今日は久しぶりにCDレビューです。しかも今回はブレイクの期待も!斬新なテクノサウンドのエレクトロニック・ユニット、LILの1stアルバムをピックアップです。大型タイアップも少ないので、まだあまり知られていないかもしれませんが、LILは、4オクターブの音域を持つ女性ヴォーカル、ucio(ユシオ)と、トラックメイカーであり、サウンドプロデューサーでもあるTSUGE(ツゲ)の2人による新鋭エレクトロニック・ユニットです。昨年の1月から放送されたauの「karada manager」(キレイのカギは岩崎さん)のCMソングに抜擢されました。

そのCMソングとなったWatching you feat.WISEは配信チャートで1位となり、このアルバムの先行シングルとなりました。(このPVにはあのトリンドル玲奈が出演しています。)

前置きが長かったですね。それだけ熱が入っているってことです。アルバムのレビューをします。
Synchronize [Limited Edition] / LIL
01. SURF MIND
02. Watching you feat.WISE
03. Girl in the mirror
04. METRO-L feat.環ROY
05. Carnival
06. Just a Way
07. my favorite song
08. S.Y.N.C.
09. BLACK WALL feat.雅-MIYAVI-
10. Beach!!!
11. What time is it now?
12. Teen’s wave
13. Get Over
14. DANCE on The FLOOR (KOZM(R) REMIX)
15. Watching you feat.WISE (DEXPISTOLS Remix)

彼らの特徴の一つとして挙げられるのは、ucioのメロディーラインでのボーカルにエフェクトは一切かけないという点です。また様々な音楽の影響を取り入れているので、Perfume、capsule系の完全なエレクトロを期待している人には向かないかもしれません。しかし、音か声かわからないようなサンプリングの用い方と変則リズムのビートには新しい発想がちりばめられています。今までに聴いたことにない未体験の音楽でジャンル分け不可能。それがLILのサウンドです。

オープニングを飾る、01. SURF MINDは全編英詩なので、洋楽と見分けが付かないです。(たぶん彼女は英語ペラペラ。)シャープでクールな1曲です。02. Watching you feat.WISEはCMソングになっただけあって、最も聴きやすいキャッチーでエレポップな名曲。ベテランラッパーのWISEが突き抜けるようなucioのボーカルを見事に引き立てています。また最後の方のWISEのラップでの盛り上げ方は鳥肌ものです。

03. Girl in the mirrorはこれぞLILのサウンドといえるユーロ系ビートを用いた眩いくらいの輝きを放つ名トラック。08. S.Y.N.C.はミドルでキャッチーなビートに感情を乗せたusioの日本詩での歌が印象に残るトラック。斬新なサウンドなのにどこか懐かしさを感じる不思議な曲。

12. Teen’s waveでは変則リズムのビートに幻惑的なサンプリング効果で酔いそうな音の中で、直線的に歌うusioのノンエフェクトなボーカルが絶妙のバランスです。ちなみに終盤の超高音は彼女の4オクターブ声域の生声です。(ほとんどマライアキャリー状態。)

最後にカバー曲が1曲。05. Carnivalはカーディガンズの名曲カヴァー。原作のイメージを保ちつつ、しっかりテクノサウンドになっています。

これほどのクオリティーで1stアルバムというのはありえないですね。そして、今年の7月に待望の2ndアルバム「L2」が発表になります。現在は、HALCALIとのコラボ作品、「恋はPUSH! feat.HALCALI」が先行配信中です。さらにMAROON5のTHIS LOVEがカバーで収録されるそうです。(既に配信済みのようですが。)2ndアルバムではどんなサウンドを聞かせてくれるのか楽しみです。まだ彼らを知らない人はこのアルバムで話題の先取りをしておきましょう。

※全曲試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3963559

※Watching you feat. WISE (PVフル.ver)>トリンドル玲奈出演
http://www.youtube.com/watch?v=nrLnQgw8NcM

※LIL Official WebSite
http://www.artimage.co.jp/artists/lil/

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索