J-POPSの奇才「小林建樹」が発表したカバーソング集「リバース」をリリースします。これは彼の音楽のルーツが垣間見える本人自身の選曲とアレンジによる、日本のポップスの名曲をカバーしたものと自分の曲をミニライブで録音したものとなっています。一応、山下達郎カバー繋がりで、今日はこのアルバムをご紹介します。カバー曲を3曲と自分のオリジナル曲を3曲という構成内容です。5曲目まではライブ音源ですので、アルバム全体の雰囲気としては、まさに彼の「Private Live」に参加してるような感じになっています。
リバース -Private Colors- / 小林建樹
1.RIDE ON TIME
2.祈り(Private Live Version)
3.そして僕は途方に暮れる
4.歳ヲとること(Private Live Version)
5.Oh!クラウディア
6.すばらしい日々

1.RIDE ON TIME 山下達郎のカバー
3.そして僕は途方に暮れる 大沢誉志幸のカバー
5.Oh!クラウディア サザン・オールスターズのカバー

ピアノの弾き語りをメインにラフでかつライブな感覚は、肩の力を抜いて、感じるままに歌う彼の姿と、音楽的にノ−メイクな部分を感じますね。そういう意味では、ミニアルバムならではの魅力があるCDだと言えます。オリジナル曲の方は2.祈りのバラードがシングル曲です。最後の6.すばらしい日々のみがスタジオ録音です。この曲はシングル化されてないので、このCDだけに収録され、聴くことのできる貴重なトラックです。

音楽と雰囲気ともに終始リラックスムードで、別の意味での「癒し系」アルバムと言えるかもしれませんね。ぜひ、半額レンタルの時にどうぞ。全6曲なので、半額で通常料金ですから。(笑)

※試聴はこちら。
http://www.universal-music.co.jp/tateki/umck1097.html
佐藤竹善さんのコーナーストーン3に収録の曲関係で最後のレビューにしたいと思います。山下達郎のレーベル移籍前のアルバムからのベスト盤ということですが、私的には、あれが入ってない!っていうのがあるので少し不満な内容ですね。まぁ、でもたくさんのアルバムから代表作を選ぶということなら、こういう選曲になるのは妥当ではあるとも思いますが。


?高気圧ガール
?スプリンクラー
?ゲット・バック・イン・ラブ
?風の回廊(コリドー)
?アトムの子
?エンドレス・ゲーム
?踊ろよ,フィッシュ
?ターナーの汽罐車
?土曜日の恋人
?ジャングル・スウィング
?世界の果てまで
?おやすみロージー(Angel Babyへのオマージュ)
?クリスマス・イブ
?さよなら夏の日
?蒼氓(そうぼう)
?パレード

さて、佐藤竹善が「CORNERSTONES 3」で?をカバーし、つじあやのが「COVER GIRL」で?をカバーしています。
「佐藤竹善」の参照先:http://diarynote.jp/d/57127/20041103.html
「つじあやの」の参照先:http://diarynote.jp/d/57127/20040903.html

?は山下達郎の中では確かに名曲ですが、後で紹介する曲の方が知名度だけで言えば高いので、これは全く達郎さんを知らない人は聴いた事がないということもあると思います。?も同じです。

逆に山下達郎で絶対に耳にしたことのあるはずの曲は???です。
まず、?は現在、車(どこだっけ?)のCMで誰かがカバーしてますので、必ず聴いた事があるはず。ひょうきん族世代の人なら説明不要。?は聴いた事の無い人を探す方が難しい。(邦楽のクリスマスソングとして定番ですから。)?はちょっと微妙かな?数年前にこれもCMでよくかかった曲ではありますが。

ただ、「あれが入ってないやん!」ってのがあるんです。それがこれ!

「Ride On Time」:このCD発売後にドラマで使われてから有名になったのは確かですが、これは代表曲ですし、収録されるべきだと思います。

「ダウンタウン」:現在、ホンダの車、フィットのCMで流れています。歌手は違って、カバー曲ですが。(ちなみに上の取り消し線の曲と勘違いしてました。後日修正です。私はエポの曲だと思ってましたが、それもカバーだったんですね。)
詳細情報はこちらから↓
http://www.honda.co.jp/Fit/cm/

「DONUT SONG」:これ知らない、聴いた事のない人は「ミスタードーナツ」に入ったことがない!間違いない!(笑)知名度抜群ですが、さすがに代表曲とはいえないか・・・

「シャンプー」:すいません、個人的にあまりにも名曲なので取り上げてみました。「POCKET MUSIC」という80年代(LP時代の作品、CDは廃盤かな?)の古いアルバムです。残念ながら、このアルバムからは既に??と2曲が収録されてますから、この曲までベストに入れると釣り合いが取れないし、仕方ないですが・・・(それに??も絶対外せないしね。)

というわけで、山下達郎のベスト盤は「2枚組」がいい。というのが結論ですねー。スティービー・ワンダービリー・ジョエルのベスト盤も2枚組ですから。つまり、それクラスのアーティストだということです。
竹善さん関係でもう1つ。?素直になれなくて / 原曲:シカゴがありますので、シカゴについていきましょうか。まず、この曲の洋題はHard To Say I’m Sorryです。よくあるオムニバスの洋楽バラードCDとかでは、かなりの確率で登場するスタンダードナンバーですね。それと、シカゴというバンドのアルバムは実にわかりやすい。「Chicago ○」の○に数字が入るのですが、それで○枚目のアルバムということになります。RPGのファイナルファンタジーと同じ方式ですね。(笑)CDという形態で存在するのは何時からかわかりません。再販の場合もあるし。

