「戦わずして勝つ」という真の意味を問う傑作映画
2007年2月11日 映画
今日は普通の日記で、いつもの音楽レビューはお休みです。実は急に思い立って、前から見たかった現在公開中の映画墨攻を見てきました。久しぶりにいい映画を見たって感じで、すごく感動というより感銘を受けました。私はわりと東洋思想に関心があって、古代中国のいろんな哲学(この単語を出すと難しいインテリに誤解されるので嫌なんですけど。)とかを自分の生き方の参考にしている部分があるんですけど、まぁ、そういう難しいゴタクを抜きにしても十分素晴らしい映画でした。
エンターテインメントの側面からいうと、やはり主役のアンディ・ラウがめちゃめちゃカッコイイんです。彼はわりと「LOVERS」(金城武とチャン・ツィーの話題作)などの脇役など、若さとアクションが売りみたいな感じの作品が多かったのですが、今回はぜんぜん違う!渋い!渋すぎてかっこよすぎ。いい感じで年をとって、重ねた年齢がそのまま役者として素晴らしい魅力ある演技になってます。あと、香港映画でもハリウッドに負けないスケールで見ごたえも十分。(まぁ、もうここ数年で既にハリウッド並みの作品ばかりですが。)ストーリーの展開や微妙なロマンス(ラブシーンまで行かない所がまた逆にぐっとくるわけですが。)なんかもあったりして、本当によかったです。
あと、ちょっちだけ難しいことを書くと、世の中とはいつの時代も理不尽なものであり、その中で自分がどのように生きるかということが大切なんだなぁ〜なんて思いました。「降伏して惨めに生涯を生きるか、戦って生き延びるか。」というセリフなどは、後者の方がはるかに死ぬ確率が高いわけですが、前者を選んで命を取り留めたとしても、それで本当の意味で「生きる」といえるのか?そこに生きることの意味を感じることができるのか?とか本当にいろいろ考えさせられることが多くありました。
まぁ、30後半になってくるといろいろ考えるわけです。若い頃はなんでも出来るとか、無限の可能性を信じるとか、言っていたわけですが、必ずどこかで理不尽な目にあって傷ついたり、自分の不幸の原因を外に求めたりしがちですが、(私は今でもそんな所がありますが。)毎日のように起きる殺人や自殺、理解しにくい犯罪、「格差社会」等々日本の社会がおかしいからとか、思いがちですが、それもそんな世の中で生を受けたことの意味を知り、存分に生きること。最期の時を迎えても悔いのない生き方が出来るかどうかということの方が、損得よりも人間にとってはるかに大事なことなのではないかと思いました。
正直、この映画はそういった思想的な側面に重きをおいたストーリーなので、デートとかには不向きでしょう。(苦笑)館内ではイビキで寝てる人もいましたが、一応満席でした。若い人にはイマイチよくわからんてなこともあるかもしれませんね。(私も10年前だったら寝てる可能性ダーイ!)それでも興味のある人は下記のサイトへどうぞ。
※映画「墨攻」(ぼっこう)公式サイト(予告編の動画がオススメ)
http://www.bokkou.jp/
※追記:音楽は日本のアニメ音楽を多く手がける川井憲次氏だったのもよかったです。外国の映画のエンドロールでこの人の名前を見るとは思いもよりませんでしたが。
エンターテインメントの側面からいうと、やはり主役のアンディ・ラウがめちゃめちゃカッコイイんです。彼はわりと「LOVERS」(金城武とチャン・ツィーの話題作)などの脇役など、若さとアクションが売りみたいな感じの作品が多かったのですが、今回はぜんぜん違う!渋い!渋すぎてかっこよすぎ。いい感じで年をとって、重ねた年齢がそのまま役者として素晴らしい魅力ある演技になってます。あと、香港映画でもハリウッドに負けないスケールで見ごたえも十分。(まぁ、もうここ数年で既にハリウッド並みの作品ばかりですが。)ストーリーの展開や微妙なロマンス(ラブシーンまで行かない所がまた逆にぐっとくるわけですが。)なんかもあったりして、本当によかったです。
あと、ちょっちだけ難しいことを書くと、世の中とはいつの時代も理不尽なものであり、その中で自分がどのように生きるかということが大切なんだなぁ〜なんて思いました。「降伏して惨めに生涯を生きるか、戦って生き延びるか。」というセリフなどは、後者の方がはるかに死ぬ確率が高いわけですが、前者を選んで命を取り留めたとしても、それで本当の意味で「生きる」といえるのか?そこに生きることの意味を感じることができるのか?とか本当にいろいろ考えさせられることが多くありました。
まぁ、30後半になってくるといろいろ考えるわけです。若い頃はなんでも出来るとか、無限の可能性を信じるとか、言っていたわけですが、必ずどこかで理不尽な目にあって傷ついたり、自分の不幸の原因を外に求めたりしがちですが、(私は今でもそんな所がありますが。)毎日のように起きる殺人や自殺、理解しにくい犯罪、「格差社会」等々日本の社会がおかしいからとか、思いがちですが、それもそんな世の中で生を受けたことの意味を知り、存分に生きること。最期の時を迎えても悔いのない生き方が出来るかどうかということの方が、損得よりも人間にとってはるかに大事なことなのではないかと思いました。
正直、この映画はそういった思想的な側面に重きをおいたストーリーなので、デートとかには不向きでしょう。(苦笑)館内ではイビキで寝てる人もいましたが、一応満席でした。若い人にはイマイチよくわからんてなこともあるかもしれませんね。(私も10年前だったら寝てる可能性ダーイ!)それでも興味のある人は下記のサイトへどうぞ。
※映画「墨攻」(ぼっこう)公式サイト(予告編の動画がオススメ)
http://www.bokkou.jp/
※追記:音楽は日本のアニメ音楽を多く手がける川井憲次氏だったのもよかったです。外国の映画のエンドロールでこの人の名前を見るとは思いもよりませんでしたが。
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