「キング・オブ・2ステップ」の軌跡をたどる、最強のベスト盤
2009年10月17日 CDレビュー
今日は久しぶりに男性アーティストを取り上げます。昨年に来日した、UKの男性トップR&Bシンガーで、「2ステップの貴公子」クレイグ・デイビッドの最強のベスト盤です。過去の4枚のアルバムからのヒット曲に加え、新曲2曲も収録。日本盤ではさらにボーナストラックとして、BONNIE PINKをフューチャーした新バージョンを含む2曲が追加されて、これ以上ないくらい贅沢な内容の1枚になっています。
彼の事について少し書いておきます。2000年頃に盛んだった「UKガラージ」の中で、多用された変則的なリズムの「2ステップ」(ズンチャ、ズ・ズンズン、チャみたいな感じね。)をR&Bに取り込み、USにはないクールでスタイリッシュなサウンドを確立した人物です。彼のサウンドは全世界で衝撃と賞賛を持って、多くの人に支持されました。当初から日本でも彼の大ファンという有名人は多く、宇多田ヒカル、中田英寿あたりは、自身のHPで絶賛のコメントを掲載するほどでした。
そのデビューアルバム以降に発売の4枚のアルバムから、厳選に選曲されたベスト盤です。実質上のデビューシングルで、01. Fill Me Inは、シャープでスリリングなキラーチューン。03. Rise & Fall (featuring Sting)は、スティングの名曲「Shape of My Heart」をサンプリングカバーした曲。(原曲はリュック・ベッソン監督の名作映画「レオン」の主題歌。)2ndアルバムのUS進出の布石となった1曲です。09. All The Wayは、3rdアルバムからのヒット曲。前2作に比べて、大人の円熟したサウンドで、R&Bだけにとらわれない幅の広い音楽性をアピールしました。(ややおとなしいアルバムでした。)
その反動か4thアルバムではアッパーなダンスチューンを先行シングルにしました。15. Hot Stuff (Let’s Dance)、は80年代に大ヒットしたデヴィッド・ボウイの「Let’s Dance」のサンプリングカバー曲で、話題になった1曲。ユーロ系のディスコテイストなアレンジは最近のトレンドで、今回の新曲の04.Insomniaも、エレクトロ系の実験的なサウンドになっています。もう1つの新曲、07. Where’s Your Love (feat Tinchy Stryder)は、UKガラージ界で今注目のティンチー・ストライダーを起用。トランスばりのハイパートラックにアーシーなラップを乗せる彼らとのコラボは、これまでのキャリアには無かった革新的なトラックです。
それぞれに毛色の違うアルバムをうまく選曲して、コンパイルしているマストバイな1枚だと思います。i-podに車に入れておきたい1枚。ソングライティングとカバーのセンスも含めて、レベルの高い楽曲ばかりです。彼を知らない人も、洋楽初心者の人にもオススメです。
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2781654
※Craig David - MySpace
http://www.myspace.com/craigdavid
※Fill Me In(PV)<全ての始まりはこの曲から>
http://ototabi.blog.eonet.jp/music/2008/12/post-7b65.html
※関連過去記事(3rdアルバムのレビュー)
http://57127.diarynote.jp/200510072027210000/
Greatest Hits Of Craig David
01. Fill Me In
02. 7 Days
03. Rise & Fall (featuring Sting)
04. Insomnia
05. What’s Your Flava?
06. Walking Away
07. Where’s Your Love (feat Tinchy Stryder)
08. You Don’t Miss Your Water (Til The Well Runs Dry)
09. All The Way
10. Just My Imagination
11. Don’t Love You No More (I’m Sorry)
12. 6 of 1 Thing
13. Hidden Agenda
14. Rewind
15. Hot Stuff (Let’s Dance)
16. All The Way(Feat. BONNIE PINK)(*)
17. Are You Up For This(*)
彼の事について少し書いておきます。2000年頃に盛んだった「UKガラージ」の中で、多用された変則的なリズムの「2ステップ」(ズンチャ、ズ・ズンズン、チャみたいな感じね。)をR&Bに取り込み、USにはないクールでスタイリッシュなサウンドを確立した人物です。彼のサウンドは全世界で衝撃と賞賛を持って、多くの人に支持されました。当初から日本でも彼の大ファンという有名人は多く、宇多田ヒカル、中田英寿あたりは、自身のHPで絶賛のコメントを掲載するほどでした。
そのデビューアルバム以降に発売の4枚のアルバムから、厳選に選曲されたベスト盤です。実質上のデビューシングルで、01. Fill Me Inは、シャープでスリリングなキラーチューン。03. Rise & Fall (featuring Sting)は、スティングの名曲「Shape of My Heart」をサンプリングカバーした曲。(原曲はリュック・ベッソン監督の名作映画「レオン」の主題歌。)2ndアルバムのUS進出の布石となった1曲です。09. All The Wayは、3rdアルバムからのヒット曲。前2作に比べて、大人の円熟したサウンドで、R&Bだけにとらわれない幅の広い音楽性をアピールしました。(ややおとなしいアルバムでした。)
その反動か4thアルバムではアッパーなダンスチューンを先行シングルにしました。15. Hot Stuff (Let’s Dance)、は80年代に大ヒットしたデヴィッド・ボウイの「Let’s Dance」のサンプリングカバー曲で、話題になった1曲。ユーロ系のディスコテイストなアレンジは最近のトレンドで、今回の新曲の04.Insomniaも、エレクトロ系の実験的なサウンドになっています。もう1つの新曲、07. Where’s Your Love (feat Tinchy Stryder)は、UKガラージ界で今注目のティンチー・ストライダーを起用。トランスばりのハイパートラックにアーシーなラップを乗せる彼らとのコラボは、これまでのキャリアには無かった革新的なトラックです。
それぞれに毛色の違うアルバムをうまく選曲して、コンパイルしているマストバイな1枚だと思います。i-podに車に入れておきたい1枚。ソングライティングとカバーのセンスも含めて、レベルの高い楽曲ばかりです。彼を知らない人も、洋楽初心者の人にもオススメです。
※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2781654
※Craig David - MySpace
http://www.myspace.com/craigdavid
※Fill Me In(PV)<全ての始まりはこの曲から>
http://ototabi.blog.eonet.jp/music/2008/12/post-7b65.html
※関連過去記事(3rdアルバムのレビュー)
http://57127.diarynote.jp/200510072027210000/
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