私がリアルタイムでよく聴いていたのは17〜19くらいです。で、この間にシカゴというバンドに大きな転機があったのです。看板ボーカリストのピーター・セテラが17を最後に脱退します。新ボーカリストを迎えての18、19では賛否両論ですが、中には酷評する人も。でも、私は、これまで長く続いた、ピーター・セテラデビッド・フォスターというお決まりのパターンから、サウンド面から根本的に生まれ変わるいい転機であったと思っています。19に至っては、Look Awayが堂堂の全米No.1ソングになっています。他もヒット曲多数で19はセールス的には大成功でした。

じゃあ19の方がいいのかっていうと、そうでもない。私は迷わず18の方をオススメします。確かに19ほど売れませんでしたが、「素直になれなくて」クラスの名曲があるからです。それはWill You Still Love Me?です。全員ボーカルともいえるコーラスに圧倒され、鳥肌ものです。シングルではないもののIf She Would Have Been Faithfulもかなりきてます。それと彼らの70年代の名曲「25 OR 6 TO 4」(邦題:長い夜)がリメイクで聴けるのもポイント。

それで、話は戻りますが、Hard To Say I’m Sorry(素直になれなくて)については、上記の理由で2パターン存在しているんです。ピーター・セテラがオリジナルですが、脱退後のメンバーによるバージョンもあり、ラブソングを集めたオムニバスで入っている場合だと、聴かないとどっちかわかりません。シカゴのベストアルバムでも見分けるのは、わりと困難。曲は同じですから、あとはお好み次第ですね。

ちなみにシカゴというバンドは昨年で30周年を迎えています。アメリカではこんな息の長いアーティストも別にめずらしくありません。日本だとサザンぐらいでしょうか?まぁ、長ければいいってものでもありませんが・・・

プチ・トリビアを1つ。ピーター・セテラのシカゴ脱退後のソロアルバムからヒットしたGlory Of Loveという曲もわりと有名ですが、映画「ベスト・キッド2」のエンディングテーマであることは知ってる人少ないかも?(何へぇ〜くらい?)若い子は映画「ベスト・キッド」を知らないか。2以降はつまらないけど、最初のヤツだけオススメです。


試聴サイト情報(追加)
?Chicago 18
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=1100114&;;;
?Chicago 19
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=1100208&;;;
?Greatest Hits Vol. 3: 1982-89 激!オススメ!
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=1100351&;;;
昨日、佐藤竹善さんのカバーアルバムを紹介しましたが、その中にあるRight Here Waiting / 原曲:リチャード・マークスがありますので、この原曲も含めて聴けるベスト盤を紹介します。






1.Don’t Mean Nothing
2.Endless Summer Nights
3.Now and Forever
4.Should’ve Known Better
5.Angelia
6.Hold on to the Nights
7.Angel’s Lullaby
8.Take This Heart
9.Satisfied
10.Until I Find You Again
11.Hazard
12.The Way She Loves Me
13.Keep Coming Back
14.Children of the Night
15.Touch of Heaven
16.Right Here Waiting

まず、簡単にリチャード・マークスについて。元々は切れ味の鋭いロックを聴かせてくれる人でした。そういう意味で一番、旬だったのが2ndアルバムの「Repeat Offender」で、全米No.1に輝いた名盤です。で、上記の赤い曲はすべて、このアルバムに収録されているというわけです。ちなみにこのアルバムにはTOTOのスティーブ・ルカサーが参加しています。2人の才能が見事にスパークしたってことですね。このころのリチャード・マークスは本当にかっこよかったなぁ。鋭いカッターナイフの様な切れ味と、疾走感。ロックでもシャープなサウンド創りが彼の持ち味でもありました。

ところが、そんな彼も結婚して、家庭を持ったことで、だいぶ丸くなりました。(このことは本人も当時のインタビューで公言しています。)そして、作品はバラード色が濃くなりました。4thアルバム「Now And Forever」以降は、バラード中心の作品が多くなりました。でも曲自体はとてもいいです。音楽も大人になった、円熟したってことでしょうね。

このベスト盤は選曲はいいと思います。私が見る限り、「あれが入ってないのはおかしい!」ってものはあまりありませんね。個人的には「Repeat Offender」に収録のToo Late To Say Goodbyeが大好きでしたが、4.がそれに近いので文句はありません。レンタル可能だと思うので、ぜひ一度お試しあれ。

※ここで全曲試聴できます。
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=1107874
この前、CDショップで見かけまして、「ああ、もう売ってたんだー」って。どうもテンション下がってる自分に気がつく。2の時は発売日が待ちどうしいって感じだったのになぁ。まぁ、理由の知りたい人は10月1日の私の日記を読んでください。というわけで、まだ買ってないし、聴いてません。どんな曲をカバーするのかが楽しみではあったのですが、今回は「邦楽」が多いですね。知らない曲は最後のナッキンぐらいです。
?木蘭の涙 (with コブクロ) / 原曲:スターダストレビュー
?Get Back In Love / 原曲:山下達郎
?君住む街へ / 原曲:オフコース
?はじまりはいつも雨 / 原曲:ASKA
?らいおんハート / 原曲:SMAP
?Ya Ya (あの時代を忘れない) / 原曲:サザンオールスターズ
?Interlude
?トーキョー・シティ・セレナーデ / 原曲:クリストファー・クロス
?素直になれなくて / 原曲:シカゴ
?Right Here Waiting / 原曲:リチャード・マークス
?Last Christmas / 原曲:ワム!
?The Continental / 原曲:ナット・キング・コール

