今日からようやく連休になりました。で、前から欲しかったPC用のスピーカーを買ってしまいました。JBLかBOSEかで迷ったあげく、このBOSE Companion2 II マルチメディアスピーカー(シルバー)にしました。メーカーの販売価格が昨年末に値下げとなって、12,600円です。そんなわけで、さほどの値引きはなく、11,800円で購入しました。

実は、今回の購入にあたって、京都のBOSEセレクトショップで試聴したんです。家電量販店でも試聴はできますが、店内放送とかあって、環境が悪いでしょ?それで、BOSE Companion2 II と上位のM2と聞き比べをしました。

M2はもはや3倍近くの値段になるのですが、さすがに音はぜんぜん良かったです。それでいて1/3程度の大きさしかないという優れもの。ただ、コストパフォーマンスという点で、Companion2 IIの方がお得感がありました。

それに、Companion2 IIぐらいの音でも十分というのが率直な感想です。JBLよりは低音重視という印象ですが、音量を下げても質が落ちない工夫がされてあって、一人用の部屋でPCの音楽(MP3)を聴くという用途には相応しい商品だと思います。

このブログで、いい音楽を紹介します!とかいいながら、実は10年近く前の古いスピーカーを使ってました。(恥)やっぱりいい音楽はいい音で聴かないともったいないですね。でも、いい音には上には上があることもわかりました。私は自分にあった音楽を自分にあった音で聴くことで満足することにしようと思いました。


日本のミュージックシーンにおいて、多大な功績を残したユニット、m-flo。彼らのメジャーデビュー10周年を記念したスペシャル動画サイトがオープンしています。目覚しい活躍が目立ったm-flo Loves シリーズはもちろん、、デビュー当初のTRIPOD(☆Taku、VERBAL、LISAの3人編成時代のこと。)時代のものまで、全てのPVをYouTubeのチャンネルにて公開中です。(公式動画です。)

活動休止状態だった彼らが今秋にベスト盤発売と、なにより記念ライブの開催が決定しているそうで、今年は再びm-floのリバイバル旋風となりそうです。

エイベックスなので、期間限定での公開だと思いますが、秋くらいまで継続するかもしれません。ただこういうものは見れる時に見ておく方がベスト。驚いたことに動画の埋め込みも可能なので、ブログでも使用できます。

私はやっぱり、Boaちゃんとの「the Love Bug」がPV共々に忘れられないな。3人編成時の「come again」も2000年代最初の衝撃だったかな。あと、個人的には日之内エミを知ったこと。どのボーカルも魅力的だったけど、彼女は特別にキュートだったな。

それでは早速、下記のサイトで存分に楽しんでください。
あなたのお気に入りはどの曲ですか?

※ m-flo 10th Anniversary Special Site
http://m-flo.com/10yrs/

※関連過去記事「the Love Bug / m-flo loves BoA」
http://57127.diarynote.jp/200411202058190000/

今日は少し肌寒い日になりました。時々雨が降ったりと天気も良くないので、家でゆっくりしています。さて、今日は私の最近のお気に入りのCDをご紹介したいと思います。京都出身の新鋭ロックバンドで、UNCHAINの最新アルバム、Music is the keyです。正直言って、かなりオススメです。




Music is the key
01. Good Morning
02. Across The Sky
03. Turn Off The Light
04. Brighter Days
05. stillness in the wind
06. Fly In The Blue Moonlight
07. All Sincerity
08. Farewell blossom
09. Tonight’s The Night
10. Places In The Heart

彼らはバンド名にもあるように、音楽のジャンルや邦楽・洋楽などの固定概念などから解き放たれた、自由なサウンドを追求してきました。実際に、彼らのサウンドは手段こそロックバンドではありますが、ファンクやソウルなどのエッセンスもあります。本当はそういうジャンルなどの切り分けを気にしながら聴くことも意味がないくらいに、融合(フュージョン)されたサウンドです。

今回、彼らは先行シングルの02. Across The Skyで、初めて日本語詩に挑戦しました。彼らの自由度は英詩か日本語詩かということさえ凌駕することを証明してくれました。そして、今回のアルバムでは半分以上が日本語詩になっています。

さて、アルバムの内容について。全体的には爽やかで、キャッチーなものが多いです。英詩ですが、オープニングに相応しい01. Good Morningは、特に爽やかなナンバーです。爽やかさでいうと、日本語詩の07. All Sincerityがキャッチーなナンバー、同じく08. Farewell blossomは、スピード感のあるナンバーで、桜の季節によく聴いていました。こういう楽しみ方が増えるのは日本語詩の利点だと言えると思います。

私が中でも、彼らが只者ではないと感じたのが、英詩ですが、09. Tonight’s The Nightです。先に述べたようなフュージョンの要素が最も顕著なトラックだと思います。ボーカルはソウルフルなだけでなく、ファルセット気味。サウンドはアーバンな感覚でグルーブ感に溢れています。これは、近年のどんなロックバンドにもない感性だと思います。

彼らが今後も日本語詩へとシフトしていくなら、邦楽の中で新しい1ページを刻む可能性のあるバンドだと思います。(邦楽か洋楽かということにも縛られないような気もしますが・・・)

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2813571

※UNCHAIN Myspace(PV試聴可)
http://www.myspace.com/unchainjp

※UNCHAIN Official Website
http://fluctus.jp/unchain/index.html

※こちらでも。
http://ototabi.blog.eonet.jp/music/2009/03/post-c055.html


素晴らしいお天気で、春らしい心地よい日々が続いています。ここも昔に比べるとかなり更新頻度が少なくなってしまっていますが、ボチボチでも「いい音楽」にこだわって取り上げて行きます。今日は、私の大好きなアーティストでもある、植村花菜の待望の新作ミニアルバム、春の空です。なかなかお店に置いてなかったのですが、ようやく店頭で手に入れることができました。彼女の爽やかな歌声には、春が良く似合います。

春の空 / 植村花菜
1. ありがと。
2. Darlin’
3. 春にして君を想う
4. 一番星と三日月
5. シャララ
6. BLESS ~Album Mix~
7. 神様につながる時

