどです。(イパネマやおいしい水なんか数え切れないほどの人が歌っています。)また、このCDはいい音源を使用しているので、ボサノヴァの良さがよくわかるようになっています。初めての方にぜひオススメしたいコンピです。(ジャケットもかわいいし。)涼しい部屋でゆったりした時間をどうそ。
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1083561
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クラブジャズ×ブラジリアン=ジャジーノ!
2005年7月22日 音楽
今、現在進行形の音楽ジャンルとして、クラブジャズ(ボッサ)にブラジリアンテイストを加えたものが人気です。本当はクラブ系のサウンドがいろんなジャンルの音楽とクロスオーバーしていく中で、味付けとしてのブラジル音楽のエッセンスがすごく相性がいいということに多くの人が気づき始めたんだと思います。フランスやイタリアでのラウンジ系ボッサブームが起こったのもそういう背景にあったからだと思います。今回のJazzinhoはそういう意味では最先端の感性を持ったアーティストの一人だと言えます。
おそらく、日本ではワールドミュージックとして取り扱われてきた、ブラジル音楽はもう1つのカテゴリーとして確立されていると思います。Jazzinhoはロンドンで活動している新鋭のブラジリアンユニットです。女性ボーカルのGuida De Palma(グイダ・ヂ・パルマ)はかなりのカリスマのようです。またサウンドもいわゆるラウンジ系とは一線を画したものになっています。日本では常に最先端オシャレサウンドをプロデュースしてくれる、RIP CURL Recordingsから販売しています。とにかく新感覚のサウンドをこの夏にぜひ体感してみてください。
※試聴はこちら
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=6825000
※Jazzinho Officail Site(24時間オンエア中)
http://www.jazzinho.com/
※RIP CURL Recordings(プロのレビューあり)
http://www.inpartmaint.com/ripcurl/
※関連過去記事
http://diarynote.jp/d/57127/20050303.html
Jazzinho / Jazzinho
01.Sim Ou Nao
02.Moody Maria
03.Vertigo
04.Velejou...
05.Astral
06.Malmequer
07.Camponesa (Country Woman)
08.Constelacao
09.Telefone
10.Yambou
11.Constelacao [Quant Remix]
12.Sim Ou Nao [Sleepwalker Remix]
13.Astral [Gerd’s Straight Remix]
14.Yambou [Restless Soul Inspiration Information Mix]
おそらく、日本ではワールドミュージックとして取り扱われてきた、ブラジル音楽はもう1つのカテゴリーとして確立されていると思います。Jazzinhoはロンドンで活動している新鋭のブラジリアンユニットです。女性ボーカルのGuida De Palma(グイダ・ヂ・パルマ)はかなりのカリスマのようです。またサウンドもいわゆるラウンジ系とは一線を画したものになっています。日本では常に最先端オシャレサウンドをプロデュースしてくれる、RIP CURL Recordingsから販売しています。とにかく新感覚のサウンドをこの夏にぜひ体感してみてください。
※試聴はこちら
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=6825000
※Jazzinho Officail Site(24時間オンエア中)
http://www.jazzinho.com/
※RIP CURL Recordings(プロのレビューあり)
http://www.inpartmaint.com/ripcurl/
※関連過去記事
http://diarynote.jp/d/57127/20050303.html
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FLAVOR FROM FIELD / 井手麻理子
2005年7月23日 CDレビュー
今日は少し前の邦楽から。実力派R&Bシンガーの井手麻理子のデビューアルバム。99年4月にリリースされたもので、この頃はまだR&Bというジャンルが出始めた頃。ミーシャが世の中の注目を集めていたのですが、この1stと2ndのaqua-rhythmがものすごくよくて、隠れた名盤となっています。でも、彼女の名前が知られるようになったのは3rdのZealでした。zealにはCMタイアップと洋楽のカバー(There Must Be Angel=ユーズリミックス)があったりしたおかげだと思いますが、本格派のサウンドが普通な感じになってしまって、実はイマイチな内容です。うーん、レンタルでもzeal以降しかないかな?
今現在ではクラブ系サウンドを展開中ですが、私の感想は「今、このあたりのサウンドが逆にいい感じなのになぁ〜」という印象。07.風と共にながれてや08.~Seek~それが愛かもしれないからなどを聴くと最近のR&Bにはない魅力を感じます。おまけにちょうど夏モノだし。レゲエでないナチュラルなR&Bというのは、今になって貴重な存在だと思います。デビュー当初のミーシャが好きな人はハマルかも?