まぁ、聴いてないわけですから、原曲から連想するに留まりますが、
?は良さそう。たぶん相性的にもいいはず。?はシカゴの特徴でもあるコーラス部分がどうなってるのかがポイント。?はもう今年は織田裕二のヤツでいいのでは?(笑)曲がベタすぎ。邦楽では??がかなり興味がある。竹善さんの新しいチャレンジだと思う。?は聴いたけど、原曲の方がいいと思う。?のオフコースは前作でもやってるから、違う人の方がいいような気がするけど。全体的にわりと有名な曲をカバーしてますね。私程度の人間で、知らない曲が1曲だけだなんて、ちょっとつまらないな。

ちなみに私が竹善さんに歌ってみて欲しい曲を6曲挙げておきます。
(洋楽・邦楽で3曲づつ)
?Owner Of A Lonley Heart / YES  (今もCMでよくかかってる名曲。)
?Mornin’ / Al Jarreau (デビッド・フォスター作の名曲)
?Over Joyed / Stevie Wonder (以前に日本でよくかかったから。)
?Truly / 西司 (ちょっとマニアック?でも相性は完璧で名曲。)
?24時間の神話 / VOICE (2002年のリテイクで少し話題になった曲。)
?サヨナラ / GAO (見た目は男の女の子の一発メガヒット曲。)

洋楽・邦楽とも、まだまだいい曲はたくさんあるなー。
聴いて見て、よかったら感想書くかも知れません。
昨日、槇原君の話の中で、90年代のJ-POPS黄金時代ということを書きましたが、その頃は、男性シンガーは槇原敬之、女性シンガーは谷村有美という頃がありました。多分、今ではほとんどの人が知らないんだろうと思いますが、槇原君の音楽(歌詞含む)で昔のベスト盤が好きな人は、たぶんハマルと思いますので、ここで紹介します。

実はこの谷村有美という人もたくさんのアルバムを出していましたが、数年前に某超大手コンピュータ会社(りんご味?)の日本社長さんとご結婚されて、今はCDはだしてないようです。でも、当時のファンと、ミニライブみたいなことをして、マイペースで音楽活動を続けている様子です。

でも、谷村さんの場合は、初期の頃のCDはぶっちゃけ、ほとんど「アイドル」です。とはいえ、今ほどひどくは無いです。作詞・作曲も自分でしてたりもしましたから。でも、コンサートはほとんど男性ばかりでしたね。(この頃、後にスピードの創設者となる伊秩弘将も1曲、アルバムに参加してます。)

でも、本当にアーティストとして認識され、男女問わず、多くの人に指示されるようになったのは「愛する人へ」(9th)からになります。完全セルフプロデュースで、まさに本人手作りのアルバムと言えます。彼女自身のアーティスト活動の中で最も売れたし、各音楽雑誌の表紙になり、インタビューが掲載されるという、売れっ子アーティストの仲間入りとなります。(活動は1987年からですから、槇原くんよりは先輩で年上でしたが、売れたのは槇原くんの方が少し早いです。)

それから1998年の15枚目にして3枚目のベストアルバム「WITH3」から約2年間、体調を崩して休業されます。復帰されてからの谷村さんは、長年自分を育ててくれたSonyから新しくZETIMAにレコード会社を移籍。2001年発表の「マイ・プレジャー 」を最後にCDのリリースを辞めます。ZETIMA唯一のこのアルバムは、今までのファンの多くの人には残念な内容であったと認めざるを得ないでしょう。これは、あの時の谷村有美のサウンドではないという現実は、当時、ファンよりも彼女自身が解っていたように、私は思います。

というわけで、谷村有美が最高に「谷村有美」だったころのアルバムを列挙します。下記のCDならば、槇原ファンも納得の歌詞とサウンドになっていますので、ぜひオススメしたいです。ただ、店頭及び大手レンタル店には無いかもしれません。中古屋で安値で売られてるのが現状だと思います。それを見るたびに私は、とても残念な気持ちになるのですが。まぁ、私情ははさまずにオススメ度の強い順番から・・・

?「この愛の始まりも 恋の終わりも」(1998発表)
これは今の言葉でいうならば「裏ベスト」といった感じですが、このCDが最高傑作(選曲)です。ミディアム・スローナンバーのみの収録で、他のベスト盤よりも、一番聴きやすい内容になっています。

?「圧倒的に片思い」(1995年発表)上記のジャケット写真
これも愛する人へと同じく、本人によるフルプロデュース作品。彼女自身が弾くピアノから始まるインストゥルメンタルが印象的で、歌詞も普通の恋愛ソングに留まらない女性ならではのヒネリのある内容が、槇原ソングとは似て否なる作品。

?「幸福の場所〜しあわせのありか」(1994年発表)
上記のアルバムの1つ前の作品。この時代がアーティストとしての彼女の音楽スタイルが確立しつつあった頃。冬に発売されたので、暖かいサウンド。5.雪の扉は名曲。ここでも、すでに歌詞のセンスは一級品。

