今日でちょうど東日本大震災から1年が経ちました。メディア報道ではほとんどが震災の関連で、当時の映像やその後の問題や課題などの討論番組ばかりでした。いろんな感じ方があると思いますが、個人的には追悼ムードも過度になるのはよくない気もします。それに被災者の方にとっては、今でも現在進行形なわけですし、阪神・淡路とは質の違う災害だと思います。(特に放射能の問題)

まぁその辺は様々な意見もあるでしょうし、この辺にして、私は「音楽とチャリティー」のことについて書きたいと思います。

1年前の震災の時に真っ先にチャリティーCD発売したのは、アメリカのアーティストたちでした。アメリカの音楽界は、チャリティー活動に驚くほど積極的です。もちろん震災に限らず(エイズ募金など)ましてや日本だからということはなく、常にそういう意識を多くのアーティストが共有しています。また個別に活動せずに、交流のあるアーティストたちが自然発生的に集まり共に行動することも特徴です。

一方の日本の方はレコード会社の企画モノとして出るので、所属レコード会社の中でアーティストが個々に曲を提供するという「縛り」があります。邦楽のチャリティーアルバムが出遅れるのにはそうした日本の音楽業界の体質に理由があります。

こうなると、日本ではアーティスト自身が個別に行動する方が動きやすいということになりますが、レコードを出すか出さないかの決定権はレーコド会社側にあるので、個別にでもCDを出せないのが現実です。(多くのアーティストはライブ活動をチャリティー活動としていました。)

日本では、主だった所でドリカムと倉木麻衣がCDやDVDの発売をしましたが、両者ともに独自にレコード会社を持っているからです。特に倉木麻衣の所属するノーザンミュージックは彼女が東京進出するために発足した会社ですから、彼女の意志と直結した音楽活動の実現が可能です。

今回の震災で、海外と日本とのアーティストを取り巻く音楽業界の違いが明白になったと言えるでしょう。最後に、こうした音楽によるチャリティー活動については、「儲け」や「売名行為」などという見方をする人も必ず存在します。それでも、やる人とやらない人とでは違うと思います。

音楽が多くの人の救いになりますように・・・

次回からまた普通にCDレビューしていきますので、よろしく!
(春物CDを出していく予定です。乞うご期待!)

※倉木麻衣「あなたがいるから」(東日本大震災復興支援チャリティーライブより)
http://youtu.be/PUd6tk3_opk

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索