全曲クールで、デビューアルバムとは思えない歌唱力で聴かせてくれるこの隠れた名盤を自信を持ってオススメします。下記の試聴サイトで確かめてみてください。aqua-rhythmもオススメです。ジャケットの写真からは想像できませんが。(苦笑)
※試聴サイト(全曲試聴可)
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20001511
※井手麻理子 Official Site(Discographyで少しづつ試聴できます。)
http://www.avexnet.or.jp/idemari/
FLAVOR FROM FIELD / 井手麻理子
01.混ざりあえるかな
02.I GOTTA FEEL LOVE
03.CRAWL
04.FEEL(Loft Jazz Mix)
05.魂の音
06.太陽に抱かれて(COOL EDIT)
07.風と共にながれて
08.~Seek~それが愛かもしれないから
09.COLORFUL
10.BLUE
11.SEVEN(a peace of moon version)
今現在ではクラブ系サウンドを展開中ですが、私の感想は「今、このあたりのサウンドが逆にいい感じなのになぁ〜」という印象。07.風と共にながれてや08.~Seek~それが愛かもしれないからなどを聴くと最近のR&Bにはない魅力を感じます。おまけにちょうど夏モノだし。レゲエでないナチュラルなR&Bというのは、今になって貴重な存在だと思います。デビュー当初のミーシャが好きな人はハマルかも?
全曲クールで、デビューアルバムとは思えない歌唱力で聴かせてくれるこの隠れた名盤を自信を持ってオススメします。下記の試聴サイトで確かめてみてください。aqua-rhythmもオススメです。ジャケットの写真からは想像できませんが。(苦笑)
※試聴サイト(全曲試聴可)
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20001511
※井手麻理子 Official Site(Discographyで少しづつ試聴できます。)
http://www.avexnet.or.jp/idemari/
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R134 OCEAN DeLIGHTS / ANRI
2005年7月30日 CDレビュー
J−POPS界で「冬の女王」が広瀬香美だとしたら、「夏の女王」はANRIだと思います。でも、彼女の場合は長いJ-POPSを支えてきた人で、(いわゆる「歌謡曲」と呼ばれていた時代から「杏里」として活躍していました。)抜群の歌唱力とポップセンスが魅力でした。そんな彼女がデビューから25周年を迎え、長いキャリアを振り返る意味で、現在の歌声で昔の名曲をセルフカバーした、R134 OCEAN DeLIGHTSをご紹介します。
なにをおいても、12.オリビアを聴きながらは日本のポップス史上で名前の残る名曲で、彼女のデビュー曲です。尾崎亜美が楽曲を提供したもので、若い人でもメロディーくらいはどこかで耳にしているはず。彼女が最初にブレイクしたのは、同アニメの主題歌である、13.Cat’s Eye。また多くの女性の共感を呼んだ04.悲しみがとまらないも有名。でも、旧知のファンに支持の厚い01.砂浜は、隠れた名曲となっています。
ここまでの曲たちは、杏里のヒット曲ですが、ANRIとしてはやはり06.All of Youのバラードが特に名曲です。これぞANRIのポップスといえる14.Boogie Woogie Mainlandはアップテンポのサマーチューン。個人的に想い出のある、08.Love Lettersは繰り返し聴きました。(若き日の記憶が!)