?「愛する人へ」(1993年発表)
これでブレイクしたことは既に記述しました。当時の槇原敬之とヒットチャートを分け合うキッカケになったアルバム。よって歴史をたどる意味でも一度聴いてみるのがオススメのアルバム。

?「with3」〜Best Selection〜(1998年発表)
正直いって谷村さんのベストアルバムは3枚出ているが、あまり良くない。ただ機械的に収録しただけで、全体の流れや雰囲気はまるで伝わらない。ただ、これだけはまだ選曲がマシなのと、現物が手に入る可能性を考慮して、こちらを紹介。?以外の曲ならそこそここのCDで聴けます。

と、谷村有美のアルバム、全16枚の中から5枚を選びました。参考にしていただき、ぜひ一度でいいから耳にしてください。不本意ながら中古屋ではレンタル料より格安で手に入ります。廃盤でなければ購入していただきたいくらいですが、知らない人の曲を買う人は少ないので、無理でしょうね。

余談ですが、谷村さんは槇原ソングが好きで影響を受けましたが、槇原敬之自身はアイドル風味の谷村有美の頃からの大ファンで、彼女のCMや出演してるTV番組を全部録画しているほどの谷村フリークでした。彼は某ラジオ番組主催の各アーティスト共演ライブで、「谷村さんの時だけ観客席でみたい。」と発言したほど。(笑)

槇原君と同い年の私も、やはりアイドル谷村にはまったわけで、VHSは限定ものも含めてコンプリートしております。槇原君と僕の中では、当時の谷村有美は「世界に一つだけの天使」でした。(笑)

※試聴はこちら
http://www.tsutaya.co.jp/item/music/view_m.zhtml?pdid=20102615
今月の最初に紹介するのは、このCD!じゃなくて、「本」です。一切、音はありません。え?音楽旅人は今月からブックレビューなの?いやいや、そうではありませんのでご心配なく。それに、実は全部読んだわけではなく、今日少し立ち読みをしただけです。彼の音楽をよく聞いていた世代には、なかなか興味深い内容でした。
ただ、この本の著者は。槇原敬之自身ではありません。松野ひと実という人が著者で、槇原くんへのインタビューをまとめたものになっています。

デビューの頃の話から、彼が影響を受けたアーティストのことや、アルバム作成の過程と、その時々の彼の本音がわりと赤裸々に語られていましたね。肝心の「あの事」については、うまくぼやかしてあって、知らない人にはわからないまま、知ってる人にはなんとなくわかるという絶妙な執筆でしたね。

まぁ、私の思うところでは、彼の歌の歌詞に感動してファンにという方が強いタイプの人は、読んでみるのもいいと思いますが、ただ、まだ彼のアルバムをあまり聴いていない状態でこれを読んでも、イマイチよくわからないと思います。まぁ、少なくとも「世界に一つだけ〜」を聴いて、最新アルバム「EXPLORER」「Completely Recorded」のベスト盤だけ聴きましたという人には、あまりオススメ出来ませんね。

それは、デビュー当初や、「どんなときも」のヒット以降のアルバムについての話がかなり多いからです。みんなの知っている最新アルバムは彼にとってはもう13枚目のアルバムにあたるわけですが、ここで多く語られている本音は、いわゆる90年代のJ-POPS黄金時代の彼のアルバム(3rd〜5thぐらいでしょうか?)の所で大半のページ数を使ってますから。

そういう意味では、今の若い子はかわいそうだと思います。彼の古いアルバムって何故かどこにも置いて無いでしょ?レンタルでも大手なら無いと思います。それは、まったく大人のくだらない理由によるものに他ならない訳です。(レコード会社の移籍に伴う権利関係という問題です。)

今の2枚組みのベストアルバムでは「レコード会社の枠を超えたベストアルバム」なんて言ってますけど、そんなの作る前に、今までの彼のアルバムを全て再販したらいいのにって思いませんか?そもそも誰の基準でベスト?「枠」を超えるということは「枠」があるのね?みたいに思いませんか?

彼の過去のアルバムが、たくさんの若い世代のリスナーの力で、各レコード会社間の問題など脱ぎ捨てて、全ての過去アルバムの再販を実施するようになれば、それは日本の音楽業界にとってどれほど有意義なことかを、該当の音楽業界関係者の方には、よく認識して欲しいと思います。それに、リスナーには「枠」なんて全く存在しませんから!間違っても古いアルバムが手に入らないことをいいことに、中古屋がやたら儲かったり、オークションなどで値を吊り上げられるようなことがあってはいけないと思います。(そこまでなればさすがに再販するとは思いますが。)

CDが売れないとそんなにダメなのかな?仮にCDが売れなければダメな世の中であっても、売れなかったCDの全てがダメなわけではないことだけは若いリスナーの人にも、決して忘れないで欲しいです。

この本も彼の過去のアルバムを聞いた上で、読まないと本当の「本の価値」が発揮されないと思います。

ちなみに、槇原敬之の本当の公式ページはここだけですから。
http://www.makiharanoriyuki.com/
中西保志。日本の男性ボーカルでこれほど歌のうまい人は、しばらく出ないだろう。ケミストリーゴスペラーズもなかなかの実力派だが、1人で歌った時にこの人ほどの存在感を出せるかどうかはちょっと疑わしいと思う。当時は、ちょうど名前の似た「中西圭三」の方が先に有名で、影が薄い感じになってしまったのは残念だった。「圭三」と「保志」ではどちらがうまいかというと、簡単に「保志」だといえないくらい、実力的には均衡していたと思うが、「圭三」の場合はサウンドクリエーターとしての才能が勝る分、結果として人気が出たと見るのが一般的なところか。