今回のミニアルバムは、春をテーマにしていますが、単なる風景描写ではなく、彼女の感じた春についてを表現しています。例えば別れの季節としての「春」であったり(2.Darlin’)、思い出の中に刻まれる「春」であったり(3. 春にして君を想う)ということを歌詞にし、メッセージ性を多く含ませた作品になっています。

まずは軽快なテンポで始まる、1. ありがと。は爽やかでキャッチーなナンバー。2月のFM802でピックアップされていたので、関西なら耳にしたことのある人も多いと思います。2. Darlin’も、別れをポジティブに捉えた彼女らしい歌詞を力強いサウンドに乗せて、元気に歌っています。

3. 春にして君を想うは、ストリングスを交えての壮大なバラードです。強い決意のようなものを感じさせるほどの、ストレートなボーカルが胸を打ちます。7. 神様につながる時も静かさの中に強さがあります。今回のアルバムで見せた彼女の新しい一面だと思います。

5. シャララと、6. BLESS ~Album Mix~は、既に発売されたシングル曲です。(後者はポップ調にリミックスされています。)最後に私のお気に入りとして、4. 一番星と三日月を挙げます。スムースジャズのアレンジで、流れるように歌う彼女のボーカルは、聴く者を一瞬で穏やかな気持ちにさせてくれます。こんな魔法を使える歌手は彼女くらいではないでしょうか?

2008年はシングル1枚のみのリリースで心配したもんですが、これからの彼女の活躍が楽しみです。

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3525085

※植村花菜 Official Web Site
http://www.clearsky.co.jp/kana/

ドゥアズと同じような「解散の危機」を見事に乗り越えた、Every Little Thingの2006年のアルバムで、Crispy Parkです。少々迷走気味だった持田香織のボーカルスタイルや、バンドとしての音楽の方向性などが、ここで完成された大きな節目となったアルバムだったと思います。大々的なタイアップなどが少ないので、地味に感じるかもしれませんが、心地よくやさしいサウンドが多く、隠れた名盤なのではないかと思っています。

Crispy Park / Every Little Thing
01. ハイファイ メッセージ
02. スイミー
03. 風待ち心もよう
04. 雨の鳴る夜、しずくを君に
05. 恋文
06. スカーレット
07. SWEET EMERGENCY(Instrumental)
08. あすの心
09. きみの て
10. いずれもROMANTIC
11. azure moon
12. I MET YOU(Instrumental)
13. good night

まずは、シングル曲を簡単にチェック。このアルバムの先行シングル的に連続発売されたのが、01. ハイファイ メッセージと、02. スイミーで、新しいELTのポップ感覚を現したキャッチーなサウンド。一方、こちらも今までとは明らかに違うバラード、05. 恋文は、飾らないピュアなボーカルが心に染み込む名曲。印象的なPV(結婚式)も話題になりました。09. きみの ても、これまでにない感覚のサウンドでした。

シングル曲以外の曲で気になったものは、03. 風待ち心もようです。これは今作ではベストトラックではないかと思うほど、凝っています。変則的なリズムに乗せたボーカル、スウィングジャズっぽいリズムを織り交ぜながらのキャッチーな新感覚ポップで、ELTのイメージを塗り替える1曲です。

ELTといえばバラードという風になったのはいつからかわかりませんが、やはり11. azure moonは、継承路線でもさすがの名曲です。恋文のカップリングとなった、13. good nightも、やさしく壮大なバラードです。

全体的にはいい曲が多いと思います。ただ中には数曲、全体のイメージからはみ出すようなものもありますが、それがELTのアルバムということで。(苦笑)

現在、持田香織はソロ活動も行っています。アルバム発表から1年くらい経ちますが、次のアルバムは当分先になりそうな感じです。

※試聴はこちら
http://music.mu-mo.net/DispDetail.php?pid=AVCD-17989&subgenre=0&filetype=0

※Every Little Thing Official Web Site
http://www.avexnet.or.jp/elt/

※持田香織 Official Web Site
http://www.avexnet.or.jp/mochida/

ドゥアズの復活を聞いた時はものすごく嬉しかったんだけど、ぜんぜん新曲らしきものがなく、ライブ活動ばかりという状況が半年以上続いています。さすがに本当に復活しているのか?と心配になっていたところ、数日前から公式HPで、自分たちの曲を一般公募しているようです。

この状況から推測すると、長尾大以外で曲を提供できる人がいない、あるいは出来ないということなのかな?これまでのドゥアズサウンドを継承しながらも、新生バンドとしての印象をアピール出来る楽曲というのは、なかなか難しいだろうな・・・

しかし、クリエイターにとってはこれは大きなチャンス。自分の曲を伴ちゃんが歌ってくれるなんて・・・ああ、自分も何か音楽をやっておけば応募したのに。エイベックスはわりと抜擢をする会社だし、作曲できる人は一度挑戦してみては?

※Do As Infinity Offcial Web Site
http://d-a-i.com/index.html


今日は、お隣の国韓国から歌うためだけにやってきた青年、のデビューアルバムを取り上げます。母国では、「天国からの歌声」と称されるほどの、透明で美しい歌声の持ち主です。サウンドはソウル・R&Bが主体で、CHEMISTRY、SKOOP ON SOMEBODYなどが好きな人は、きっとお気に入りになると思います。個人的には韓流とは切り離して聴いて欲しい、実力派のシンガーです。


Beyond the Sea / K
1. Cover Girl
2. Girlfriend
3. Only Human
4. TAXI
5. 陸(おか)の上の舟
6. Beyond the Sea
7. Play Another One(feat.Mummy-D(RHYMESTER))
8. Fly Away
9. Friends before Lovers
10. 抱きしめたい
11. over...
12. Bye My Friends

デビューアルバムをサポートしたのは、日本の有名なアーティストたちでした。8. Fly Awayでは歌詞を古内東子が、9. Friends before Loversでは、ゴスペラーズの黒沢薫がバックコーラスで参加しています。製作側では、和田昌哉(01)、松尾KC潔(02)、川口大輔(05)などの豪華な顔ぶれです。