このアルバムは、現在のANRIのスタイルで歌っているのですが、当時の歌声にも興味を持ったら、下記の2枚組ベストをレンタルしてみてください。最後に、このアルバムのタイトルの「R134」は湾岸134号線のことです。いつの時も彼女には海岸沿いが良く似合うと思います。
※試聴サイト
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1975097/
※オススメのベスト盤は・・・
バラードでしっとり聴くなら、OPUS21
選曲のいい夏ものCDなら、16th Summer Breezeで。
※ANRI Official Site
http://www.anribox.com/
R134 OCEAN DeLIGHTS / ANRI
01.砂浜
02.嘘ならやさしく
03.ラスト ラブ
04.悲しみがとまらない
05.ドルフィン・リング
06.All of You
07.Summer Candles
08.Love Letters
09.Future for You(featuring Naoko Terai)
10.Over the Wave~波をこえて~(featuring Toshiki Kadomatsu)
11.One-愛はふたりの言葉だから-
12.オリビアを聴きながら(featuring Naoko Terai)
13.Cat’s Eye
14.Boogie Woogie Mainland
15.夏の月
16.遠い夏のイマージュ
なにをおいても、12.オリビアを聴きながらは日本のポップス史上で名前の残る名曲で、彼女のデビュー曲です。尾崎亜美が楽曲を提供したもので、若い人でもメロディーくらいはどこかで耳にしているはず。彼女が最初にブレイクしたのは、同アニメの主題歌である、13.Cat’s Eye。また多くの女性の共感を呼んだ04.悲しみがとまらないも有名。でも、旧知のファンに支持の厚い01.砂浜は、隠れた名曲となっています。
ここまでの曲たちは、杏里のヒット曲ですが、ANRIとしてはやはり06.All of Youのバラードが特に名曲です。これぞANRIのポップスといえる14.Boogie Woogie Mainlandはアップテンポのサマーチューン。個人的に想い出のある、08.Love Lettersは繰り返し聴きました。(若き日の記憶が!)
このアルバムは、現在のANRIのスタイルで歌っているのですが、当時の歌声にも興味を持ったら、下記の2枚組ベストをレンタルしてみてください。最後に、このアルバムのタイトルの「R134」は湾岸134号線のことです。いつの時も彼女には海岸沿いが良く似合うと思います。
※試聴サイト
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1975097/
※オススメのベスト盤は・・・
バラードでしっとり聴くなら、OPUS21
選曲のいい夏ものCDなら、16th Summer Breezeで。
※ANRI Official Site
http://www.anribox.com/
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「39度のとろけそうな日」にはセンチバでプレイボール!
2005年7月31日 CDレビュー
すごく好きだったセンチメンタル・バスの2ndアルバム。真夏のカンカン照りの日には、01.Sunny Day Sundayの歌いだしを思い出します。ボーカルのナツはアフロみたいな頭でも顔が童顔で声もかわいかった。相方のアキノリは、大太鼓叩いたり、ピアノの上に乗って踊ったり、ステージを転げ回ったりで、かなりインパクトの強い2人組でしたね。また、2人のパフォーマンスが見たいな。
代表的な曲の紹介を。01.Sunny Day Sundayが彼らの名前を有名にしたブレイク曲。当時のポカリスエットの宣伝で使われたもの。ライトな恋を「野球」に喩えた歌詞が印象的。次のヒットとなった02.サイクリングビート 330。アキノリがピアノを弾くという事実以上に鍵盤の上で踊るという姿の方が想像以上の出来事。(笑)ファンから支持の多かった、10.マニアック問題などの疾走感のあるサウンドが、まさにセンチバ流のロック。
ギンギンのナンバーでもナツが歌うからすごくカワイイです。それと、意外と音楽性が優れているんです。(アキノリが主に曲を作っている。)チープなようで、実は凝ってる。でもそんなことを思わせないところがセンチバの凄いところ。今、聴き帰してみると最近のバンドにない魅力に気がつくと思います。レンタルでぜひどうぞ。
※試聴サイト
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20015698
さよならガール / センチメンタル・バス
01.Sunny Day Sunday
02.サイクリングビート 330
02.さよならガール
03.SUMMER TIME KIDS STORY
04.飛行機雲とチワゲンカ
05.400,000,000ロック
06.WEED CROWN
07.YELLOW TRAIN
08.Silver Snow
09.月の空ライダース
10.マニアック問題
11.半ズボン
代表的な曲の紹介を。01.Sunny Day Sundayが彼らの名前を有名にしたブレイク曲。当時のポカリスエットの宣伝で使われたもの。ライトな恋を「野球」に喩えた歌詞が印象的。次のヒットとなった02.サイクリングビート 330。アキノリがピアノを弾くという事実以上に鍵盤の上で踊るという姿の方が想像以上の出来事。(笑)ファンから支持の多かった、10.マニアック問題などの疾走感のあるサウンドが、まさにセンチバ流のロック。
ギンギンのナンバーでもナツが歌うからすごくカワイイです。それと、意外と音楽性が優れているんです。(アキノリが主に曲を作っている。)チープなようで、実は凝ってる。でもそんなことを思わせないところがセンチバの凄いところ。今、聴き帰してみると最近のバンドにない魅力に気がつくと思います。レンタルでぜひどうぞ。
※試聴サイト
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20015698
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