It’s only a Ballad / 中西保志
01.最後の雨
02.想い出を閉じこめて
03.千年前から見つめていた
04.夜を数えて
05.一日の終わりに
06.ラヴ・タイド
07.愛が見えたとき
08.だから憶えている
09.ひとりぼっちの夢じゃない
10.君が微笑むなら
11.ラスト・コール
12.歓送の歌

でも私はむしろ彼は、ずば抜けたボーカルに見合うだけのサウンドに恵まれなかったという様に思う。1st、2ndあたりまでは良かったが、ややマンネリ化し、以後はアップテンポな曲をシングルにしてアピールするも、やっぱりバラードの歌声とは比べ物にならない。彼の歌唱力に見合うだけの曲はどうしてもバラード曲になってしまう。

というわけで、今回は彼のバラード曲のみ集めたベスト盤を紹介します。彼の圧倒的なボーカルと、バラードとしての存在感やぬくもり感はやはり誰にも真似はできない。彼こそが真の「シンガー」であると思う。?最後の雨で遅すぎるレコード大賞「新人賞」を受賞する。これが唯一のヒット曲。だが、このアルバムの中で最大の注目曲は?夜を数えてだ。なぜなら、このミドルナンバーのみ、彼の歌唱力と同等の質の高いサウンドになっている。何故なら、この曲だけ「オズニー・メロ」が書いている。

このオズニーメロ(Osny Melo)というブラジル人は、日本の歌手にちょこちょこと曲を提供していた人だが、それは仮の姿で、実はとんでもない創造力のあるサウンドクリエーターなのだ。この人はゲストボーカルを迎えて、「MERV」という名のCDを出している。この中では自らもボーカルをとっている。はっきりいって、この人の本気の作品CDが存在すること、彼の歌声を聞いたことのある人は、非常に少ないはずだ。(アマゾンで彼の名前で検索しても出てこないが、「MERV」でタイトル検索すると最初に出てくる。)それはレコード会社の関係で生産量が少なく、CDで存在する絶対量が少ない。中古屋で見かけたら超お宝級だ。もちろん洋楽としてだが。

話がそれたが、とにかく?夜を数えては2人の超才能が見事にコラボレートしている究極のナンバーだ。あとは????あたりがバラードとしては名曲といえるだろう。最後の?歓送の歌のみが、このCDにしか収録されていない。というのは、これは小椋桂のカバー曲であるからだ。小椋桂といえば、おじさんの聴く歌(歌謡曲)で、「ダサイ」と感じる人がいるかもしれないが、本当は、この曲こそ、彼の才能に見合う曲なのかもしれない。

音楽を感じるなら?夜を数えて。だが理屈抜きで、直接、心を打たれるのは?歓送の歌だ。この歌詞と魂の歌声で、私は思わず涙したことを覚えている。そして、このカバー曲が彼のアルバムの最後を飾ることの意味を多くの人に知って欲しいと思う。

※試聴はこちら。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=271757
今、ちょうどワーナーミュージックでこんなことやってます。よかったら参考にしてください。あなたのお宝CDがお安く手に入るかもしれませんよ。(ただ、探すのが一苦労なんだよねー、検索できないし。)

http://fair.jmd.ne.jp/

新潟の震災について

2004年10月24日
新潟で震災にあわれている方々や関係のある方々に一日も早い「やすらぎ」が戻りますように心から祈ります。天災は人間の力では無力だといわれますが、被害を少なくする工夫をすることが出来る知力を持っているのも、人間だけです。みんなで防災についての知識と準備をしましょう。

とりあえず、役に立つと思われる防災に関するサイトを紹介しておきます。
自分の住む地域の情報は各自で集めましょう。

http://www.nhk.or.jp/osaka/bousai/
PCトラブルの次には、プライベートでのトラブルがありまして・・・えらいご無沙汰してしまいましたが、またこれからボチボチやりますんでヨロシク!

ようやく見ました。伴都美子様やはりお美しゅうございました。でもこのDVDの内容はちょっとイマイチだったです。うーん、どうも伴様の声のコンディションがあまりよくない感じ。それと、DAIのライブのDVDは現在2つ出てて、新しいヤツの方が、選曲がいい。これはアルバム「DEEP FOREST」のツアーの時なので、曲が古いんです。なんで、古いの買ったのかって?それは、新しい方のDVDは伴様は髪をバッサリ、ショートにしてしまっているので、髪の短い伴都美子は、私にとっては、伴様ではなく伴ちゃんになってしまうんだよねー(こんなアホな理由かい!)