まずは、代表曲から。スーパーバラードの10. 抱きしめたいは彼の最初の大ヒットとなった名曲です。静かに始まるイントロのピアノは彼本人の演奏です。11. over...は初めて彼の歌声が日本に流れたデビュー曲です。歌の上手さも控えめな丁寧なボーカルです。

甘い歌声が堪能できるのは、バラードよりもむしろミディアムスローなナンバーで、2. Girlfriend6. Beyond the Seaあたり。メロウなサウンドにピッタリの甘いボーカルは完璧です。特に後者は、彼の訪日の時の気持ちと重なる歌詞で心に響きます。

一方、アップテンポな4. TAXIでは、甘い声も違う表情を見せます。流れるようなボーカルでアーバンな雰囲気もどこか優しさを残せしています。キャッチーなリズムの8. Fly Awayも、やさしい歌でグルーブ感は十分表現しています。このあたりも彼の実力が相当なものであることがわかります。

全体的にすごくバランスのいいアルバムだと思います。先にも触れましたが、天国からの歌声が最大限に発揮されるのは、ミディアムスローです。このあたりは、他のアーティストよりも一歩抜けていると思います。この歌声は女性にはたまらんのではないでしょうかね。男性は彼の歌だけはカラオケで歌うのはやめておいたほうがよさそうです。(苦笑)

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1422495

※k Official Web Site
http://www.k-official.com/
あけましておめでとうございます。新ブログの方の更新に力を入れているので、ここはかなりサボっています。本当はここから移行するつもりだったんですが、以前のようにAMAZONでのジャケ写使用が復活したのと、アクセス数の関係でここも捨てがたい感じになっています。正直いって、ブログを統一したい気持ちはあるんです。新ブログは動画主体の1曲レビューでやっていますが、皮肉なことに公式動画を使っている方がリンクが切れるという状況です。個人でこっそりUPしている人の動画を使わせてもらうのは、いつも気が引けるんですが・・・

さて、毎年ブレイク予想をしているので、今年も年初にしておこうと思います。福井舞です。昨年のTBSドラマ「恋空」の主題歌となった、アイのうたがヒットしました。(既にブレイクと言えなくもないけど。)今年は1stアルバムがリリースされるはずで、このあたりで、レンタル総なめの予感がします。(やや好みが分かれるのかもしれませんが・・・)

とりあえず、下記から先取りチェックしておきましょう。

※福井舞 Official Web Site
http://fukuimai.syncl.jp/

今年もボチボチ更新しますので、よろしくお願いします。(ちゃんと記事書きます。)


メリークリスマス!今日は少し早い目に帰宅できました。毎年、素敵なクリスマスアルバムをご紹介していたんですが、今年は更新もままならない状態です。(新ブログの方はそこそこ更新していますが。)今日は遅ればせながら、最高のクリスマスアルバムを動画サイトを使ってご紹介です。

世界が恋をするという声の持ち主、アダルトコンテンポラリー界に現れた新星、マイケル・ブーブレのクリスマスミニアルバムで、レット・イット・スノウです。クラシカルなのにオシャレな彼のボーカルにあなたもきっと虜になるはず。

Let It Snow / Michael Buble
1. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
2. Christmas Song
3. Grown-Up Christmas List
4. I’ll Be Home for Christmas
5. White Christmas
6. Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow! [Live][*]

古くて新しく、ダンディーと呼ぶほど大人でもないのが彼の魅力です。2004年の大ヒットとなった映画『スパイダーマン2』のエンディング・テーマで話題となり、以後、アダルト・コンテンポラリーチャートで全米No.1に。その甘い歌声が多くの人を魅了して止みません。

それでは早速、下記の公式動画サイトでどうぞ!

※Michael Buble Channnel
http://jp.youtube.com/user/MichaelBublePortugal

※私のお気に入り
http://jp.youtube.com/watch?v=3sWGeTuYZuE

※新ブログもよろしく!
http://ototabi.blog.eonet.jp/music/
さて、クリスマスもいよいよあと10日となってきました。そんなわけで、そろそろオススメのクリスマスアルバムを紹介してみたいと思います。R&B界のディーバ、トニ・ブラクストンのクリスマスアルバムで、スノーフレイクスです。ほとんどのアーティストはスタンダード・ナンバーを中心にギフト的にリリースするのですが、これはほとんどがオリジナル曲です。まさに手作りのクリスマスアルバムというわけで、彼女からの最高のプレゼントという贅沢な内容になっています。

Snowflakes / Toni Braxton
01.Holiday Celebrate
02.Christmas in Jamaica(Featuring Shaggy)
03.Snowflakes of Love
04.Christmas Time Is Here
05.Santa Please...
06....Pretty Please (Interlude)
07.Have Yourself a Merry Little Christmas
08.This Time Next Year
09.The Christmas Song
10.Snowflakes of Love(Brent Fischer Instrumental)
11.Christmas in Jamaica [Remix]

今作は夫でもあるケリー・ルイスとの共同制作に、10年以上の付き合いでもある、あのL.A.リード(babyfaceの兄貴分。90年から「La’Face」として共同制作し、数多くのスーパースターを世に送り込んだ。)がオブザーバー的に参加しています。これだけでもう大変なアルバムだということが想像できると思います。

やっぱり今回の目玉は、レゲエでグラミー受賞したシャギーとのコラボ、02.Christmas in Jamaicaで、ラバーズ・ロック(スウィート・レゲエ)風味のクールなナンバーになっています。また、03.Snowflakes of Loveもオリジナルですが、スタンダードに劣らない出来上がりです。曲の良さもさることながら、彼女ならではのセクシー・ウィスパーボイスが炸裂の05.Santa Please...はとってもアダルトなナンバーです。(カップルだとヤバイ。いろんな意味で。)

ダメ押しが、08.This Time Next Yearで、ベビーフェイスとデビッド・フォスターという2大バラード職人の共作で、ジャンルを超えた名曲になっています。後は、誰もが知るスタンダードの中でも定番中の定番を3曲歌っています。オリジナル曲に対してクラシカルなアレンジにしてあるので、歌のうまさが際立って聴こえます。インストも含めて、完璧な内容のクリスマスアルバムなのではないしょうか?今年はこれ一枚で勝負してください。(何を勝負?)素敵なクリスマスを!