で、私はDAIの曲はだいたい好きですが、特に好きな曲を5位までランキングしたいと思います。

5.We are. GREAT TOUR BAND version
4.本日ハ晴天ナリ
3.冒険者たち
2.Gates of heaven
1.nice & easy

って感じになってまして、今回のDVDでは3.しか収録されてなかったりするんだねー、これが。(悲)5.は早いテンポバージョンで収録されているけど、これね、ベスト盤に入ってるバラードバージョンの方が非常に良いです。まだ、裏ベストだけ聴いてないので断言できないけど、nice & easyは当分1位だろうなって思うほどの名曲だと思ってます。

ちなみに全ての曲を書いている長尾大は私と同じ世代で洋楽ハードロックの革命的な時代のバンドたち(GNRやニルバーナなど)をリアルタイムで体感しているわけで、彼のハードなロックナンバーにはそれを感じとることが出来る。時に、ハードに、時にポップに、みんなから支持されるようなサウンド創りをしてる所は本当にすごいと思う。あと、ロックボーカルとしての伴ちゃんの歌唱力もどんどん良くなってる。伴ちゃんのボーカルスタイルはほぼ確立されつつあるといってもいいと思う。

というわけで、結局はDAIが好きな本当の理由は長尾大にあるわけで、伴様が伴ちゃんになっても聴いてるけど、長尾氏が辞めたら、たぶん聴かなくなると思う。長尾氏が辞めた時点でDAIは終わりだ。代わりにこれほどの曲が作れる人間がいるなら別だけどねー。長尾氏は自分の立ち位置とか、その辺のことよくわかってるみたいだから、AVEXの中でうまくやってるようだ。DAIが3人でTVに出ることはないし、新曲が出ても歌番組にはあまり出演しないでしょ?今のELTが隠れ蓑になって、わりと自由に活動出来ているようだし。うまいのは曲創りだけでなく、世渡りもうまいってことだね。

DAIはそんな長尾氏の両方の「うまさ」のおかげで、もう少し楽しめそうだな。産業的な日本の音楽業界でやっていく方法はこんな感じなのかな。だとしたら、それは本当に悲しいことだと思うな。
大塚愛、人気ですねー。そういえばHappy Daysだけ着メロにしてみたことあったっけ。さくらんぼのPVもかわいいし。また、ファンサイトの多いこと。確かに私も10代だったら好きになってたかもねー。

今日はちょっとお休みします。まぁ、なんとなくかわいい子の画像を載せてみたかっただけです。スンマソン・・・

でも、それだけだと申し訳ないので、ちょっとお得な情報を。

mms://wms2.avexnet.or.jp/avexnet/bfradio/bfr296_all.asf

をコピーして、メディアプレーヤー(URLで)orリアルプレイヤーで、「開く」と彼女自身がこのアルバムについてめちゃ楽しく紹介してくれますよ。30分間のラジオ番組の収録を残したものだと思われます。次のアルバムの発売が決定してるので、ここでいつまで聴けるか判りませんが、今やったらまだいけましたから。どんなレビューを読むよりいいと思います。
TOTOのたくさんあるアルバムから、1986年に発売のこのCDを選びました。って、これもLPレコードの時代のものだけど、TOTOの場合はさすが有名なバンドだけあって、これより古いアルバムについてもCDで再販されています。今でも大手CDショップでも安値でたまに見かけます。そういうの見つけたら、買うようにしています。


Fahrenheit / TOTO
01.Till the End
02.We Can Make It Tonight
03.Without Your Love
04.Can’t Stand It Any Longer
05.I’ll Be Over You
06.Fahrenheit
07.Somewhere Tonight
08.Could This Be Love
09.Lea
10.Don’t Stop Me Now [Instrumental]

TOTOは確かに音楽はいいけど、ボーカルがわりとコロコロと変わってます。サウンド自体はスティーブ・ルカサーがいる限り変わらないから大丈夫だけど、やっぱアルバムによって雰囲気が違うのは、ボーカルが違うせいだと思います。(でもそれぞれに悪くない所はさすがだけどね。)

日本ではGLAYTERUの代わりに違う人が歌えば、GLAYではなくなると思うけど、向こうではわりとよくある話です。しかも2代目、3代目なんてのもめずらしくない。そんなわけで、本当はレビューするべきだけど、アマゾンのレビューしてる人たちが、わりといい感じで書いてるので、上記以外では、ほぼ同じこと書くことになるから辞めます。(笑)レンタルにあると思うので、ぜひ。

※試聴はこちら
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=1086280
「想い出がいっぱい」かぁ。確かに、想い出いっぱいです。当時は、1家に1台しかテレビがなくて、ビデオなんかお金持ちの人しか持ってなかった。そんで、我が家では、オヤジやオカンはNHKの「懐かしのメロディー」っていう番組があると必ず見る。また2時間くらいベッタリとあるわけで。中学生の私は、その番組がある時は、テレビが見られない。「こんな番組最悪だ。絶対恨んでやる〜」って思ったりしたもんです。(笑)

まぁ、想い出話はちょっとおいといて、簡単にレビューを。

2人組の男性デュオ歌手H2Oが有名になったキッカケは「想い出がいっぱい」という曲がTVアニメ「みゆき」(タッチの一つ前ですね。)のエンディングテーマとして使われたことです。ただ、「みゆき」のテーマ曲は次の3曲もそうだったのを覚えてる人は少ないかも?

01.想い出がいっぱい
13.10%の雨予報
14.Good-By シーズン

というわけで、このCDにはすべて含まれています。

余談ですが、当時はCDプレーヤーなんて持ってる人もまたお金持ちだけでしたから、LPレコード(DJがこすって使うヤツね。)が主流という中で、CDプレーヤーを持ってるごく少数の人用に「みゆき」のBGM集が若干CDで生産されていて、それが今、現在ではオークションで「お宝」としてそこそこの高値で取引されていたりしてます。もちろんそういう人は「歌」だけが聴きたいわけではないでしょうけどね。

私は、今になって、このCDを編集、再販してくれたことをとても感謝しています。当時ではこれだけの曲を集めることはできないし、なによりもCDで聴けてるということだけで涙ものです。

上記の3曲以外のも、いい曲がたくさん収録されていますが、特に2.ローレライ(18.は同曲で英詩になってます。)という曲は、「想い出がいっぱい」に決してひけを取らないくらいの名曲です。

最後に、これを今聴いて、オヤジたちが何故「懐かしのメロディー」を必ず見ていたのかが、よくわかりました。そして、これが私の懐かしのメロディーなんだってね。

※H2O公式HP(1曲だけ試聴できます。)
http://www.universal-music.co.jp/h2o/
今日は、シャーデーを聴いています。ジャズのようでジャズでなく、ソウルのようでソウルでない。そう、この人の音楽だけはジャンル別けができない。でもOK!そもそもジャンルの名前なんてどうでもいいんです。ただ、人に説明する時に使うとわかりやすいからあるだけですから。とにかくシャーデーしか味わえない大人のサウンド。どことなくエキゾチックな雰囲気。言葉で表現できないのが、残念でもあり、また凄いところでもあります。

Best Of Sade / Sade
01. Your Love Is King
02. Hang On To Your Love
03. Smooth Operator
04. Jezebel
05. The Sweetest Taboo
06. Is It A Crime
07. Never As Good As The First Time
08. Love Is Stronger Than Pride
09. Paradise
10. Nothing Can Come Between Us
11. No Ordinary Love
12. Like A Tattoo
13. Kiss Of Life
14. Please Send Me Someone To Love
15. Cherish The Day
16. Pearls

さて、収録曲の中でも03.Smooth Operaterという曲は有名で、スタンダードクラスと言ってもいいと思います。いろんな形でカバーする人が多いです。私のお気に入りは13.Kiss of Lifeです。心地のよいミドルナンバーで、みごとにシャーデーの独特の世界に包み込まれてしまう。声が微妙にハスキーなところがそうさせるのかな?ほとんどのレンタル屋さんで、見つけることができます。アダルトな雰囲気に浸ってみたい時に、ぜひオススメのCDです。

※試聴情報
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=MHCP000000607
ありがとう・ございまーす↑(槙原のギャグ)
昨日のめちゃイケでも、さんまが使ってたね。

でも、外部からのアクセスってそんなに多くないんだよねー。
誰が読んでくれてるのかわかりませんけど、ありがとう。

リンクしてくれてる人も、本当にありがとう。
今日はこのCDを選んでみました。まず、Aikoというアーティストのことを知ったのは、京都の龍谷大学に学園祭で来るということを同僚から聞いたのがキッカケ。時期的には、たぶん花火がヒットしてて、カブトムシが発売されていたかどうかって時でした。とにかく、既にインディーズではなかったですが、今ほど有名でもなかった時代ですね。

初めて聴いたアルバムは「桜の木の下」で、リアルタイムで聴きました。個性的な歌詞とサウンドは記憶に残るものでした。でも、個人的に好きだったナンバーは、花火でもカブトムシでもなく、最後のトラックに隠れトラックとして収録されてある「恋愛ジャンキー」この曲、ライナーノートには「えせボーナストラックちっく」って書いてある。(笑)このなんとも微妙ないいまわしの曲、聴いてビックリのハードロックアレンジ!これで私は彼女の本当の姿に少しだけ触れた気がしました。

で、今回の「暁のラブレター」あの頃とは比べ物にならないくらいサウンド面がよくなってる。いや、熟しているといった方がいいかな。で、私は今回は何がいいたいのかというと、服で例えると、aikoは最近、少し上品ないい服を着ているように見える。それは別に悪いことじゃない。でもね、いい服って案外、着心地が悪くて、昔着ていたボロイ服の方が着心地がいいってことって、よくありませんか?

どうも、このアルバムは完成度も高くて、音楽的にはレベルアップしてることは間違いないけど、aiko自身はこれが本当に「着心地がいい」状態になっているのかな?って感じるんです。

たぶん「恋愛ジャンキー」を聞いてなかったら、私はそんな風に感じないと思います。別に今の方向性が間違ってるとか大それたことじゃなくて、aikoはどっかでまた昔のボロイ服着てみたら?ってこと。そうしないと、自分が苦しくなる。

aikoはTVではあんなトークで「元気な明るい女の子」のイメージですが、いつも元気な人間なんていない。歌詞の内容でわかる洞察力の繊細さは、彼女のいい部分でもあるけど、それが裏目に出ると、音楽が楽しくなくなってくる可能性もある。

aikoに限らないけど、本当に才能のあるアーティストには、息の長い活動をして欲しいです。だからもっと長いスパンで考えて活動して欲しい。aikoには10枚以上はアルバム出して欲しい。それだけ、たくさんaikoの曲が聴きたいわけです。その内のたかが数枚が「恋愛ジャンキー」のような荒削りサウンドでテキトーに一発取りで創ってみました!っていうのがあってもいいと思うな。(ちょっと大袈裟に例えてるけどね。)

今の日本の音楽業界がそれを認めないことや、自分のファンのことや、その他もろもろのしがらみがあるのはわかりますよ。でもね、それを突破する術を、とっくの昔に自分で習得してるんだよ。