※試聴はこちら(洋盤のみ)
http://www.cduniverse.com/productinfo.asp?pid=6404556
12月の最初のレビューということで、人知れずリリースされた最高の名盤をセレクトです。いや、これ本当にものすごいんですよ。2000年以降のJ-POPSシーンで見ても抜群の才能です。間違いなく天才です。彼女の名前はSNoW。LAサンタモニカ・カレッジ在籍中の20才のシンガーソングライターです。人気アニメ「地獄少女」のオープニングが独り歩きしていますが、このアルバムに収録のそれ以外の曲を聴けば、只者ではない人物だということがわかります。今年の1月リリースなので、ほぼ1年過ぎていますが、この初雪は今でも私の心には降り注がれているのです。

初雪 / SNoW
01. 花火まであとすこし
02. sign
03. NightmaRe
04. 逆さまの蝶
05. I’m No
06. night light
07. on&on
08. Through my eyes
09. BleacH
10. Yes
11. 空が見える場所

アニメ「地獄少女」のOPとして使用されたのは、03. NightmaRe04. 逆さまの蝶の2曲で、これはSonyのタイアップ戦略でしたが、彼女は天才系なのでそういう売り込みは今となっては逆効果のように思いますが、そこで彼女の名前を知ったことを考えると有効だったのかもしれません。この2曲も完成度は高いのですが、ここではそれを凌駕する他のトラックを中心に取り上げていきます。

まず、全編英詩の05. I’m Noですが、注目すべきは彼女の発音の良さだけでなく、むしろボーカルセンスの方で、軽快なテンポにきれいに英詩が乗っています。いや、正確にいうとメロディーラインという曲線上に数ミリ程度のブレをつくるのは、もう完全に洋楽の卓越したボーカリストと同じレベルにあります。同じく07. on&onでは、日本語でそれを可能にしているので、どちらも洋楽のマネではなく、彼女のボーカルセンスが世界標準であることがわかります。この2曲だけでも、現時点で同じレベルの日本人歌手はいないと思います。

それでも、彼女のサウンドの基礎となっているのはアコースティック・ギター(エレアコ?)です。そして、独特の切なさとやさしさを兼ね備えたバラードソングもまた魅力です。ストリングスを使った06. night lightは、冬の夜空に相応しい美しくも切ないミドルバラードです。そして、今回のベストトラックにして、彼女が最初に書いた曲という、10. Yesです。雪がしんしんと降り積もる街中で独り歌うストリートシンガーという内容の歌詞で、その日がクリスマスであるという設定が切ないのにやさしい気持ちになれる究極のハートフルソングです。これは、今年最高のクリスマスソングだと思います。(独りでも二人でも。)

これで1stアルバムというのは末恐ろしいくらい。今年は個人的には邦楽で寂しい思いだったので、この作品はありがたい存在でした。それにしても、10. Yesはマジでキテル。100回は聴いてる。曲も歌詞も最高に泣ける。彼女には長く活動して欲しいと願っていましたが、残念ながら、現在はこのSonyまがいのレコード会社から離れているようで、普通の音楽活動もままならない様子。天才ほど不遇な目に逢うのは今も昔も同じ。どういう形でも、また彼女の作品に触れたいと願っています。

※「空からいちばん遠い歌」(Yes)の試聴はこちら
http://morawin.jp/package/80312130/AICL01792/

※SNoW Official Web Site(Sony)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/SNoW/

※そばにいるね / SoulJa×Yukie(このyukieというのが・・・)
http://jp.youtube.com/watch?v=YArMcuLnHYg

ついにsalyuの凄さに時代が追いついてきたような感じで嬉しいです。先日リリースされた最初のベスト盤の発売記念レビューとして、このアルバムを取り上げたいと思います。この人ははっきりいって、デビュー当初から不遇だったと思うから。彼女のことを知るようになった人の多くは、ここ数年だという人が多いと思うんですが、デビューから既に8年経っています。7年目にようやく花開いたアルバムがこのTERMINALなわけですが、これが彼女の2ndアルバムだという事実と、まして1stアルバムがデビューから5年経っていることなどはあまりにも不自然です。それは彼女の音楽活動を阻む大きな壁が存在したからなのです。
TERMINAL / Salyu
01.トビラ
02.風に乗る船
03.鏡
04.プラットホーム ~Merry Go Round~
05.故に
06.Tower
07.Apple Pie
08.I BELIEVE
09.夜の海 遠い出会いに
10.name
11.be there
12.heartquake
13.to U(Salyu ver.)

彼女を5年間も拘束したのは、皮肉にも彼女自身でした。それが、いわゆる覆面歌手としての「Lily Chou-Chou」でした。それは、岩井俊二監督の「リリイ・シュシュのすべて」という映画のためだけに、小林武史とともに創作した架空のカリスマ・アーティストというだったわけです。彼女が最も不幸だったのは、この映画が終わっても、彼女だけがリリィという役を終えることが許されなかったということです。リリィは虚像でも、その音楽だけが現実であったことが、salyuとしての音楽性を制限するという奇妙な結果を招いてしまったのです。

そうしたメビウスの輪のような所から解脱した今作は、まさにsalyuがリリィを超えた(破壊した)という事実でその奇妙な関係に終止符を打ったと言えると思います。新生salyuを強く感じさせた、06.Towerから作詞を一青窈が提供するようになったり、ミスチルの桜井和寿と小林武史の企画バンドで共演した13.to U(Salyu ver.)など、他のアーティストからの影響が彼女を変えたと思います。それでも天性の歌声だけは不変だったことを再確認したのが、映画「地下鉄(メトロ)に乗って」の主題歌、04.プラットホーム ~Merry Go Round~で、salyuがsalyuであることを、その名前とともに多くの人に知らしめた名曲です。

最後に、salyuを7年も拘束したリリイという存在も映画以上にリアルだったということなのでしょう。いや、本当は音楽だけ唯一リアルだったのかもしれません。つまり、当時天才といわれた岩井、小林両氏はプロデュースしていたつもりが、この声だけの役の女の子にプロデュースされていたというのが、あの映画のリアルだったのかも・・・

※salyu Official Web Site
http://www.salyu.jp/

※プラットホーム - salyu
http://www.youtube.com/watch?v=8yaesLBGRas

ここのリニューアルで新規に記事を書くのって初めてかも?レビューではないですけど、旬なネタを書いてみようかと思います。今日は、久しぶりにCDショップに行きました。すると、今や一時の倖田來未バリの人気という加藤ミリヤのベスト盤が出ていて、ショップでも特設コーナーでPVなどもあわせて紹介していました。「うーん、最近の売れ筋音楽ってようわからんわ。」と思いつつ通り過ぎようとしたんですが、ある箇所で「ん?この曲知ってる!な、なんで?」ってなったんです。思わず試聴したら、1曲目からシャニースの大ヒット曲、「I Love Your Smile」のイントロ部が使われていて・・・

結局、よくそのCDの内容を確かめたら、全曲サンプリングされた曲を集めたベスト盤だそうな。すごいな。こういうの初めてなんじゃないのかな?先のシャニースもそうですけど、かなり古い曲からのものもあって、懐かしい感じがしました。

01. 恋シテル Album Ver.
2. このままずっと朝まで
3. ディア ロンリーガール
4. 19 Memories
5. ジョウネツ
6. 愛が消えた日
7. Better days -sweet love side-
8. for so long
9. So Gooood
10. 夜空
11. ONE DAY~夜空Remix~ 加藤ミリヤ(ハート)m-flo
12. for so long PARTII
13. ミシェル~愛のテーマRemix~
14. FUTURECHECKA feat. SIMON, COMA-CHI & TARO SOUL

とりわけ懐かしかったのが、このアルバムに収録された新曲という、6. 愛が消えた日の元ネタ(正確には元ネタの元ネタ?)で、Blessid Union of Soulsの名曲「I Believe」です。

実は、この曲は当時(93年)日本のFM各局でも物凄いヘビーローテーションでした。強烈なメッセージ性を持った曲で多くの人に記憶された名曲です。彼女の場合はリズムこそレゲエ調で全く違うものの、歌詞も含めて、原曲に近い雰囲気で再構成した感じです。

これだけじゃなく、全曲にわたって、サンプリング効果をうまく引き出しているし、使用した曲も「古くてもいいもの」をジャンルに捉われずに選曲しているのが素晴らしいと思いました。彼女のように曲との出会いも運命と感じるなら、原曲の方もチェックしてみてはいかが?

Blessid Union Of Souls - I Believe
http://www.youtube.com/watch?v=MZ89WDvQMbs

※加藤ミリヤ 公式サイト
http://www.miliyah.com/

※アルバムの試聴はこちら
http://morawin.jp/package/80312130/SRCL06898/

※関連過去記事(Blessid Union Of Souls)
http://57127.diarynote.jp/200610172310290000/
モダン・へヴィネスの王道を走り続ける、ニッケル・バックの2003年発表のアルバム。驚異的なセールス記録を叩き出した、最新作(All The Right Reasons)の一つ前の作品ですが、万人受けしない分、重量感、疾走感ともに20%増量中みたいな感じになってます。<ポテチか!q(^^) 個人的にはこれもかなり聴いてます。
 

THE LONG ROAD / Nickelback
01. Flat on the Floor
02. Do This Anymore
03. Someday
04. Believe It Or Not
05. Feelin’ Way Too Damn Good
06. Because of You
07. Figured You Out
08. Should’ve Listened
09. Throw Yourself Away
10. Another Hole In The Head
11. See You At The Show
12. Someday (Acoustic Ver.)
13. Slow Motion

レンタルもさることながら、ヘヴィネス・ロック系のレーベル会社である、ロードランナー・ジャパンから激安で再販してて、歌詞カードとかちゃんとついて1,980だそうで・・・。買い方気をつけようね。(苦笑)それはさておき、中身の方を簡単にご紹介です。

1曲目からフルスロットルの01. Flat on the Floorは疾走感と重量感のどちらも兼ね備えていてカッコイイです。大ヒットしたのはバラードの03. Somedayで、個人的には日本盤にボーナストラックとして入っている、12. Someday (Acoustic Ver.)も同時に押さえておきたい名曲ですね。

でも、このアルバムに関しては、先に書いたように、いつも以上にヘヴィなサウンドを堪能できるのが魅力で、派手さはなくとも、ボディーブローのような重低音とVo.チャド・クルーガーの卓越した表現力がわかるミドルナンバーの04. Believe It Or Notは息詰まるような緊迫感があってベストトラックですね。ザク切りギターの6. Because of Youもかなりヘヴィーだと思います。13. Slow Motionのボーナストラックはちょっと録音が違うみたいで、前作の「Silver Side Up」に近いというか・・・もしかしたらそこでの未発表だったのかも?

最近は輸入盤と日本盤でビミョーに収録曲が違うCDが多くて、このアルバムもUK盤には「土曜の夜は僕の生きがい」が代わりに収録されていたりとファンサービスも増量中なのはありがたいのですが、間違って買ってしまって、聴きたかった曲が入ってないとかいう目にあうこともよくあるので、事前にご確認を。(苦笑)

※試聴はこちら(ボーナス2曲表記入れ違い中)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1966693

※「Someday」PV
http://www.youtube.com/watch?v=1Q_7-XMjkDE

※関連過去記事(All The Right Reasons)
http://diarynote.jp/d/57127/20061021.html
今日は本当に爽やかな秋晴れの日になりました。これくらいの気候がベストですね。私は「春」よりも「秋」の方が好きなんです。一番の理由は「空」(そら)です。春に比べると青くなくて、薄い水色だし、それに夕暮れ時になると層状化したいわゆる「秋雲」がほんのりと紅色になる。この短い時の風景は芸術(絵や写真)などだけでなく、文学(短歌・俳句など)でもよく使われますよねぇ・・・って「あはれ」なことを考えてたら、偶然にも若いカップルのキスシーンに出くわした!悔しいけどわりと絵になる感じだった。その瞬間に頭の中で流れた曲が、やはりこのシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーの最大の名曲01.Kiss Meでした。