そう、ズバリ!「えせボーナストラックちっく」ですよ。
それをaikoにも、インディーズ時代からのファンにも、思い出して欲しいって思います。
綾戸智絵姉さんのスタンダードナンバー中心のベストアルバムです。ところで、よくジャズCDで見かける言葉、スタンダードナンバーってなんやねん?って思ったことありませんか?スタンダード=標準という訳から、基準とかお手本という感じをイメージするかもしれませんが、勘違いしないでいただきたいのは、スタンダードナンバーというのは、特定の音楽のことを指すものではないということです。今日はその辺のお話からしてみようかなって思います。

例えば、このCDの中にも

1. Over The Rainbow (from オズの魔法使い:映画音楽/1939)
8. Moon River (from ティファニーで朝食を:映画音楽/1961)

と収録されていますが、いずれもすごく昔の有名な映画で使用された音楽です。どちらも決してジャズ歌手のために作られた曲ではなく、すばらしい名曲を、多くのジャズ歌手が歌った結果、より多くの人に支持され、それらの曲がジャズの「スタンダードナンバー」となったということです。

有名な3.Tennessee Waltzなんかは、本当はカントリーミュージックだったりするんです。あまりにも多くの人の心を捉えたこの名曲は、1965年にテネシー州の州歌になってたりします。(アメリカ人って本当に音楽を愛する人が多いんですね。)

ということで、ズバリ!ジャズで一番よく耳にする音楽(スタンダードナンバー)のほとんどが、ルーツをたどれば、ほとんどジャズではないということです。

で、ここから例えばの話ですが、5.Yozoranomukou が、何かのキッカケでアメリカのラジオとかでかかったとして、それを聞いた人が、「うわ!これ、めっちゃええ曲やん!」(←各自で英訳してください。)ていうことになって、むこうのジャズ歌手の間で歌われるようになったりして、長い歳月の中で多くの人に愛されたなら、30年後くらいには「スタンダードナンバー」になってるかも?そしたら、原曲者のスガ・シカオは、おじいさんになってからアメリカで一躍、有名人。あるいは亡くなってたりなんかしてたら、本当に「伝説の男」になるでしょうね。(ガッツじゃないよ!)

まぁ、智絵姉さんが、そういうことまで意識して歌っているとは全く思いませんが。(笑)とにかく「スタンダードナンバー」というのはジャズに限った話でもないし、誰が決めたものでもない。多くのリスナーによって自然発生的に標準化された曲という解釈が正しいってことですね。

あらら、綾戸姉さんのこのCDレビューをするつもりが脱線してしまった!綾戸姉さんの良さを書きたかったんだけどなぁ・・・ また別のアルバムで、紹介するか。
今日、ようやく胸のつかえが取れました。じつは、この1984年の映画「フットルース」のオリジナルサウンドトラックはもう伝説で、名曲ぞろい。当時からCDは何回も聞いてました。でも私には「今聞いてもすばらしい!まさに名盤!」って言えない訳があったんです。それは、実はこの映画だけ今まで見てなかったんです!うわぁ〜カミングアウトしてしまった!知ってるフリしてごめんねー(笑)

「フラッシュ・ダンス」は当時に、ちゃんと見たのに、なんでこれを見てないのか自分でもわからないけど、事実なんです。今日、ようやく見ることができました。長年の胸のつかえが取れた。で、まず映画の感想。

まず、主役のケビン・ベーコンが若い!主役が彼だったのも知らなかった。それと、昔はアメリカでも地方だと、こういう音楽が宗教的に「忌まわしいもの」って言われてたのかーって思った。日本では、音楽がこんな風に規制をされたりすることはなかったから、イマイチ、ピンと来ないけど。ストーリーはまぁまぁ普通かな。でも映画の隣町のディスコでのシーンで、地元の友人がケビンに「俺、実は踊れないんだよ。(泣)」って打ち合ける場面、私も初めて京都のマハラジャ(ディスコ)連れていかれた時を思い出したよ。「わかる!その気持ち!」ってね。(笑)

サウンドトラックについては、全て「オリジナル曲」です。この映画のために書かれたもの。当時で9曲の中から6曲がシングルカットとなりヒットするという、映画のサウンドトラックとしては驚異の名盤。ちなみに今の映画も、昔のドラマでも、スクール・ウォーズのテーマ曲になってる、「ヒーロー」は、この映画で使われたBonnie TylerHolding Out for a Heroが原曲です。「え?洋楽だったの?」っていう人、わりと多いのでは?

このCDは、他にも書きたいことが山のようにあるので、ポイントだけ箇条書きにします。(トリビアっぽくなってしまうな。)

○1.6.のKenny Logginsは最高だ!
○3.Almost Paradiseのデュエットの女性はHEARTのWilson姉妹の姉だ。
○5.Dancing in the SheetsのSHALAMARのメンバーが後のJody Watleyだ。
○8.Girl Gets AroundのVoのSammy Hagarは、後にVAN HALENに加入。
○12.Waiting for a Girl Like Youが後に一番の大ヒットとなり、日本のカラオケにも必ず入っている。

<番外編>
○9.Neverは「あるある探検隊」と同じくらい耳に残る。(笑)
ネバネバネバネバネバネバネバエバー微妙にエバーが入る所がポイント!(笑)

80年代の洋楽の雰囲気を知りたい人にはオススメです。今はDVDも出てますから、まずは映画の方からどうぞ。(私が言うのもなんですが。)

※試聴情報
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=1089040
(あら?このサイトの試聴曲は?と?の曲が入れ違ってます!)

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