The Best of Sixpence None the Richer / Sixpence None the Richer
01.Kiss Me
02.Loser Like Me
03.Need To Be Next You
04.Breathe
05.Dancing Queen
06.Melody of You
07.I Can Catch You
08.I Just Wasn’t Made for these Times
09.There She Goes
10.Don’t Dream It’s Over
11.I Need Love
12.Breathe Your Name
13.US
14.The Ground You Shook
15.Too Far Gone
16.Waiting For The Sun
17.Brighten My Heart
18.Trust
19.Kiss Me (Japanese Version)

彼らの曲はFMはもちろん、映画にTVにとよく使われているのに、日本でこのやたらと長いバンド名を知る人は少ないんです。例えばラジオだとこんな長い名前を聞き取れないし、覚えられないでしょ?でも欧米の人たちにとってはわかりやすいバンド名なんです。というのは、これはキリスト教でよく知られる寓話に由来した名前なのです。そして、当然彼らはクリスチャンです。

ちょうどいい機会なので少し解説すると、クリスチャンで構成されたミュージシャンによる音楽を、CCM(Contemporary Christian Music の略)というひとつのジャンル名として欧米では認識されます。誤解のないように言っておきますが、「アナタハ神を信じますか?」的な信仰に係わる音楽という意味ではないです。音楽をしてる人がたまたまクリスチャンだというだけです。近年日本でも大ブレイクしたステイシー・オリコも、向こうではCCMとしての認識の方が強いと思います。(CCM Magazineという雑誌もあります。)

そういうことは頭の片隅にでも置いといて、私たちも音楽を楽しみましょう。そう、彼らの10年近くにわたる活動の軌跡ともいえるこのベストアルバムは、日本ではほんの数年前の大ヒット曲、01.Kiss Meのおかげで日本盤としてのアルバムは1枚出ただけで、その次がこのベスト盤なので、この中の楽曲のほとんどは日本盤では未発表の曲がたくさん収録されるという当然の結果になりました。(日本盤にするのが遅すぎたわけですね。)

映画「シーズ・オール・ザット」で主題歌となり大ヒットとなった01.Kiss Meは、これ以降もハリウッド映画のキスシーンなどで挿入歌として、またTV番組のBGMとして(例えば元ダイアナ王妃のキスシーンとか。)で多用されているので、聴いたことのある人は多いと思います。でも他にもFMでよくかかってるのは、彼らの曲だと思う人も多いくらいの多くのカバーソングです。(彼らはカバーがうまいことで定評があります。)ラーズの09.There She Goesはリー・ナッシュのキュートなボーカルが魅力で、クラウデット・ハウスの名曲の10.Don’t Dream It’s Overもこっちの方でかかりまくってるので、もう彼らの曲だと思ってもいいかと・・・(ってそれはダメ?でも実際そんな感じ。)また、あのディスコソングの定番、05.Dancing Queenまでがアコースティックになってることよりも、私がアピールしたいのは、「やっぱり、リー・ナッシュの声がちょ〜かわいい!」(結局そこか?でもルックスも全てがキュートで・・・)

個人的なお気に入りは全部といってもいいけど、中でも好きなのは、明るくてどこか切ない07.I Can Catch Youはポップよりもロックよりのサウンドに、リー・ナッシュの歌声で私はノックアウトです。こういう雰囲気ってあの「カーペンターズ」を彷彿とさせますね。あとは、壮大な風景の中にいるような03.Need To Be Next You、続けての04.Breatheなんかは究極の癒しで包んでくれる名曲で、異なる魅力の彼女の歌声が心にしみ込んできます。

キス・ミーだけじゃないので、カップルも私のような天上天下唯我独身の人も(いいのかそれで?>自分。っていうかなんとかしてくれ〜アーメン!)少しだけ幸せな気持ちになりますので、ぜひ聴いてみて下さい!

※試聴は動画で。(クリスマスアルバム、リリース!)
http://www.myspace.com/sixpencethericher

なんと!スパイダーマン2の主題歌で一躍有名となったアナ・ジョンソンの新作(2nd)がこれなんですが、ジャケ写のとおり、大胆な路線変更でダークサイドで、ミステリアスな雰囲気をまとって日本に降臨しました。ただ気になるのが、どうやら本国でのリリースがまだで、しかもエイベックスと契約してるので、ヘタすると本国でリリースされない?エイベックスは過去にも平気で使い捨ててきたからなぁ〜。(例えばカイリー・ミノーグの妹ダニーとか。)普通なら、あの成功のままトントン拍子にSonyの表舞台に出て行くはずだっただろうに、彼女(あるいはマネージメント)に何かあったのか?これだけの逸材がなぜ日本から再デビューみたくなってるの?そんな疑惑めいたことさえも危険な魅力に感じてしまうのが今作の内容です。

Little angel / ana johnsson
01.Little angel
02.Break Through Time
03.Exception
04.Catch Me If You Can
05.What If
06.Playing God
07.Burn
08.Days Of Summer
09.The Harder We Fall
10.Still
11.Spit It Out
12.Coming Out Strong
13.Falling To Pieces
14.If I’m Not Dreaming

どうやらこの路線変更は彼女自身による所が大きいようで、グランジ系が大好きなので、自分もそういう路線で行きたいという気持ちが強かったそうな。自分が聴かないような音楽をやるのはツライだろうけど、正直いって彼女の声はキレイすぎてあまりダークな感じになりにくいという部分があります。このアルバムでもやっぱり上品な感じがあって、そこを神秘的な雰囲気でカバーするような作風になってます。でも曲はなかなかよくて、名盤とはいかずとも、次作に期待できる良盤だと思うので、大穴狙いで先取りチェックしておきましょう。

彼女のやりたい音楽っていうのが、たぶん早いテンポでは04.Catch Me If You Can、ミドルなら06.Playing Godあたりが近いのかな?でも、幸か不幸か彼女は歌がうまい。だから、不本意でもアコースティックがよく似合う。そんなわけで、07.Burnは個人的にはベストトラック。10.Stillもシンプルだけど、非凡な表現力が出てます。このあたり聴くと期待値は高くならざるを得ないですね。

最後に私の思うオススメ層は、今回のアヴリルの新作が「軽い目」だったんでちょっと寂しい思いをした人は、これがアヴリルの3枚目の代わりとは言わないけど、1st、2ndときて少し違う感じのガールズロックを探している人あたりがいいんじゃないかな?完成度は高いです。線が細い代わりに繊細な表現してます。(どうしてもミドルサウンドになりますが。)彼女の翼が剥がれ落ちることのないように祈りつつ、次回作に期待できるアーティストを先取りチェックしてみては?

※アナ・ジョンソン official Web Site(avex):discographyで全曲試聴可
http://www.avexnet.or.jp/ana/index.html

※Ana Johnsson- Exception
http://www.youtube.com/watch?v=CNDpJ2z1l1c
インディーズ時代からセンスが高く評価されていた竹井詩織里のアルバムで、Diaryです。透明感のあるボーカルと自在に転調するサウンドが彼女の魅力ですが、今作は特に洗練された楽曲が多く、派手さはない代わりに毎日の生活に自然に溶け込むような心地よい音楽ばかりになっています。最近はこれかなりのヘビーローテーションです。
 

Diary / 竹井詩織里
01.桜色
02.いびつな果実
03.迷子の街
04.最後のカーブ
05.milky way
06.きっともう恋にはならない
07.サイクル
08.Like a little Love
09.並木道
10.sweet home
11.同じ夜 違う朝
12.夢のつづき
13.(outro: Sleep)

このアルバムについてのアマゾンのカスタマーレビューに的確なレビューを書いている人がいて勉強になります。確かに、このアルバムはどの季節のものでなく、春夏秋冬を含めた「毎日」を音符で綴ったダイアリーのようです。よって、全曲がそれぞれに味わいがあり、いつ聴いても楽しめる内容になっています。シングル曲は、去年の初春にリリースされた、しっとりバラードの01.桜色と夏頃のリリースだったミドルボッサの06.きっともう恋にはならないです。特に後者の方はくるくると転調する珍しい楽曲構成なのに違和感なく流れていくのは彼女のセンスに他ならないと思います。

他にも、穏やかなドライブにピッタリの04.最後のカーブは彼女のお得意の少し切なさを含むポップス。個人的にお気に入りなのは、「悲しみ」をワルツのリズムで受け入れるアダルトなナンバーの03.迷子の街で、終盤に口笛が入っているなどさりげなく凝っています。同じくマイナー調のボッサでこちらもアダルトな12.夢のつづきは間奏での英詩も含めて、ものすごく高度なボーカルをあっさりと歌っています。このあたりはデビュー時から変わらない彼女の魅力だと思います。

それにしても、彼女はGIZA Studioの中では突出したシンガー・ソングライターなのではないでしょうか?派手な曲はないのに、一曲一曲よく聴けば、どれもかなり洗練されていて、アレンジもメロディーラインも実に凝っています。これからも彼女に注目したいと思います。

※試聴はこちら
http://www.bgv.jp/contents/detail_music.php?conts_id=7365

※竹井詩織里 Official Web Site
http://shiori-takei.com/


インディーズ時代から長い歳月を経て(約4年)リリースされた竹仲絵里の1stアルバムで、ペルソナをご紹介です。ミニアルバムでデビューしてからだいぶ待たされたのを覚えています。でも、その間にコブクロの小渕健太郎や、アンジェラ・アキのデビューアルバムを成功に導いた松岡モトキなどをプロデューサーに迎えることができ、彼女の魅力がぎっしり詰まった今作は、長い間待たされたことも忘れてしまうほどの完成度になっています。(とはいえもう去年のことかぁ・・・)

ペルソナ / 竹仲絵里
01.alice
02.スクランブル
03.サヨナラ サヨナラ
04.泣ける場所(album version)
05.ちょうどいい
06.dislike you
07.ありがとう(album version)
08.話そうよ
09.優しい手 震えた手(album version)
10.雨と虹
11.二人の明日
12.gerbera

先に書いたような彼女の周辺に才能のある人物が集まってきたのが、03.サヨナラ サヨナラ12.gerberaの両A面シングル発表の時期だと思います。どちらも両A面にふさわしい名曲でしたが、映画「ギミー・ヘブン」の主題歌として先行発表だった、12.gerberaの方がヒットしたように記憶しています。この2曲でも十分すぎるのに、カップリング扱いとなった、06.dislike youは松岡モトキのキャッチーで爽やかなアコースティック・サウンドで、だいぶ後でCMで使用されることになりました。

私のお気に入りは、インディーズ時代の楽曲だった04.泣ける場所(album version)で、この頃からこれだけの曲を書ける人だったんだと驚くと同時に、インディーズ時代の音源の方も聴いてみたいと思いました。また、あたたかくてやさしい彼女の声だと、バラードが似合うのは当然ですが、02.スクランブルのようなマイナー調からのアッパーサウンドもすごく良くて、まだまだ今作だけでは知りえない魅力が残っているようで、期待値の高い人だと思いました。

そーいえば、最近は「泣ける音楽」を集めたコンピが話題だそうですが、そういう人にはこのアルバムがオススメですね。基本的にはどれも泣きメロだし、なによりも歌詞が泣けるので。(03.サヨナラ サヨナラは別れの瞬間を決意する女の子の描写が絶妙です。)この季節に強力オススメの一枚です。

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2001372852

※竹仲絵里 公式サイト
http://www.usmusic.co.jp/takenaka/
そろそろ秋モードの音楽に着替えたいなぁと思う今日この頃ですが、そんな音楽は部屋にたくさんあるのに、服がない・・・(悲)さすがに半袖の人は少ないし。よく友達に「音楽のセンスいいのにね〜」って言われるのですが、それってビミョーに喜べない。(苦笑)でもいいや。そんな私が選んだ秋ものCDがこちら!90年代に多く活躍した女性アーティストの中でも遅咲きでしたが、いろんな恋愛の形を巧みで繊細な歌詞にして表現した古内東子のデビューからの多くの作品からいい選曲でまとめたベスト盤をご紹介します。

TOKO〜best selection / 古内東子
01.はやくいそいで
02.誰より好きなのに(アルバム・リミックス)
03.ピーチ・メルバ
04.キッスの手前
05.スロウ・ダウン
06.ウソツキ
07.ストレングス
08.かわいくなりたい
09.逢いたいから
10.歩き続けよう(アルバム・ヴァージョン)
11.ディスタンス
12.いつかきっと
13.幸せの形(アルバム・ヴァージョン)
14.星空

実は私は彼女のことは2ndアルバム「Distance」からリアルタイムでおっかけていたので、これが出た時は「ふふ〜ん。全部アルバムあるから関係ないもんね〜」と余裕かましてたら、実はここに収録されているものは、かなり再アレンジ(リミックスorリテイクも?)されていることを知って聴いてみると、アルバム収録のものよりもぜんぜんいいんです。ちょっち悔しい気もしたけど、90年代の彼女の活躍に相応しいトラックになってるので、この機会にぜひ聴いて欲しいですね。

彼女の出世作となったのが、バラードの名曲02.誰より好きなのに(アルバム・リミックス)です。若い子でも最近soweluがシングルカバーしたので、聴いたことあるはずです。アルバム・リミックスって書いてあるものの、アルバム収録曲とは微妙に異なるようです。よくぞ収録してくれたと思うのが、03.ピーチ・メルバで、切ない片思いの曲なのに、春風のようなポップなナンバー。しかも元の曲よりもよりキャッチーになってて、悲しいくらいオシャレ。

ブレイク前のスローバラード、06.ウソツキは個人的に大好きな曲なんですが、これもまた終盤にサックスが追加されてて、最高にエモーショナルになってます。それと、やっぱり私には09.逢いたいからがベストトラックかな?誰もが女性視点での恋愛を綴る中で、この歌で初めて「ボク」の秘めた片思いの歌詞に心打たれました。(これ好きだった子にプレゼントしたこと思い出した!:恥)私には「誰よりも〜」よりも名曲になってます。

アップテンポでは、07.ストレングス11.ディスタンスになりますが、アルバム収録とかなり変わってるのが、07.ストレングスの方で、これも原曲よりはるかに良くなってます。この2曲は当時の古内サウンドの特徴をよく表すポップスだと思います。

やはり、全曲生演奏の雰囲気で再アレンジしたのは大正解ですね。こうして聴くと、どの曲をとっても当時のアルバム収録曲よりも、よりやさしく、暖かい音になってるしで、もはやベスト盤というよりも、ひとつのアルバム作品にさえ思えてしまうくらい丁寧に創られたアルバムだと思います。(正直、当時のアルバム全部持ってる私にはジェラシーさえ感じます。:苦笑)秋冬は古内東子がキマリですね。

※古内東子 Officail Web Page(Sony Music)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/TokoFuruuchi/

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/596411

※関連過去記事
http://diarynote.jp/d/57127/20061203.html
ジャンル的にはフュージョンと近い位置にあるAOR(アダルト・オリエンティッド・ロック)から、「大人の洋楽」を楽しむのに最適なCDをご紹介。現在のカバーブームの火付け役ともいえる、佐藤竹善の一番最初のCORNERSTONESです。現在では邦楽のカバーでよく知られるようになっていますが、当初は自分の音楽ルーツの再確認という意味合いで始まったので、全曲洋楽になっています。原曲はほぼAORの名曲から厳選し、アレンジの巧みさによって、まるで全ての曲が彼の作品であるかのような仕上がりになっています。30代からのオシャレソングといった雰囲気だと思います。
CORNERSTONES / 佐藤竹善
01.No One There(Eric Tagg)
02.Whatcha’ Gonna Do For Me?(Ned Doheny)
03.What You Won’t Do For Love(Bobby Coldwell)
04.I・O・U・ME(Duet With Hiromi Masuda)(BeBe & CeCe Winans)
05.Promises Promises(Eric Tagg)
06.Something Sad(Timothy B.Schmit)
07.You Need A Hero(Pages)
08.O・C・O・E (Official Cat of the Eighties)(Pages)
09.Desperado(Eagles)
10.Stardust(Nat King Cole)
11.Something Sad(日本語ヴァージョン)

こういうカバーものは原曲を知るべく検索してくる方が多いので、全て原曲者を書いておきました。有名な曲もありますが、AORの部分では渋い選曲だと思います。まずは有名な所から挙げると、02.Whatcha’ Gonna Do For Me?で、チャカ・カーンのカバーの方でお馴染みの名曲。AORのスタイルをとりながらも、ファンキーなボーカルです。続く03.What You Won’t Do For Loveは、Mr.AORこと、ボビー・コールドウェルの代表曲(邦題:風のシルエット)で、原曲に近いアレンジです。

そして、おそらく竹善さんのルーツといえる人物が、エリック・タッグリチャード・ペイジだと思います。この2人の楽曲だけ2曲づつ入っているので。まず、エリック・タッグは、フュージョン界で有名なリー・リトナーのゲストボーカルから注目された人で、01.No One Thereと、05.Promises Promisesは、AOR史上最高の名盤とされる「Dream Walkin’」に共に収録されています。さらにマニアックなのは、Pagesの方で、81年の同名アルバムからの2曲。07.You Need A Heroと、08.O・C・O・E です。私もこちらは原曲を知りませんが、すごくいい曲でした。

あまり中身のことが書けませんでしたが、アダルトな洋楽が聴きたい人に強くオススメしたい一枚です。原曲はどれも古い曲なので、今風のサウンドで当時の名曲を味わえるのがポイント。再販分にはライブ音源でボーナストラックが3曲付いています。(私のはファンハウスなので11曲までです。悔しい・・・)

※試聴はこちら
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1508308

※補足
04.I・O・U・ME でのデュエットのお相手は、旧姓の岩崎宏美さんです。(めちゃウマ!)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 >

 

お気に入り日記の更新

日記内を検索